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2024年6月の読書メーターまとめ

ポポポン
読んだ本
9
読んだページ
1545ページ
感想・レビュー
6
ナイス
16ナイス

2024年6月に読んだ本
9

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ポポポン
和洋文化が入混ざり大正ロマン溢れる、きらびやかな時代。譲治とナオミは一風変わった暮らしを始める。西洋に憧れて住居や装いを和洋折衷にしたり、モガ・モボとなり世の中を楽しんでいく。2人は中間層の人間だが、今の世情から見ても明るく前向きな気持ちを持っており羨ましいほどだった。しかし内面の2人の互いに向ける愛は、歪で暗く恐ろしさすら感じる。 大正を色鮮やかに書く文体は勿論、2人のドロドロした愛も美しく書かれるので、我を忘れて世界観に没入してしまった。明治生まれのハイカラな爺さん恐るべし。
が「ナイス!」と言っています。

2024年6月の感想・レビュー一覧
6

ポポポン
和洋文化が入混ざり大正ロマン溢れる、きらびやかな時代。譲治とナオミは一風変わった暮らしを始める。西洋に憧れて住居や装いを和洋折衷にしたり、モガ・モボとなり世の中を楽しんでいく。2人は中間層の人間だが、今の世情から見ても明るく前向きな気持ちを持っており羨ましいほどだった。しかし内面の2人の互いに向ける愛は、歪で暗く恐ろしさすら感じる。 大正を色鮮やかに書く文体は勿論、2人のドロドロした愛も美しく書かれるので、我を忘れて世界観に没入してしまった。明治生まれのハイカラな爺さん恐るべし。
が「ナイス!」と言っています。
ポポポン
熟れきった退廃的、太宰文学の骨頂。ともかく美しい刹那的な名言が次々に出てくる。寂しさや生きていく事に何らかの思いがある人には刺さる言葉ばかりである。生も死も受け入れてくれる太宰の寛容さの溢れた作品。完成していたらどのような形になったのか、いやこれは未完でも素晴らしい物語である。
ポポポン
ある女生徒が目覚めた時から、一日を過ごす中での、目まぐるしく起こる感情の起伏に一喜一憂する話し。女生徒は悩みや新たな誓いを繰り返して、大人への一歩を踏み出そうとする。大人に憧れながらも、時に醜い存在に感じてしまう、微妙なバランスを保つ年頃。太宰の文章がただひたすら美しく、はっとする程惚れ惚れしてしまう。
ポポポン
太宰を彷彿とさせる詩人の男と妻子の短編。放蕩男に泣かされても泣かされても、健気についていく妻かと思えば、これが結構図太さを発揮していく。周りの知人らも男に迷惑かけられても、何故か男を許してしまう。太宰が書くダメ人間のバランスが絶妙なうえ、文体もどこかユーモラスである。
ポポポン
昔に岩波文庫の太宰を読んでいたがデジタルで再会。太宰の昔話はユーモラスで明るい話風で、代表作の人間失格や斜陽とは全く世界観が変わってくるので面白い。西鶴による12編を現代訳している内容は、武士から商人、盗賊などの市井の人々で溢れており人物1人1人に魅力がある。情けないやら、ものの哀れというべきか、登場人物が愛おしくなっていくのは太宰のペンにかかったからなのか。京の都から落ちぶれた元貴族が山賊になる「女賊」が特に好きになった。
ポポポン
フランス革命期の裏で処刑人として生きたサンソンの伝記。処刑人としての出自に悩み、差別や偏見を跳ねつけて一族の名誉を守る中、死刑囚にも人道的配慮を行うサンソン。革命に翻弄されるフランスで先代の父親や、家庭教師の導きにより稀代の処刑人として成長していくのに凄みさえ感じる。また本書はフランス革命期の歴史書でもあり、血が血を呼ぶ民衆の姿も凄まじい。革命の間で悩むサンソンが、その後どのような人生を歩んだのか、フランスをどう見ていたのか気になるので、関連書を探そうと思った。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/06/03(1883日経過)
記録初日
2019/04/03(1944日経過)
読んだ本
344冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
118337ページ(1日平均60ページ)
感想・レビュー
54件(投稿率15.7%)
本棚
27棚
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