ネタバレ面白かった〜！　と言うほど爽やかな話ではなかったけども……面白かった〜！ 極限状況下だが差し迫って争う必要も無い時に、なぜ殺人が起きたのか？　というのが大きな謎だったが、スッキリした。被害者は不運というしかない。自分一人だけ（いやもしかしたら二人で……）脱出する為に都合の悪いことを目撃した人を殺して、しかも人を殺した事実そのものを利用するなんて、クレバーでクレイジーすぎる。犯人だけ生き残る為の条件の認識が違うというのが、ものすごく目隠しとして効いていた。暗闇に取り残されるラストは想像するだに恐ろしい。

ネタバレそうきたか〜！　殆ど推理はお手上げ状態で読んでいたので、足跡を巡るロジックは興奮した。スケープゴートを用意するために、逆算して足跡を消したり、一般的な固結びを指示するアドリブをしたの賢すぎる。アリバイ的に、そして足跡を消したことが実際にレッドヘリングであったように、読者から見れば誰が犯人であっても不思議ではなかったように思う。そこで犯人に気付いてはいけないという縛りの中で心理的に、視点人物である里英の語りが叙述トリックとして機能しているのが凄い。まあメタ的に逆説的に綾川だけ怪しい雰囲気があったけど……。

ネタバレ面白かった〜！　と言うほど爽やかな話ではなかったけども……面白かった〜！ 極限状況下だが差し迫って争う必要も無い時に、なぜ殺人が起きたのか？　というのが大きな謎だったが、スッキリした。被害者は不運というしかない。自分一人だけ（いやもしかしたら二人で……）脱出する為に都合の悪いことを目撃した人を殺して、しかも人を殺した事実そのものを利用するなんて、クレバーでクレイジーすぎる。犯人だけ生き残る為の条件の認識が違うというのが、ものすごく目隠しとして効いていた。暗闇に取り残されるラストは想像するだに恐ろしい。