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2024年11月の読書メーターまとめ

しゅー
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392ナイス

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2024年11月に読んだ本
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2024年11月のお気に入られ登録
3

  • WATA
  • tkgk
  • kurazo

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

しゅー
★★★これぞ貴志祐介!怖いのはもちろん、物語のバランスを崩しかねない「過剰さ」が魅力的なのだ。今回は登場する呪物の「数」が過剰なのである。普通は「呪われた刀」とか「呪われた人形」みたいなアイテムが二つ三つ登場すればお腹いっぱいじゃなかろうか。冒頭から拝み屋とおぼしき女性が惨劇の起きた屋敷で次々に呪物の存在を指摘して来歴を語っていく。これがなかなか止まらないので、だんだん読む側もトランス状態に陥ってくる。ぶ厚い本のツカミとしては申し分ない。後半のミステリ的な展開にも、この呪物の数の多さが効いてくるのが巧い。
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2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

しゅー

2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:42冊 読んだページ数:15111ページ ナイス数:458ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1003190/summary/monthly/2024/10

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2024年11月の感想・レビュー一覧
41

しゅー
★★★最近再読した名和高司『コンサルを超える問題解決と価値創造の全技法』でアンゾフのマトリクスを「ずらし」て新規事業を立ち上げる技法が出てきた。本書は、その詳細な方法論を具体例満載で語ってくれる。アンゾフのマトリクスそのものではなく、マーケットサイド・フレームワーク(課題✕解決策)とカンパニー・フレームワーク(事業領域✕スキル・アセット)による整理だ。何よりも著者自身の経験談が含まれていて説得力がある。取り上げられる事例も私にとっては新鮮なものが多かった。レッドソックス、日本交通、TYOあたりが興味深い。
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しゅー
★★★論理的であるとは何か?読み手にとって記述に必要な要素が読み手の期待する順番に並んでいることから生まれる感覚である。すなわち統一性と一貫性だ。とにかく「論理的であることは社会的な合意の上に成り立っている」と言うのが衝撃である。またその前提に立つと、非論理的と決めつけられることの多い日本の作文教育も「論理的思考」を鍛えることにつながっているのだ。岩波新書らしく、われわれの何となくの日常的な認識をひっくり返してくれる良書だった。相手の非論理性・非合理性に怒りを覚えたときにはこの枠組みを使って考えてみよう。
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しゅー
ネタバレ★★イラストも物語の一部という趣向のホラーだ。日本のミステリ・ファンにとって物質としての本を物語と連動させる仕組みは目新しいものではないだろう。古くは泡坂妻夫の様々な趣向、最近では道尾秀介が写真と物語のリンクを試みてきた。果てには同じく道尾秀介が書籍すら離れて音声データの活用へと踏み込んでいる。そういう観点で生意気にも「微笑ましいな」と思いながら読んでいると、終盤、足をすくわれた。この辺の驚きの質は道尾秀介や澤村伊智に通じるものがあるだろう。いままで見てきた風景がガラッと意味合いを変える衝撃が気持ちいい。
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しゅー
★★★「ビジネスは最適化し、アートは問いかける」アート思考とは、探究のための「スペース」をつくり、オープンエンドな問いを灯台の光に、「草むら」の中を進み続ける勇気を持つことだ。本書は前半に独自性が強く、印象に残る言葉も多かった。図(作品)と地(スペース)、「エリヤの椅子」、判断ではなく把握すること、創造の過程では完成品と比べない等。挿入された日本発の事例では、神成淳司氏の「視点・視野・視座」と、竹林一氏の「起承転結」が興味深い。後者のおかげでアート思考・デザイン思考・論理思考の違いを自分なりに整理できた。
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しゅー
★★題名はアレだが著者らしく冷静で知的な本だ。組織の劣化は不可逆的に進行し、世代が代わるごとにリーダーの質は劣化する。なぜなら能力も成果も正規分布ではなくてパレード分布だからだ。明治維新からおよそ80年で太平洋戦争に突入し、戦後80年が2025年と言う指摘に背筋が寒くなった。その権力構造に立ち向かうにはオピニオンとエグジットを活用すべきである。またこのような状況を打破するために「モビリティを獲得しよう」と言う主張には『転職の思考法』を思い出した。サーバントリーダーシップがこの文脈で登場するのは意外だった。
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しゅー
★★ブランディングとは?時代や環境、顧客ニーズを考えながら、戦略的に企業や商品やサービスのもつ「らしさ=個性」を引き出し、その価値をお客様に与える総合体験のすべてにおいて正しく演出し、効果的に伝わるかたちに落とし込むことである。アート思考の本かと勘違いして手にとったらブランディングの本だった。題名からもっとフワッとした本を想像したが、極めてまじめにブランディングのプロセスを説明してくれる。正直、私のニーズからすると細かすぎるのだが、最近読んだ『世界観をつくる』で水野学が語っていた内容が腑に落ちて良かった。
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しゅー
ティロリ♪ティロリ♪
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しゅー
★★★これぞ貴志祐介!怖いのはもちろん、物語のバランスを崩しかねない「過剰さ」が魅力的なのだ。今回は登場する呪物の「数」が過剰なのである。普通は「呪われた刀」とか「呪われた人形」みたいなアイテムが二つ三つ登場すればお腹いっぱいじゃなかろうか。冒頭から拝み屋とおぼしき女性が惨劇の起きた屋敷で次々に呪物の存在を指摘して来歴を語っていく。これがなかなか止まらないので、だんだん読む側もトランス状態に陥ってくる。ぶ厚い本のツカミとしては申し分ない。後半のミステリ的な展開にも、この呪物の数の多さが効いてくるのが巧い。
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しゅー
石井桃子、庄野潤三、ジョン・アーヴィング、スティヴンスン『旅は驢馬をつれて』、小山田浩子『庭』、川上弘美『わたしの好きな季語』
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しゅー
★★マネジメントの役割とは、共通の目的、共通の価値観、適切な組織、訓練と自己啓発によって、人々が共に成果をあげられるようにすることである。ドラッカーを読むと賢くなったと錯覚するものの、本をとじると詳細は忘れてしまって体系化した知識にならないので本書はありがたい。特に用語を英語までさかのぼって説明してくれるのが助かった。例えば「顧客の創造」は「customers」ではなく「a customer」だということ、真摯さ(Integrity)の意味合いなどである。強みが与件(given)と言うのが一番意外だった。
しゅー
2024/12/05 10:29

