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2024年11月の読書メーターまとめ

cocomero
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感想・レビュー
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2024年11月に読んだ本
6

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

cocomero
ゴダールの映画自体について、その方法を剽窃することで分析がなされる。そもそも映画自体が現実世界とは縁を切ってバラバラに集積された断片をさも互いに関連するかのように繋ぎ合わせた詐欺的なものである。しかも、不可逆的な流れのなかで見・聴き逃されうる可能性に満ちている。いわば、完全なる全体像などとは無縁の打ち捨てられた廃墟、むしろ綻びだらけの屍としてある。そこで、表面上似ているある断片と別の断片を連接し観者に拷問のごとく浴びせ、受苦を与えるなかで、忘却の淵にあると思しきイメージを復活=誤想起させ、取り戻すこと。

2024年11月の感想・レビュー一覧
2

cocomero
ゴダールの映画自体について、その方法を剽窃することで分析がなされる。そもそも映画自体が現実世界とは縁を切ってバラバラに集積された断片をさも互いに関連するかのように繋ぎ合わせた詐欺的なものである。しかも、不可逆的な流れのなかで見・聴き逃されうる可能性に満ちている。いわば、完全なる全体像などとは無縁の打ち捨てられた廃墟、むしろ綻びだらけの屍としてある。そこで、表面上似ているある断片と別の断片を連接し観者に拷問のごとく浴びせ、受苦を与えるなかで、忘却の淵にあると思しきイメージを復活=誤想起させ、取り戻すこと。
cocomero
濱口竜介監督『ハッピーアワー』観賞後、世界がまあたらしくみえるのはなぜか。それを解明すべく、重心、台詞、変化という観点から、精査な考察が展開される。人間関係は絶えず動的な均衡状態にあり、互いに寄り添い支え合う重心を探り合う相対的な営みである。その映画内での営みに観者も立ち会い、他者とのまたそれに伴う自身の惰性的な八方塞がりの状態を脱し、新たな状態に移行していく事態を味わう。不幸せから幸せが訪れる時間を体感する。そうした体験が得られる本作は、絶対的に新しく、その絶対性を経て現れる世界はきっとまあたらしい!

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/08/28(1947日経過)
記録初日
2019/08/23(1952日経過)
読んだ本
286冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
80270ページ(1日平均41ページ)
感想・レビュー
81件(投稿率28.3%)
本棚
3棚
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