図書館の予約待ち一年！なぜサンドラは被害者たる市民なのにフィーマは前線にいるのか、なぜアメリカ女性はチアリーダーでソ連には女兵士がいるのか、というジェンダー的論点もありつつ、そもそも女性兵士を投入していたソ連という知らなかった存在に着目しているのが面白いし、狙撃兵として敵を倒していく様子は圧巻。戦地という極限状態に適応していく人間心理の描写も迫力があった。まさに、”優れたミステリであると同時に、優れた現代小説”

終始胸糞悪い感じだった。理解できる登場人物が一人もいない。大人数で食べたいとは思わないけど食事は楽しい。「時間や行動が食べ物に支配されている感じががして嫌」はまあ考え方として理解できてもその代わりに何がしたいのか分からないし、荒川さんのご飯食べた後にカップ麺食べてたら、二重に時間使ってるじゃん

美術関係の仕事ってこんな感じなんだ、という驚き。やっぱり小説は新鮮な世界に入れるのが良い。アンリ・ルソー全然知らなかったし、モダンアートよりルネサンスの方が絶対綺麗じゃんと思っていたけど、調べながら読んでいたらピカソやルソーも見に行きたくなった。鬱蒼とした緑に生命を感じたい。

一気読み。無能な上司が取ってくる案件ほどたちの悪いものはないね。違いがわかってる人との付き合いのほうが上手くいく。巧とのことが描かれた時からの微妙な違和感がやっぱり最後になって効いてきた