「他人もあなたと同じように極めて独特の人間であることを受け入れる」

しゅー
2024/12/05 10:31

真摯さは、自らの道徳観の一貫した実践(「武士道」?ハードボイルド?)

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しゅー
★★★★存在は知りつつも長らく読まずに来ていた。それを後悔するほどの良書である。カイシャの基本原理やロジックと合わないデジタル化のロジックとは?正直に言ってまだ著者の解答をうまく文章に落とし込むことができていない。それだけ抽象度の高い話をしているので、著者も我々が親しみやすい料理や食べ物の比喩で語ってくれている。断片的になってしまうが、デジタル化は抽象化・レイヤー構造、上がってからはじめて下がる、世界をパターンの組み合わせで理解する、解決策ではなく課題から考える、本棚にない本を探す。文春さん、文庫化希望。
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しゅー
★★★シリーズ新章は本当に凄い!単純な善悪の戦いに終わらず、登場人物に奥行きがある。個人の属性に善悪があるのではなく、状況と属性の組み合わせによって選択される行動が決まってくると言うのがリアルだ。さらに、その行動をどういう視点から見るかで善悪の判断が変わってくる。われわれは第一部を読んで雪哉に多かれ少なかれ感情移入しているわけで、「必要性の奴隷」になっている彼の心情を痛いほどわかるのが切ない。善悪の軸と合わせて優劣の軸も置かれた環境とで相対的に決まるものと言う世界観も感じる。「せめて、自分のできることを」
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しゅー
★★★人間のAIに対する競争力は、0から1を生む発想力である。15の方法を自分なりに整理して3種類に分類してみた。まずはどこから情報・アイデアを得るか、次にどこへ目をつけるか、そしてコストをどう取り扱うか。そこに分類できないのは「すべてが意味することは何?」、「構想」、「感情移入」だった。その三つこそが、方法論に還元できない最も人間らしい部分ではなかろうか。「木」を見ながら「森」に発想を飛躍させること、見えないものを見る力、好悪の感情である。自分の気持ちをビジョンに落とし込み、現実をフレーミングしていく。
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しゅー
★★★我々の文明はマズローの言う「下位の欲求」を満たすことに奔走してきた。物理的な欲求は「役に立つ」力によって満たすことができる。その結果、現代では便利さも「正解」も過剰な状況が出現した。一方で、いま不足しているのは「問題」である。問題を見つけるためには「あるべき姿」を設定する必要があり、タイトルにある「世界観」の出番となるのだ。そこで求められる役に立つ力にかわる能力が「意味をつくる」力である。文化は文明を後追いするのだ。役に立つで勝負する日本製造業はアスリート的な「栄光の上位寡占」と向き合うことになる。
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しゅー
★★哲学シンキングとは、問いを使って新しい洞察を発見する思考法だ。主な手法は「哲レコ」と「内省と傾聴」、問い方の技法である。「哲レコ」は思考の流れを図示しながら境界線や差異を明確にする。そして複数枚の「哲レコ」を並べることで、複数の視点で考えることができるようになる。図示が肝でありながら、ワークショップでは「ポストイットとホワイトボードは不要」と言うのが意外だった。予定調和や誘導を避けるためなのだが、メモを取りながら議論を構想する主催者の負担が大きそう。著者たちの会社がそこを受託しますということなのかな?
しゅー
2024/12/05 09:25

