任侠シリーズの中で、一番阿岐本組の面々の魅力が詰まった一冊だった。学園の日村さんもかっこよかったが、書房は一段とかっこよかった。真吉が警察に捕まった時は涙が出た。最後退社記念にもらった万年筆を大事にしている真吉にも涙が出た。テツも稔も健一もかわいくてすごく魅力的な奴らだ。日村さんが育て上げた賜物だ。

任侠シリーズの中で、一番阿岐本組の面々の魅力が詰まった一冊だった。学園の日村さんもかっこよかったが、書房は一段とかっこよかった。真吉が警察に捕まった時は涙が出た。最後退社記念にもらった万年筆を大事にしている真吉にも涙が出た。テツも稔も健一もかわいくてすごく魅力的な奴らだ。日村さんが育て上げた賜物だ。

たった269ページなのに、その中にいろんなことが詰まった濃い一冊だった。延明と桃花の二人だけの食事のシーンがとても好きだ。とても心地いい。最後に桃花が言った「梅が咲けば花見を。月が美しければ月見を。雪が降れば雪見酒を。来年も再来年も待っております。話せぬ悩みや隠しごとがおありでしたら、いつか話してくださる日がくることも、ずっと」が心を鷲掴みされた。延明の気持ちが描かれていたからこそ心に沁みた。そして、終わり方がまた気になる終わり方。次巻が楽しみだ。