プロローグの謎は最後に回収か。 この展開わりと好き。 途中から話がずれて、ガリレオ先生の出生の真実までもバラすのはちとどうかと。 まあ、でも楽しめました。

プロローグの謎は最後に回収か。 この展開わりと好き。 途中から話がずれて、ガリレオ先生の出生の真実までもバラすのはちとどうかと。 まあ、でも楽しめました。

タイトルと表紙からは想像してなかった内容。 島という狭い中で暮らす、いろいろな立場、違う年代の人たちが右往左往しながらも、一生懸命考え生きてゆく話。 島の情景と相まって、とてもリアリティ感があった。 最後に衣花が村長になってたのにはビックリ。

どの話も死んだ者に対する悲しみや、苦しみや、感謝がすうっと描かれていて入り込みやすく、一気読み。 前作読んだものとしては歩美の成長も楽しい。 でも一番は歴史研究の鮫川老人の話だな。 他の話とは毛色が違って肩透かし食らったような… でもそこに何か真理があるような気がする。

20年以上前かぁ… ジェンダーなんてこと全然深く考えてなかったなぁ。 しかもこの話を入れつつエンタメ・ミステリに仕上げるとは、さすがとしか言いようがない。 ただ中盤少しダラダラ感があった。 あと哲郎は何故か段々と言葉とか当たりが強くなっていったよね。 男と女、右と左、鷹と鳩、赤と黒… 人は何かとどっちかに決めたがるのかな。