問いには「背景(周縁)」がある/問いを対象化せずに自分ごととする

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しゅー
★★★フレームワークを動的に使うことと、四象限の「北東に向かえ!」と言う主張が印象に残る。「構造で分析し、構造から逃れろ」「Get out of box!!」「orでなくてand」元コンサルの方が「本書の真価は第二部にあり」とおっしゃっていた。第一部はコンサルファームで習う基本的な事項らしい。しかし私の初読時は第一部が非常に面白くて第二部を今一つと感じてしまっていたのだ。というわけで今回はノートを取りながら再読してみたのだが、素人の悲しさよ、やはり同じ感想を抱く。悔しいので大前さんの著作も読むことにした。
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しゅー
★★★風通しの良さ(オープネス)が職場の満足度を決める。「人材の長期育成」や「待遇」も満足度を決める因子ではあるが、いずれも社員側の期待値が高すぎて会社は応えられない。特に前者の育成について社員の満足度が高い会社は日本にほぼ存在しないと言う調査結果には驚いた。従って経営者の努力に値する変数はオープネスということになる。鍵を握るのは「経営開放性(ゴールデン・サークル!)」、「情報開放性(網羅性よりもアクセス性、公開の場の質疑)」、「自己開示性」だ。「誰がやっても同じ業務をいかにして気持ち良くやってもらうか」
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しゅー
★★★最近の翻訳ミステリはヒネリにひねった展開だったり、過度に残虐趣味だったりと、なかなか安心して楽しめないこともある。しかし本作は余計なことを考えず、気持ちよく楽しめるスパイ小説だった。謀略よりもアクションの比重が高く、監視カメラ網を避けながらロンドンの街を逃げると言うシンプルな筋立てである。現在の逃避行と並行して主人公が一人前の諜報部員になるまでの思い出が描かれる、という私の好きなタイプの進行だ。「こんな簡単に監視カメラ乗っ取られるなよ」と思わないでもないが序盤からスピード感ある展開で納得させられた。
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しゅー
★★★内田さんの思考本ばかり読んできたが本書が一番しっくりきた。登場する図表がどれも腹落ちすることが最大の要因だ。企業の発展段階に応じて求められるリーダーシップは異なる。従って経営者が得意とするリーダーシップと組織で必要とされているリーダーシップには必ずズレがある。そのジレンマを乗り越えるためには①できること(戦略変数)とできないこと(環境要因)を区別したうえで、自分の得意技を知る②ロールモデルを探すなど得意技の幅を広げたり、パートナーを見つけて他人の力で補完する③そのうえで自分解と理論解をすり合わせる。
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しゅー
★★★学生の頃に読んだ「ブッタとシッタカブッタ」シリーズとか、最近読んだ『人生に、上下も勝ち負けもありません。』を思い出してしまった。人生を良く生きるための秘訣は古今東西かわらないと言うことだろうか。途中まで読んで、そう言えば岩波文庫でエピクテトス持っているじゃんと気づいた。あれも、つまみ読みしてみようかな。
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しゅー
★★「辻村ワールドすごろく」も山場を越えて残り3冊なので、順番にこだわらず読み進める。本書は長編で登場した人物たちのスピンオフ短編集である。そうなると、当然ながら自分の好きな長編のキャラクターが出る作品をヒイキしてしまう。それはズバリ『樹氷の街』である。やっぱり、このメンバーの空気感は好きだなぁ。残るは『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』!
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しゅー
★★★いままでアドラー心理学とビジネスを結びつける本を読んでもピンと来なかった。しかし、とある動画で平本あきおさんの解説が非常に腑に落ちたので書籍を探してみた。すると、なんと幸福学の前野さんとの共著があるではないか。実際にアドラー心理学の全体像が整理されていて期待どおりの内容である。後半は子育ての話が中心だけど、聞き分けのない子どもにも通じるんだから、いわんや大人をや?こういう対談本は、そもそも論に立ち返って説明してくれるので分かりやすい。欲を言えば、幸福学とアドラーの関係をもう少し掘り下げてほしかった。
しゅー
2024/11/19 14:02

