良いところはサクサク読めること。設定が多少強引なのは仕方ないけれど、ものによっては強引すぎるかなと思うものもあった。 どんでん返しの種類だけはこれでもかと詰められてる。

良いところはサクサク読めること。設定が多少強引なのは仕方ないけれど、ものによっては強引すぎるかなと思うものもあった。 どんでん返しの種類だけはこれでもかと詰められてる。

久々に読書に熱中できた本。哲学書の小難しさが良い具合に噛み砕かれています。退屈は良くないことだと思っていましたが、今の人間と退屈は切り離せないものだと分かります。 　『人生は壮大な暇つぶし』人生で必ず向き合う『暇の世界』に分かりやすく案内してくれる良書です。

七瀬はあんな辛いことがあったのに、また性懲りも無く色んなことに首を突っ込んで…と思っていたら、後半で驚きの展開。タイトル回収はある意味恐怖。母性、狂気、色んなものを考えさせられます。

『テレパスは人に嫌われる』 人の気持ちを考えてとか空気を読んでとか言うけれど、実際は不可能だ。昔は他人の気持ちを共有出来れば、孤独はなくなるのかなと思っていたけれど、実際はそうではないらしい。七瀬はどうも超能力を使いすぎたよう。マイノリティが生きるのは難しい。

小川さんのようにエッセイと小説どちらも読み応えのある作家さんはあまりいないと思う。新聞の片隅の世界を切り抜きしている話では小川さんの小説の「もと」を少し知ったような気がした。世界には知り得ない疑問が溢れている。