ネタバレお得なアンソロジー第2弾。完全新作といえどもシリーズものが多くて、そこは純粋な独立した短編だとなおよかったな、なんてことを贅沢にも思ってしまった。全部おもしろかったけど特に『828の1』と『風来たりて』が好き。後者は「残穢」の恐怖再び！と思い読み進めるも、なんと「かるかや」とのコラボで最終的に和みっ。あと『魂の飛翔』で未読の「リング」をシリーズで読みたくなったので、結果私は出版社の思惑通りな良い読者だな。

ネタバレ短編集は読むけど、アンソロジーはほぼ初めてなので一冊の中でいろいろな作者の話が読めるのはわくわくした。『函』と『オンリー・ユー』が好き。特に『函』は自分の求めてたホラー要素たっぷりでおもしろかったので、長編で読みたかった。『竜狩人』も何通りもの話につながるのでページを行ったりきたり...番号では繋がっていない部分もあり読み込み甲斐のある話でした。私は好き。

ネタバレ主人公はあまりにも鈍感すぎる。あんなにわかりやすく好意をもたれてるのに、それを上回る自己肯定感の低さゆえなのか。とりあえず4人目の被害者が出たのは主人公のせい。佐伯は犯人じゃないのはわかってたけど、個人的には犯人よりも佐伯のほうが異常度高めだと思った。

ネタバレタイトルと帯から、市民のために自主的に窓際警官になってまでお化け退治をする人たちの話だと思っていたので、全く違くて驚く。『ゴースト』は幽霊部員とかの『ゴースト』だったんだ...と。内容が面白いのに帯で読む層が限定されてしまうのはもったいないと感じた。軸となる事件に老婆の火災事故も絡んできたりで読み応えあり。ただお兄ちゃんには悪いけど政道はもう無理だと思うけどなぁ...こんな奴にも希望の光を残す優しい小説でした。