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2024年5月の読書メーターまとめ

ひちょり
読んだ本
4
読んだページ
1243ページ
感想・レビュー
4
ナイス
58ナイス

2024年5月に読んだ本
4

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ひちょり
ネタバレ話題作であり、タイトルに惹かれたということもあり手に取った。読者を惹きつける出だしはお見事。序盤で登場人物の様子をしっかり描いておいて、事件発生から解決へと向かっていく展開は良かった。意外だったのは、事件が経ってその場ですぐ考察〜解決…ではなく、遺族が集まっての検証会という形をとったこと。犯人は桧川であることは分かっているのだが他に関与している人物がいるという要素が話の面白さを加速させていた。ただ話としては少し中弛み感も感じてしまった。もう少しテンポ良く進んでほしかった感もある。予想外のラストは良かった!
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
4

ひちょり
ネタバレ短めの小説だったのでサクッと読め……るかと思いきや、想像以上に重めの内容だった。最初は可愛らしい話だなぁと思っていたら、飼育係の一件から羽田先生が恐ろしい存在に思えてきて、それはマサオの視点で描かれているからということを差し引いても、教員としてヤバいだろと思わざるを得なかった。またマサオがそれを受け入れてしまっている状態(諦観のようなもの?)が歯痒かった。アオはビジュアルはおぞましいが、マサオの心を守ってくれていたのだろう。途中の「夏と花火と私の死体」っぽい描写が好み。ラストはもっと残酷でも良かったかも。
が「ナイス!」と言っています。
ひちょり
ネタバレゾクゾクする読書体験だった。思考の変わった(少なくともマジョリティには属さない)広一と二木のやりとりに痺れたし、最初の方の伏線が後半に一気に回収されていくのもお見事だった。忘れたころに、そういえばそういう件(くだり)あったなぁと思い出させてくれ、話が繋がっていく様は本当に痛快だった。二木のセリフにもあったが「大勢の人と違う部分があって、それでも生きて行かないといけない」なんてことは多かれ少なかれ誰しもあり、だからこそ読みながらツッコミを入れつつも、広一や二木を嫌いになれない(応援してしまう)のかなと思う。
が「ナイス!」と言っています。
ひちょり
ネタバレ最後にしっかりと救いがある作品だった。そして3部構成(美知代、むつ美、つかさそれぞれの視点)であることに、この順番であることに必然性のある作品だった。この作品に限らず、朝井リョウは、人の醜い部分や誰もが抱くけど言語化したくない感情などを包み隠さず描いてくれるから好きだ。本作は特に、つかさがラスト、マネージャーに電話で話しながら自分の気持ちに気付いていくシーンが愛おしい。「特別な理由はない。物語なんてどこにもない。」「そこにあるのはそのときのその人自身、それだけ。」この言葉に勇気づけられた。
が「ナイス!」と言っています。
ひちょり
ネタバレ話題作であり、タイトルに惹かれたということもあり手に取った。読者を惹きつける出だしはお見事。序盤で登場人物の様子をしっかり描いておいて、事件発生から解決へと向かっていく展開は良かった。意外だったのは、事件が経ってその場ですぐ考察〜解決…ではなく、遺族が集まっての検証会という形をとったこと。犯人は桧川であることは分かっているのだが他に関与している人物がいるという要素が話の面白さを加速させていた。ただ話としては少し中弛み感も感じてしまった。もう少しテンポ良く進んでほしかった感もある。予想外のラストは良かった!
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/04/13(1534日経過)
記録初日
2020/04/06(1541日経過)
読んだ本
175冊(1日平均0.11冊)
読んだページ
53431ページ(1日平均34ページ)
感想・レビュー
168件(投稿率96.0%)
本棚
0棚
自己紹介

読むスピードはすこぶる遅いけど、読書は好きな、元国語科教員です。

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