同僚に三歩がいたら関わりたくないと思います。でも、読んでいてほんわかした気分になりました。

この物語の時代のことは、現代に当てはめることはできません。わかっていても、読んでいてハッとすることがありました。今まであまり深く考えていなかったのか、そういうものだと思っていたのかもしれません。この本が気付かせてくれました。

この巻では、ゲルマント大公の夜会でのおしゃべりなどが続きます。その後主人公はバルベックに向かい、突然祖母のことを思い出し、その死を悲しみます。そして母が到着しますが、もはや母ではなく祖母になっていると気づきます。この二人の祖母の死を悼む姿に心を動かされました。 しばらくすると主人公は、アルベルチーヌへの疑念と嫉妬で面倒くさい人に逆戻りし、うんざりさせられました。

今回もピアが大活躍しています。前作の事件で、オリヴァーが深いダメージを負っていたことを思い出しました。 怪しい容疑者が多くて、犯人が最後までわかりませんでした。子供のころに受けた傷は癒えることはありません。 ピアたち女性陣は色々な問題を抱えていて、仕事はハードだし心配ですね。