生まれ落ちてくることは選べないからこそ、まずは自分を大切にして余裕が出てきたら周囲を助けられるようになれればいい。

男女のお話ね～と思っていたが、最後の二編にぞくぞく 春の虫

何かを隠すとき、ポエム化する。 突拍子もないことを言っているようだけど、プロによって練りに練られているし、消費者たちのこころをくすぐるように作られているんだなと感じた。 他にも色々と興味深かった。(垂直に延びた郊外、時間や路線図で把握している、ジェンダー、タワマンのうたかた性、)

ジャストサイズを更新せよ、生きるための筋肉 生きやすいように自分の生活スタイルや考え方を変え、楽しく年を重ねていきたい

感情が、考えが解きほぐされていく本。家族のあり方や人付き合いに正解はないという正解を示してくれる。

「生きていることには本当に意味がたくさんあって、星の数ほど、もうおぼえきれないほどの美しいシーンが私の魂を埋めつくしているのだが、生きていることに意味をもたせようとするなんて、そんな貧しくてみにくいことは、もう一生よそう、と思った。」あとがきより「体と本能にまかせておけば、それほど間違うことはない。」→体と本能に任せたら自ずと生きていることの意味はついてくるのかと感じた。「ミイラ」が印象に残った。(気持ち悪い、変なものに囲まれてるけどなぜか突っ走ってしまう感じ)私も大改造に努力するぞ！

「恋をした人たちは違うのだ。お互いがお互いを子供に戻す。大人に包まれた子供になるのだ。でも、そんな素敵な恋の出来る人って、いったい世の中にどれくらいいるのだろう。」比喩というか表現が美しい。 こんな甘酸っぱい青春は送ってないけど、今からでも遅くないなー

自分の言葉でまとめてしまうのはもったいない気がするが… とても悲しいことがあったとき、悲しみにくれている方が楽だが、人生を自分で進めていかねばならないと感じることができた。

生まれ落ちてくることは選べないからこそ、まずは自分を大切にして余裕が出てきたら周囲を助けられるようになれればいい。

元気になる話

初っぱなからどこか現実とずれてるなーという感じだったが、「革命」、「拷問」、「埋める」とかが出てきて不穏感の高まりがなんかリアルだった。 やはり作者が紡ぐリズムが好き。