再読。シリーズものすべて読んだあとだと趣が違って面白い。まさしくchapter 0、わたしは鮫島くんの話が一番すき。

読みかけて放置したままの物語を5年越しに完結させた。大人に憧れて大人のふりをしていた中学生の私には特別であった階段島も、いまの私には大して面白味もない場所。大人になるって，大人になることへの憧れを捨てることだよ。

すべてがあまりにも露骨すぎて、特に館での出来事は目も当てられないほど嫌な描写の連続で挫折しかけたけど、最後の手紙を読んで一気に心を引き戻された。まさしくファムファタール、けどもう一度読むには体力が必要かな。

量が多いから失速気味だったけどやっぱり面白い。長編一気に読み抜く体力が欲しい。

スタバのフラペチーノを混ぜ忘れて飲んじゃって最後に生クリームを頑張って吸い込む羽目になるあれみたいな、口の中が甘すぎてうんざりしてくる話。純度の高いときめきと感傷を純度の高いまま保って生きているモモちゃん。でも周りが思うよりはるかに冷静だし100%の自分を三人称で見つめて生きていて、それでもなお100%でいられるのは才能すぎるね。こんな真っ直ぐさ絶対手に入らないけど死ぬほど羨ましい！

全てが分かってから駆け出してもう戻れないあの勢い！読者も青木も青木の女も全てを置いて行って思想を展開する主人公の世界とのズレが良かった。

わからないけど苦しい。読み終わった後もスミレ色に射抜かれたまま動けない。回復したら必ず読み直すから、終わらない夏休みを楽しもう

再読。シリーズものすべて読んだあとだと趣が違って面白い。まさしくchapter 0、わたしは鮫島くんの話が一番すき。