アドラーと言うと、どうしてもあのベストセラーを避けて通れない。あれはあれで嫌いじゃないのだけど、実用目線で考えるとちょっとなぁ、と思ってしまう。本書にもあるようにアドラーが「工学」の発想で構築した学問なので、本書のようなスタイルの方が私にはしっくりきた。

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しゅー
★★★転職の思考法とは?①マーケットバリュー=技術資産✕人的資産✕業界の生産性②being型の人は仕事をRPGと考えよ③モビリティを獲得せよ(③は山口周さんの言い回しに言い換えてみた)個人がモビリティを高めることは会社にとっても良いこと、と言うのが目からウロコである。また伸びるマーケットの見方が正に「『馬鹿な』と『なるほど』」(吉原英樹)だった。苦にならないことや、人から上手と言われるが自分ではピンとこないこと、をもとに自分にラベルを貼り、そのラベルをより強固にしていくと言うアドバイスが一番参考になった。
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しゅー
★★★複数の対談をまとめた本なので同じ話が繰り返される部分もあるが、とても楽しめた。ジブリへの愛ある悪口なんて押井守の口からしか聞けないし、天下の鈴木敏夫も彼にイジられまくりである。一方の押井も自身の考える自己像と周囲の抱くそれとの食い違いに頭を抱える場面があったりする。年を取ったその道の大家ともなると、対談でも社交辞令的な言葉の応酬に終始してしまうものだ。しかし、本書には不在の宮崎駿もふくめた3人は、若き日からの関係性からお互いに容赦なくツッコミあえてしまうのが、われわれ観客にとっては非常にありがたい。
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しゅー
★★★毎回、新作が楽しみな作家さんである。本作は神と人間の関係に関する短編がそろっている。そして表題作では、神なき今の世で細分化された陰謀論を各人が信じる様子が描かれる。たまたまなのだが、直前に読んだ『ストーリーが世界を滅ぼす』と内容がシンクロしていて驚く。どの短編も、エンタテインメントでありながら色々と現代社会について考えさせられる作品ばかりだった。
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しゅー
★★★この作家さんは『楽園とは探偵の不在なり』を読んでから、ご無沙汰していた。久しぶりに読んだ本作は私のストライクゾーンど真ん中である。SFっぽい設定や古めかしい犯罪映画のテイストなど色んなパターンでバラエティに富んでいながら短編集としての統一感もバッチリだった。ミステリとして切れがあるのはモチロン、普通に小説として読み返したくなるクオリティの物語が素敵である。この作者の他の作品も読みたくなった。
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しゅー
★★★今こそ旬な本だ。人間が生きるうえで物語は不可欠な存在である。過去には人々を結びつける統合の仕掛けとして物語が機能した時代もあった。しかし現在は細分化された物語が分断を生む要因と化している。そもそも物語の構造は善(我々)と悪(あいつら)の対決と要約できる。したがって宗教や伝統など、よりどころとなる善悪の基準が定かでなくなった現代では、それぞれが考える「善」の物語に没頭することで、人々の連帯が難しくなっているのだ。本書の直後に読んだ小川哲『スメラミシング』があまりに本書とシンクロしていて怖いほどだった。
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しゅー
★★★9月刊行なのに8月の出来事まで書いてあり、新書らしく時事性を大事にした好企画だ。タイトルにある「罪と罰」の内容は過去にも耳にしているが、そこに至るロジックが非常に分かりやすい。特に長期国債と当座預金の関係は整理の仕方がうまい。時々みかける「政府・日銀のBSを連結すれば現状でも問題ない」と言う説明よりも説得力があった。あとは「では実体経済は何をすれば上向くのか?」と言う疑問が残る。本書は例によって「生産性」が悪い、ゾンビ企業を退出させる「新陳代謝」が必要と言う立場だ。それは結果で原因ではない気がする。
