ネタバレ嫉妬の果てに妻を殺めてしまった「クロイツェル・ソナタ」と、かつて経験した情事による苦しみから抜け出せず自殺まで追い込まれてしまう「悪魔」。 「悪魔」では主人公エヴゲーニイは結局妻を裏切る実際的な行為はしなかった。十分に誠実な人物のように感じたが、だからこそ自分の中の苦しみから逃れるには死を選ぶしかなかったんだと思う。 実在の事件とトルストイのかつての経験が元になって生まれた作品とのことで、巻末のあとがきを含めトルストイの思想を理解する手助けとなるような作品だった。

ネタバレ嫉妬の果てに妻を殺めてしまった「クロイツェル・ソナタ」と、かつて経験した情事による苦しみから抜け出せず自殺まで追い込まれてしまう「悪魔」。 「悪魔」では主人公エヴゲーニイは結局妻を裏切る実際的な行為はしなかった。十分に誠実な人物のように感じたが、だからこそ自分の中の苦しみから逃れるには死を選ぶしかなかったんだと思う。 実在の事件とトルストイのかつての経験が元になって生まれた作品とのことで、巻末のあとがきを含めトルストイの思想を理解する手助けとなるような作品だった。

ネタバレロマン・ロランによるトルストイの伝記。 かつて読了したトルストイの小説のいくつかを読み直さなければと感じるほど、トルストイの思想や作品の理解の手助けになる。 各作品ごとに章を区切り解説されているので、読み直した際、または新規にトルストイの小説に触れる際は、必然この伝記でも該当の作品やトルストイについて振り返ると思う。