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白水阿弥陀丼
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ここで描かれた世界はおよそ100年前の話ではあるが、滅びゆく人々の姿に感じるある種の美しさは現代の我々からもかなり自然に読めるのだなあと思った。喜びよりも悲しみのグラデーションの方が多様な鮮やかさを持っていることを、筆者は当初から知っていたに違いない。 物語自体はうんざりする暗さであるが、それをサラリと格調高く読ませてしまう文章の表現力はやっぱり魅力的。 死後発表という表題作の破滅へのカウントダウンっぷりはあまりに見事。再び売れてカムバックできていたら生前に発表していたのだろうか。
0255文字
白水阿弥陀丼
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ブラジル音楽の巨人の青年期までの自伝あるいは哲学的随想。半年以上かけてようやく読みきった。音楽のみならず、文化、歴史、思想、性など彼がその時々に受けた影響や思考の対象について滔々と語られる。どれだけ理解できたかも分からず、途方に暮れた。とはいえ、世界的名声を得る遥か以前に、彼の音楽家としてのキャリアがどのように形成されたかは何とかつかめた気がする。軍部に捕らえられた時期を克明に記した第3章とその前後は比較的読みやすく、内容としてもクライマックス。
0255文字
白水阿弥陀丼
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持ち寄ったレコードを聴いて意見を言わない、という鑑識的な倶楽部を巡る小説。この小説自体も鑑識的に読むべきかもしれない。以下は本来許されないコメントだが、何が有るわけでもないが面白い小説だった。敢えて貧しい描写を徹底していることから、淡々と時が流れていく。組織対立みたいな観点をもって寓話ともいえるが、それが本作の魅力の本質ではない気がする。つまるところ、何が面白いかよく分からない。だから鑑識読書倶楽部的な場所で読んで各人で静かに噛み締めるのがいいように思う。spotifyのプレイリストはこれから聴こう。
0255文字
白水阿弥陀丼
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入門編としてまとまった20世紀のポピュラー音楽史。サブスクとかで相互の連関も知らぬままに聴き漁る現代のリスナーにとっては、新しい扉が開くのかも。それなりに知っている人からすると、うまくまとまっているという印象。氏のYouTubeでの評論はかなり楽しく見ているので、次の本では自説が鋭く提示されるスリリングなものになると思っている。ヴァン・ヘイレンとか、たまに織り込まれるエピソード群が面白かった。21世紀も「戦いの音楽史」が築かれ、より多様な音楽を楽しめる世界になることを祈っている。
0255文字
白水阿弥陀丼
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ハーバード大学で日本史の授業が他国史と比べてどれだけ人気かはよく分からないけれど、戦勝国と戦敗国、長年の同盟国、欧米圏外の先進国、カルチャー等々、日本への興味を向ける要素はそれなりにありそうだ。教授陣や、講義を受けた学生の言葉は日本を客観視する一助になる。ここで日本に向けられた言葉には真摯に向き合わねばならないし、我々も同様に歴史等を通じて他国を知る必要があると思った。余談だが、インタビュー当時の5年前はなんだか牧歌的な感じがする。地球市民という言葉は最近聞かなくなってしまった。
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白水阿弥陀丼
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映画から1年以上経ったなあと再読。これ以上ないレベルのメンツの充実度には文句のつけようがない。今一度、生のフィッシュマンズ像を提示しているようだった。個人的な思いが詰まっており読ませる文章が多かった。結局のところ、佐藤伸治本人が核心を語ることがなかったから、その核心をみんな探しているのかと思った(読者も含めて)。90年代当時に軸足の置かれているので、後続世代のcero髙城氏のインタビューがかえって面白かった。没後20余年、受容史なんかがあってもよかったかもしれない。ファンには永久保存に足る一冊。
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白水阿弥陀丼
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1976年に日本に1ヵ月半滞在した際の日記的詩集。元々、徘徊する孤独さみたいな感覚を醸し出す人なので、作品が産まれる状況として異国滞在はぴったりだったのだと思う。半世紀前の日本に彼が存在したこと自体がかなり幻想的な現象だ。本編はあまり起伏なく、夜の川のように彼の孤独が静かに流れていく。東京の空間や出会った人がどう作用したかが、じんわりと伝わってくる。夜一人で読むのがいいと思っているが、あるいは街中のベンチで読んだりすると、彼のフィルターによる日本が眼前に立ち上がってくるのかもしれない。
0255文字
白水阿弥陀丼
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やりたい放題な時代小説。小説内での徹底的な破壊活動とそのナンセンス具合は、新古ない交ぜの町田節により痛快この上ない。ここまでやってくれると一級のエンターテイメントであるし、ここまでやってこそ、この世界や人間ってしょーもないなあという思いが腑に落ちるのである。小説内も現実世界も虚妄に満ちているのだけれど、本作の登場人物がみんな生き生きとしているのがなんだか羨ましい。
0255文字

読んだ本
69

読んでる本
1

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読書データ

プロフィール

登録日
2019/08/12(2075日経過)
記録初日
2019/08/12(2075日経過)
読んだ本
69冊(1日平均0.03冊)
読んだページ
23806ページ(1日平均11ページ)
感想・レビュー
61件(投稿率88.4%)
本棚
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