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しゅー
①歩くのが遅い②話が短い③メンバーにかなわないと思う④失敗確率を下げることを意識する⑤仕事よりも仕事をする人に関心を持つ。相変わらず、データの裏付けがあるので素直に頷ける。
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しゅー
2週間くらいで解いてみた。最後に実技の実力問題をやって愕然。前回不合格だったときとほとんど同じ点数。あと1〜2問なんだけどなぁ。あと5日で仕上げねば。
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しゅー
★★★ノックスに怒られそうだけど、容疑者が三つ子だから目撃証言があっても犯人を絞りにくい。さらにフランス革命と同時代なので科学捜査も存在しない。と言うわけで、黄金期探偵小説のような知的遊戯を楽しめた。ここまで読んできた著者の作品2冊は「いかにも」な特殊設定が私の好みとズレていた。しかし本書の歴史ミステリと言う枠組みは、そこの違和感を払拭してくれる。伯爵と秘書官のやり取りも楽しいし、ヘンにミステリとしてヒネリ過ぎず、想定の範囲だけど快く真相に頷けた。こういうの読みたかったんだよなぁと素直に思える一冊である。
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しゅー
★★★「ちょいスイッチABC」Accept:過去の浪費行動を否定せずに受け入れ、改善ポイントを探す。Build:行動を早め、継続する仕組みをつくる(仕事前のルーティン)。concentrate&Continue:成果につながる作業に集中して継続する(①感情コントロール②ITツールの活用)。自発的に動くチームのルール①ファン&セーフの法則②否定+対案のセット③メンバーへのサポートは加点評価④成功を目指さない⑤上司との接点を減らす(定期的かつ高い頻度で対話をするが、その会話時間は短い)。相づち・共感コメント。
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しゅー
★★①目的のことだけを考える②弱みを見せる③挑戦を実験と捉える④意識改革はしない⑤常にギャップから考える とにかく動いて人との繋がりを大事にする。ダ行よりサ行で話す。グロービス学び放題で著者の話を聞いて興味を持つ。精神論や経験談ではなくて、調査結果に基づく自己啓発書というのが珍しい。
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しゅー
★★★幕切れの一言の格好良さよ!しかし、そこに辿り着くまでがツラい。直近2作が構えの大きな政治に関する物語だったのに、本作は時間が巻き戻り、ある若者たちの学園での成長物語になるのだ。途中で「そんなことより、あの大事件の後、山内はどうなったのだ〜!」ともどかしい気持ちを抑えきれなくなってくる。さらに私は人がイジメられる話を読むのがどうにも苦手なのだ。でもそんなモロモロを我慢して読むだけの価値はある終盤であった。前巻に時間軸が追いつき、雪哉以外の視点から語り直される。そこで本書の物語の重要性が腑に落ちるのだ。
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しゅー
★★大きな構造としては戦後まもなくの朝鮮戦争の頃から変わらないのである。日本列島そのものが米国のアジアにおける前線基地だし、「自由世界」(もはや死語か)がハートランドを封じ込める橋頭堡の一つなのだ。一方で連合国が「押し付けた」はずの日本国憲法がアメリカにとってノイズとなって来たのは歴史の皮肉と言うべきか。最近の東アジア情勢の緊迫に伴い、「ノイズ」を排して前述の構造に見合った実質を得ようと日米両政府が動き出したと言うのが本書のテーマである。避けられない事態ではあるが、日本の存在価値を示す外交努力は望まれる。
