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2024年4月の読書メーターまとめ

yes5&3
読んだ本
4
読んだページ
1259ページ
感想・レビュー
4
ナイス
40ナイス

2024年4月に読んだ本
4

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

yes5&3
原題は「遺伝くじ」。数年前に流行した「親ガチャ」。存在を否定せずにその捉え方を冷静に丁寧に語ってくれる。最終章でジョン・ロールズを引いて、自分の「家庭くじ」「遺伝くじ」の結果を知らなかったらと想像すれば、最も恵まれない人に手を差し伸べる社会を目指すはず、というのが著者のスタンス。とても共感できる理屈なのに、それを受け入れない世の中が長く続いている。恵まれている人は自分の手柄だと思っている。自分にもそんな部分がある。そして、それが格差を拡大する仕組みになっている。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
4

yes5&3
数年前、eテレ「100分で名著」で「全体主義の起源」が難解な本として紹介されていた。ハードルが高そうで原典に当たっていないがSNS中心の社会の危うさへの警告を与えているという印象だった。全体主義の構図を(編集者の要望に答えて)平易に解説してくれる。ハンナ・アレントの「人間の条件」の「行為」から全体主義の陥らないための指針を提示してくれている。いつかはきちんと「全体主義の起源」と「人間の条件」にあたりたい。
が「ナイス!」と言っています。
yes5&3
同世代の経済学者二人の生い立ちや政策への関与の伝記的叙述なので経済理論の知見がなくても楽しめる。裕福な支援と学費に苦労した学生時代、大恐慌の教訓からインフレと失業率への経済政策。学派の違いのみならずサミュエルソンの総括的な態度対フリードマンの貨幣数量説の徹底ぶり。ただし、強硬かつ単純な?理論はニクソンに採用されず、チリや英国サッチャー政権に影響が及ぶも失敗。レーガンから親子ブッシュを経て、リーマンショックを見届けずに没す。長年の盟友として人生の最後に書簡を交わすエピソードが存在するというのが物語的
が「ナイス!」と言っています。
yes5&3
通勤時に細切れに解説まで読み終えるも、日記を書いていた自分の二十代が甦り、もう一度頭からまとめて読み返す。許嫁のいる女性への情愛を日記という文体で綴ることで繊細でひりひりする心の動きが伝わってくる。一途さが切なくて心が痛い。8/12アルベルトとピストルと罪悪と自殺について、9/10ロッテの母の死の話をアルベルト、この時点で二人は結婚していない。なら、自分の方が彼女を幸せにできるのではないか、と思ってもおかしくない。若い頃に読んでいたら影響を受けすぎてしまったに違いなく、今が自分にとって読みタイミングかと
が「ナイス!」と言っています。
yes5&3
原題は「遺伝くじ」。数年前に流行した「親ガチャ」。存在を否定せずにその捉え方を冷静に丁寧に語ってくれる。最終章でジョン・ロールズを引いて、自分の「家庭くじ」「遺伝くじ」の結果を知らなかったらと想像すれば、最も恵まれない人に手を差し伸べる社会を目指すはず、というのが著者のスタンス。とても共感できる理屈なのに、それを受け入れない世の中が長く続いている。恵まれている人は自分の手柄だと思っている。自分にもそんな部分がある。そして、それが格差を拡大する仕組みになっている。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/08/29(1005日経過)
記録初日
2019/01/24(1953日経過)
読んだ本
470冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
149673ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
470件(投稿率100.0%)
本棚
26棚
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