成瀬の突拍子もない好奇心を追って、清々しい読了感だった！良くも悪くも目立つ女の子だけど、周りの目は気にせず粛々と、そして親友も巻き込んで実行していく一夏を見守るように読んだ。親友の島崎をはじめ、成瀬と関わりを持つ同級生は異質な彼女に戸惑い、疎外した幼い過去から、なんだかんだ受容し、時には惹かれていく様が小学生から高校生への成長過程を感じた。また、成瀬自身も初めて親友と過ごす時間の尊さを感じ、新しい感情を覚えたじゃないの成瀬ちゃん！と言いたくなった。あ〜また滋賀を旅行した〜い！

生きるって悩ましい。そんなあなたにこんな絵はいかがでしょう？そんな処方箋のような作品集。本は薄いのに、読んだ後の深みとコクがすごい。わたしは『群青』、『マドンナ』、『道』がお気に入り。特に『マドンナ』は高齢者になりつつある母を持っている私としては主人公の心の機微もなんとなく共感できる。あとがきの上白石萌音さんが言うように、私も常設展に足を運べば人生の妙を教えてくれるアートに出会えるのではないか。そんな期待をしてしまう。美術館にいってカチっとフィーリングが合う作品と静かに向き合いたくなった。

成瀬シリーズ第2巻！わたしはこっちの方が好きかも！前にも増して清々しい読了感！傍目には突拍子もない行動に見えるけど成瀬の中では筋道通ってるんだろうな。「そこいく⁈そうなる⁈」の連続なんだけど、何事も「ゲームの1面クリア!」くらいの感じで実現させていくから何だか私もつられてコンフォートゾーン軽々超えられそうな気がしてくるから不思議！身近にいない人物だけど身近に感じるのが不思議！そして"今"の話じゃなかったのね！とにかく最高でした！今後も成瀬シリーズ増えてほしい〜！そして滋賀旅また行きたい〜！

"好きなことで生きていく"、明治の初めにこの言葉を地でいく女性がいようとは。全てが自分の思う絵の道ではなかった。納得いかない、苦しいこともたくさんあった。でもその全てが山下りんを作ったんだと感じた。絵筆を動かし続けて信仰の意味を理解し、日露戦争から始まる激動の時代を見つめてきた。地蔵に手を合わせるその心が美しいと言ったニコライ主教の言葉は印象的だった。欧米列強の妙な上昇主義にかぶれてその心を失っていく日本。山下りんの強さが眩しく感じた。私も絵を描く身。とても大事な一冊に出会えて幸せ。

成瀬の突拍子もない好奇心を追って、清々しい読了感だった！良くも悪くも目立つ女の子だけど、周りの目は気にせず粛々と、そして親友も巻き込んで実行していく一夏を見守るように読んだ。親友の島崎をはじめ、成瀬と関わりを持つ同級生は異質な彼女に戸惑い、疎外した幼い過去から、なんだかんだ受容し、時には惹かれていく様が小学生から高校生への成長過程を感じた。また、成瀬自身も初めて親友と過ごす時間の尊さを感じ、新しい感情を覚えたじゃないの成瀬ちゃん！と言いたくなった。あ〜また滋賀を旅行した〜い！