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2024年8月の読書メーターまとめ

miyuko
読んだ本
5
読んだページ
1428ページ
感想・レビュー
4
ナイス
14ナイス

2024年8月に読んだ本
5

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

miyuko
著者は哲学者だ。西洋哲学に基づく著者の考察は新鮮で、資本主義を新たな視点でとらえなおすことができた。確かに、かつてないほど倫理や哲学が重要な時代になってきたと感じる。文化的な背景が異なり複雑に利害が対立する中で、倫理資本主義が実現するかどうかは別として、その方向性は必須だと思う。ただ、他者の搾取の上に成り立つ表面的な善なら意味がない。日本には古くから近江商人の「三方よし」という言葉がある。私たちは日本人の感覚にもっと誇りを持ってよいのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
4

miyuko
以前から、勉強ができない、わからないことが想像以上に子どもたちに暗い影を落としていると感じてきた。勉強を諦めてしまう子どもたちも、最初はけしてそうではなかった。勉強ができなくても得意分野を伸ばせば良いと言われるが、ことはそう単純な問題ではないことを本書は教えてくれる。恥ずかしながら、少年院という施設がどういう施設なのか、これまで正しく理解していなかった。複雑な背景を持ち罪を犯してしまった子どもたちと真摯に向き合う教官方には頭が下がる。一人でも多くの子どもたちが再起への道を歩めるよう祈るばかりだ。
が「ナイス!」と言っています。
miyuko
ずっと前から本棚の隅にあったのに、なぜか読む気が起きなくて、やっと手に取った。独特の世界観で描かれる、喪失と再生の物語。この作品を吉本ばななさんは、若干23歳で書いたのか。それが衝撃だった。もっと早くに読めばよかったとも思うけれど、年齢を重ねた今だからこそわかることもある。きっとどんなライフステージにいても自分に必要なことを受け取ることが出来る、そんな一冊だと思う。
が「ナイス!」と言っています。
miyuko
著者は哲学者だ。西洋哲学に基づく著者の考察は新鮮で、資本主義を新たな視点でとらえなおすことができた。確かに、かつてないほど倫理や哲学が重要な時代になってきたと感じる。文化的な背景が異なり複雑に利害が対立する中で、倫理資本主義が実現するかどうかは別として、その方向性は必須だと思う。ただ、他者の搾取の上に成り立つ表面的な善なら意味がない。日本には古くから近江商人の「三方よし」という言葉がある。私たちは日本人の感覚にもっと誇りを持ってよいのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
miyuko
哲学とは何かというよりも、哲学するとはどういうことかを教えてくれる一冊だった。こんなことを毎日考えながら生きるなど常人にはとても無理だし、いちいち考えたりしない。それでも考えずにはいられない人たちの中から、哲学者という人間が生まれてくるのだ。本書では伝統的な哲学の問いについて丁寧に解説されており、現代哲学の直面する問題にも触れられて、哲学の世界の感触を教えてくれる。なるほど、と思っていたら、解説には解説者による反論が列挙されていた。議論は永遠に続くのだろう。哲学の世界の面白さと厳しさをあらためて感じた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/24(1342日経過)
記録初日
2018/01/16(2446日経過)
読んだ本
123冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
36899ページ(1日平均15ページ)
感想・レビュー
73件(投稿率59.3%)
本棚
0棚
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