が「ナイス!」と言っています。
しゅー
★★★狙ったわけではないけれど『なぜ難民を受け入れるのか』から『新しい階級闘争』を経由して本書という順番は良かったようだ。最初に岩波新書らしい硬派な本で「難民」の定義(と「移民」を定義する難しさ)を学び、次にアメリカの分断を思想面から見るとどういうことが言えるかを読み、そして本書で欧州の自縄自縛な現状を知る。3冊の中では本書が一番おそろしかった。日本のマスコミは欧米リベラルの言説を、そのままキレイごととして背景も補足せずに垂れ流す傾向にあると感じる。本書に登場する移民に関する決まり文句なんてまさにそうだ。
が「ナイス!」と言っています。
しゅー
★★★阿津川辰海の書評のおかげで読む。今さら?と笑われそうだが好みの作風だった。語りの中に語りが埋め込まれ、語りと語りが浸食しあい、果てには語り手の人生が交錯してくる。この目まいがするような構成を、しっかり読み解くべきか、酩酊にも似た感覚を味わうに任せるか。取り敢えず初読は後者にしてみた。もちろん、最低限の人物の相関関係は把握するように努めたけど。剣と魔法の物語になりそうな世界観を使って、戦いをメインに据えないと言う選択が素晴らしい。デビュー作にして古典のような風格である。著者の他の作品も読みたくなった。
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しゅー
★★もともとは差別される者の苦しみや国境を越えた連帯をテーマにしたマンガのはずなのに、絵柄が人種のステロタイプだと批判され続けた作品だ。「〇〇サンボ」問題と合わせて差別と創作物の関係の難しさを痛感する。いくら子どもでもキャラクターの造形はカリカチュアと認識できると思うんだけどな。
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しゅー
★★★筆者も言うように、このテーマの本は貴重。
が「ナイス!」と言っています。
しゅー
ネタバレ★★書評七福神でも複数の選者が今月の一冊に選んでいたし、図書館の予約も人気なのだが、個人的には今一つと感じた。第一部は良いのである。若者らしい無軌道さが招く悲劇、誤った選択に苦しむ登場人物たち。しかし長大な第二部からは間延びした印象しか受けない。サスペンスとしては途中で腰砕けになるし、ミステリ的な愉しみも今一つだ。かと言って人間ドラマとして読めるほどの深みはない。だって思い上がったセレブの坊っちゃん・嬢ちゃんが破滅していくだけの話だもの。600頁かけて描く話かしらん。私の読みが足りなかったらごめんなさい。
が「ナイス!」と言っています。
しゅー
★★良くも悪くも題名から予想できる通りの本である。ただ老子の超訳ではなく「医訳」と言うあたりが奥ゆかしくて好感もてた。さらに読み下し文を残してあるのも読者に対して誠実だ。こういう本はさらっと読み飛ばせてしまうけど、実践しなければ意味がない。ちょうど来年の手帳を買ったことだし、毎週、いくつかの「〇〇思考」をメモしておき、その週はそれを心がけようかな。鬱に向かってしまう人間の心の癖は、向上心や協調性、開拓精神と言う長所の裏返しなのが厄介である。何ごとも中庸が大事、とは真実だなぁとつくづく思う今日この頃だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/05/01(2131日経過)
記録初日
2019/04/29(2133日経過)
読んだ本
2089冊(1日平均0.98冊)
読んだページ
740991ページ(1日平均347ページ)
感想・レビュー
2088件(投稿率100.0%)
本棚
20棚
性別
血液型
A型
職業
事務系
現住所
東京都
自己紹介

図書館で借りることが多いので
★★  図書館本で読んで満足
★★★ 買って読んだとしても満足
★★★★再読のために買いたい
って感じの基準です。

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