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2024年5月の読書メーターまとめ

miyuko
読んだ本
3
読んだページ
1056ページ
感想・レビュー
3
ナイス
48ナイス

2024年5月に読んだ本
3

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

miyuko
この本は実話を下敷きにしているが、物語は完全にフィクションだと著者は言う。確かにそうなのだけれども、この物語のあちらこちらに生身の人間の実体験から紡ぎ出された言葉が散りばめられているように感じる。読みながら、どうしようもないやり切れなさと、自らを振り返った時の無力感と、それでも人生には希望があることを感じた。人は偶然に人生を翻弄されるけれども、前に進むきっかけも小さな偶然によってもたらされる。この本も、誰かの大切な偶然になるのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
3

miyuko
この本は実話を下敷きにしているが、物語は完全にフィクションだと著者は言う。確かにそうなのだけれども、この物語のあちらこちらに生身の人間の実体験から紡ぎ出された言葉が散りばめられているように感じる。読みながら、どうしようもないやり切れなさと、自らを振り返った時の無力感と、それでも人生には希望があることを感じた。人は偶然に人生を翻弄されるけれども、前に進むきっかけも小さな偶然によってもたらされる。この本も、誰かの大切な偶然になるのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
miyuko
今更ながら、ドイツという国についてほとんど知らなかったことに気づかされた。恥ずかしながら、中央ヨーロッパの国々の背景にこれほどダイナミックな歴史があることをはじめて知った。そして、二度の大戦における責任と、それに向き合ってきたドイツ知識人の葛藤。戦後の日本の姿がドイツに重なる。ドイツ人の力強さに感嘆する一方で、歴史に終わりはなく、現在進行形で続いていくのだとあらためて思い知る。「普遍」と「固有」の戦いに視点を置く歴史の捉え方が新鮮で、面白い一冊だった。
が「ナイス!」と言っています。
miyuko
これまで漠然とした存在だったスピノザが、はっきりとした形で目の前に現れた。そんな一冊だった。副題の「読む人の肖像」という言葉はもちろんスピノザを指しているのだが、著者もまた「読む人」なのだと感じる。言葉を読むということは、その背後の意味の諸関係と系譜学を分析することだと著者は言う。ひとつひとつの言葉の意味が慎重に汲み取られ、スピノザの意図が明らかにされていく。哲学者の言葉は、こうやって丹念に読み解いてこそ理解できるものなのだと知る。難解な箇所もあったが、納得しつつ読み終えた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/01/24(1244日経過)
記録初日
2018/01/16(2348日経過)
読んだ本
106冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
32210ページ(1日平均13ページ)
感想・レビュー
59件(投稿率55.7%)
本棚
0棚
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