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2024年3月の読書メーターまとめ

yasumiha
読んだ本
5
読んだページ
1648ページ
感想・レビュー
5
ナイス
105ナイス

2024年3月に読んだ本
5

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

yasumiha
面白かった。「嘘つき」と言うより詐欺師の話であった。詐欺は悪徳とのイメージがあるのに、この短編はすべて恨むことが出来ないのは何故だろう。誰も傷つか無かったからか。登場人物の人柄か話術か、その人の背景によるものか。やはり嘘は、いずればれるものですね。最後のサロン詐欺の話が一番好きでした。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
5

yasumiha
表には決して現れない正体不明の画家を巡るミステリー。新人の編集記者八千草がその画家の取材を進めるにつれて、謎は深まるばかり。物事の展開がテンポよく、読み進めるとどんどん引き込まれた。元部下浜崎の空想力逞しい染井の死の解釈は、あながち外れていないようだ。そうだとすれば、せつなくも哀しい物事である。装画の三重野慶氏の描写力も素晴らしい。
が「ナイス!」と言っています。
yasumiha
美しく余韻漂う小説である。創設30年の弦楽四重奏団のラストコンサートの思いを、メンバー並びに関係者の「証言」というスタイルで語られるのも面白い。ただ、最後までボスの鹿間五郎の「肉声」が語られ無かったことも、何か思わせ振りで興味しんしんであった。演奏、音楽を言葉で語ることは難しいが、本書は語彙、行間、演奏家の仕草等でクラシックの美しいメロディー、深みのあるアンサンブル、重厚感を余すことなく表現している。音楽って素晴らしいですね。
が「ナイス!」と言っています。
yasumiha
面白かった。「嘘つき」と言うより詐欺師の話であった。詐欺は悪徳とのイメージがあるのに、この短編はすべて恨むことが出来ないのは何故だろう。誰も傷つか無かったからか。登場人物の人柄か話術か、その人の背景によるものか。やはり嘘は、いずればれるものですね。最後のサロン詐欺の話が一番好きでした。
が「ナイス!」と言っています。
yasumiha
太宰治と玉川上水で情死した山崎富栄の評伝である。読み進むにつれて、富栄の知的で活発で、清楚なお嬢さんとのイメージが出来上がったが、太宰と知り合ってから大きく人生が変化した。何が、それ程までに太宰に惹かれ魅力だったのか。当時の文壇の太宰治を評価するのも判らないではないが、富栄は余りにも切なく、寂しく、両親の嘆き悲しみは察する。戦争が色濃く二人に影を落とし、戦争が無ければ、富栄はこのような人生を歩まなかったであろう。それにしても太宰の小説は評価すれども、女性への接し方、生き方自体は賛同しがたい。
が「ナイス!」と言っています。
yasumiha
美濃のマムシと呼ばれた武将斎藤道三の娘であり、織田信長に嫁いだ帰蝶の目線から、戦国の乱世を描いた興味深い内容である。残虐さを極める信長に脅えながらも、凛として奥を取り仕切る帰蝶の立ち振る舞いは、切なさもあり、逞しさを感じた。謎である本能寺の変の要因に、京の豪商の存在、美濃衆と尾張衆との長年に渡る確執など、歴史的にも読みごたえがあった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/07(1205日経過)
記録初日
2020/12/01(1242日経過)
読んだ本
247冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
94520ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
247件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
血液型
A型
現住所
千葉県
自己紹介

小説は心の機微を醸し出し、美しい叙景が目の前に現れ、草木の香りや清らかな水の音さえ聞こえてくる。
最近、実体験で感動を感じる事が薄れたが、小説は自分の知らない世界に誘い、夢見る世界に出会えるのが素敵である。
表現力が豊かで、流れるような日本語の文体美に出会った時が、心安らぐ至福のひとときです。

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