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2024年10月の読書メーターまとめ

NoioS
読んだ本
5
読んだページ
1836ページ
感想・レビュー
5
ナイス
141ナイス

2024年10月に読んだ本
5

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

NoioS
ネタバレ「オポチュニティの轍」(実際に撮影された写真の方)の話が特に印象的だった。自分だけが残してきた足跡。そしてそれに対する誇りを映した一枚の写真。(今発見されている範囲では)生物のいない惑星に人間の意志を飛ばしたという事実に宇宙科学分野特有の果てしなさの一端を感じた。さておき、小説自体はとてもすっきり清々しい構成。様々な来歴の人々が集まり、時に衝突し、日々衝突実験をし、成功を収める。外枠に藤竹の"実験"を配したことで、この手の話特有の「都合よく人が集まりすぎ問題」にバックボーンを作ったのが上手いなと思った。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
5

NoioS
ネタバレ明日檜が由来ということは名前に"月"が入ってるようなもの、と作者メタから考えればこの展開はある意味お約束通りと言えるかもしれない。とはいえ、上巻の感想で書いた「ほとんど"放課後の名前探し"してない問題」にちゃんとケリをつけてくれて一安心。それにしてもかなり危うい計画だった。複数人でウソをつき通すって本当に難しいと思う。まぁバレたらバレたで河野よろしくあすなに真相をぶちまけるという世界線があったのかも。というわけでちょっと上巻の違和感は強すぎたものの、最後は収まるべき所に収まり、良い読後感の作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
NoioS
ネタバレ問題意識がある割にちっとも話が広がらないのはどうしたものかと思いながら読んだ。"容疑者"が百人単位でいるはずなのに、それらしい一人を見つけて手厚く保護してる場合なのか。子供特有の視野の狭さというか世界の狭さというか、そういうのが表出されたというのなら別にそれでもいいのだけど。作者買いをし始めて3作目だが、どうもこの作者とは合わないのではないかという懸念がちらつき始めている。設定は面白いし問題提起も頷けるのだけれど、根本のところで何かが違うこの感じ。このもやもやを吹き飛ばすような下巻を期待しページをめくる。
が「ナイス!」と言っています。
NoioS
ネタバレ朝ドラみたいな雰囲気の小説だった。見ないのでこの比喩が正しいかは分からないが。芸術家本人ではなく、周囲の人を主軸に据えることで間接的に主題とする人を浮かび上がらせる。絵画の技法にもありそうなこの原田マハらしい切り口は今作でも健在。今回は特に全ての章を「チヤが~~している。」で語り始める徹底ぶりだ。ただそこは昭和の"奥様"。物語としては正直ちょっと世界が広がらず、単調なきらいがあったのは否めないか。しかし一方で棟方志功という芸術家の愚直さ、ひたむきさといった美点はこの形ゆえに真摯に伝わってきたようにも思う。
が「ナイス!」と言っています。
NoioS
ネタバレ「オポチュニティの轍」(実際に撮影された写真の方)の話が特に印象的だった。自分だけが残してきた足跡。そしてそれに対する誇りを映した一枚の写真。(今発見されている範囲では)生物のいない惑星に人間の意志を飛ばしたという事実に宇宙科学分野特有の果てしなさの一端を感じた。さておき、小説自体はとてもすっきり清々しい構成。様々な来歴の人々が集まり、時に衝突し、日々衝突実験をし、成功を収める。外枠に藤竹の"実験"を配したことで、この手の話特有の「都合よく人が集まりすぎ問題」にバックボーンを作ったのが上手いなと思った。
が「ナイス!」と言っています。
NoioS
ネタバレ「数字とか数式に興奮してれば規制されることもないんだよな」規制が強まる世の中で理学部ジョークを飛ばしていた学生時代が懐かしい。実はあれはジョークでなく、本気だった人も中にはいたのかもしれない。まぁその界隈には違法素数という落語のようなサゲが待っているわけだが。さておき、「多様性と謳いつつも高々二様性か三様性程度」という昨今の"多様性"の矛盾を鋭く指摘する小説だった。大也と八重子の論争とその後なんてまさに最たるもの。安直に理解し合うという結末を与えず、突き落とすようなラストもこのテーマでは必然だと感じた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/09/14(1534日経過)
記録初日
2020/09/12(1536日経過)
読んだ本
184冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
66991ページ(1日平均43ページ)
感想・レビュー
176件(投稿率95.7%)
本棚
4棚
性別
年齢
35歳
血液型
O型
職業
事務系
現住所
京都府
自己紹介

「面白かった」「面白くなかった」と素直に書けないひねくれ者です。

読後感そのままに感想を書くので、何か上手いことを言わなくてはという謎の強迫観念に駆られて小ボケをかましがちです。
滑っていても暖かく見守ってください。

作者買いが多め。一度読み始めると網羅的に読んでいく傾向にあります。
一応分類上はミステリ好きでいいと思うんですが、エンタメ的な要素があれば何でもいいのかもしれないなと、最近変わりつつある傾向を自己分析してみたり。

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