期待通りの面白さではあったが少女セラフィマの意思のブレと青さが気になっていた。憎しみが弱いのではないか？本当に復讐するのか？ところがタイトルの言葉と共に驚愕の一発。その瞬間彼女の覚悟と強い意思に大いに感動した。及ばない想像でしかないが自分が戦地に赴き次の瞬間死ぬかもしれない極度の緊張や地獄の如く凄惨な風景と対峙したとしたら自分の正義や倫理観を守りきれるとは思えない。戦時中という中での登場人物達の行動の是非は分からないけど単純な二元論で考えてよいものなのか。女性目線の戦争を色々と考えさせられた。

当時ラジオやテレビ、ましてやスマホなんてない時代、晩餐会などが意見交換や噂話・政治の話から結婚相手探しまで機能を備えていた上流階級の社交界の優雅な雰囲気を想像できる、親と同伴とかマジでつまらなそうだけど。そして人妻にちょっかいをだす大胆すぎるヴロンスキー、金持ちで完全無欠のところが鼻につくよね。アンナも初めは兄のピンチに駆けつけてくれて聡明で美しく謙虚さもあり好印象だったのに、ヴロンスキーとの出会い以降なんだか利己的だ。何百年も前から変わらず恋とはこういうものなのかしら？

期待通りの面白さではあったが少女セラフィマの意思のブレと青さが気になっていた。憎しみが弱いのではないか？本当に復讐するのか？ところがタイトルの言葉と共に驚愕の一発。その瞬間彼女の覚悟と強い意思に大いに感動した。及ばない想像でしかないが自分が戦地に赴き次の瞬間死ぬかもしれない極度の緊張や地獄の如く凄惨な風景と対峙したとしたら自分の正義や倫理観を守りきれるとは思えない。戦時中という中での登場人物達の行動の是非は分からないけど単純な二元論で考えてよいものなのか。女性目線の戦争を色々と考えさせられた。

自分の経験値なんかではとても言葉になんてならない。彼女達の語る事実は小説や映画よりも汚くて惨たらしくて常に死臭と火薬の匂いが漂う。祖国の為に自ら志願兵となる女性が意外と多かったこと、恐怖で1日で白髪になる娘、看護師の同僚を発見したとき両目をくり抜かれ胸は抉られ串刺しの状態だった事、乳をあげる母親から赤子を奪い取り壁に叩きつける悪魔がいた事、 1日でいいから戦争を思い出さない日が欲しいと願う人、戦地から帰還した女性達が軽蔑された事、そして女性達の声が全て抑圧され誰にも届かなかった事。全て忘れてはならない。