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2024年10月の読書メーターまとめ

紀狛屋
読んだ本
2
読んだページ
712ページ
感想・レビュー
2
ナイス
8ナイス

2024年10月に読んだ本
2

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

紀狛屋
ネタバレ長い間積読しておいたものをようやく読むことができた。魔術的リアリズムと呼称されるのがよく分かる作品だった。何が本当で何が嘘なのかも分からない、いや、この村に起きる物事はすべて真実であり、同時に最後にはすべて灰燼に帰す虚構なのだ。熱帯の空気と生命力にあふれる物語は非常に魅力的だが、南米文学をそれ一色に染め上げてしまう先入観は持たないでおきたい。どこかのブログで南米文学らしくない南米文学が紹介されていたが、そういったものを読んだ後にこの作品を読むと、また感想が違ってくるのだと思う。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
2

紀狛屋
ネタバレスイス出身の作者が日本語で書いた越境文学。独特の感性を持った比喩表現が散りばめられた京都の大学生活描写が心に沁み入る。とはいえ、他の京都文学とは違ってこの作品は、主人公がこの土地に拒絶されているという事実が、暗渠のごとく紙背に流れている。最終的に主人公は心許せる居場所だった京子の側をも離れてしまうのだが、彼の視点からは、京子もまた、"異質なもの“であるという認識が抜け落ちているように思う。大和撫子であり、自分を外国人として見ない京子、という都合の良い側面以外を認識していたら、結末も変わったのかもしれない。
紀狛屋
ネタバレ長い間積読しておいたものをようやく読むことができた。魔術的リアリズムと呼称されるのがよく分かる作品だった。何が本当で何が嘘なのかも分からない、いや、この村に起きる物事はすべて真実であり、同時に最後にはすべて灰燼に帰す虚構なのだ。熱帯の空気と生命力にあふれる物語は非常に魅力的だが、南米文学をそれ一色に染め上げてしまう先入観は持たないでおきたい。どこかのブログで南米文学らしくない南米文学が紹介されていたが、そういったものを読んだ後にこの作品を読むと、また感想が違ってくるのだと思う。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/04/28(940日経過)
記録初日
2022/05/12(926日経過)
読んだ本
27冊(1日平均0.03冊)
読んだページ
8500ページ(1日平均9ページ)
感想・レビュー
20件(投稿率74.1%)
本棚
2棚
自己紹介

メモ帳。メモ帳。メモ帳。
純粋に読書記録目的で使っているので、マイナスな感想(というより批評)もポンポン書きます。嫌な人もいると思うので、ミュート機能とか非公開機能欲しいですよねこれ。運営さん、期待してます!

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