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2024年12月の読書メーターまとめ

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読んだ本
10
読んだページ
2824ページ
感想・レビュー
10
ナイス
30ナイス

2024年12月に読んだ本
10

2024年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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剣客小説の短編集。「秘伝」や「秘剣」という言葉から豪快な剣の使い手を想像していたけれど、本書の使い手達はどちらかというと質素倹約で何かと気苦労している人物が多く、そこに好感が持てました。日々の慎ましい生活の描写が良くて、人間の普通の営みが丁寧に紡がれており味わい深かった。「秘伝」というキーワードは共通しているけれど、どの物語も展開が巧みで、人情を感じさせる内容であった。登場人物達の生き様にふれることで、読了後にはずっしりと重くのしかかる内容もあり、感情を揺さぶられた。剣客の息遣いが感じられ大満足でした。
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2024年12月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年12月の感想・レビュー一覧
10

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短編の中には義理人情に厚い人物が多く登場し、読書後は余韻に浸れました。ハッピーエンドばかりではないけれど、哀しい結末にも相応の理由があり、そこがまた良かったです。登場人物達の長所と短所のバランスが絶妙で、人間味に溢れる描写には好感が持てました。また、暮らしぶりや街の雰囲気の描写もよく、まるで自分がその場所にいるかのような錯覚に陥ってしまうから不思議です。物語展開は手の込んだ内容が多くて、読み始めと読み終わりでは物語の印象が変わっていました。登場人物の男性視点と女性視点で状況の捉え方が異なるのも面白いです。
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ポール・ギャリコ氏の「猫語の教科書」のコミカライズ版。猫達の豊かな表情に癒されました。「声を出さないニャーオ」の仕草にはメロメロになってしまいますね。色々な猫達が登場してきて、人間と猫との関係性について興味深く読ませて頂きました。主人公猫のツィツァの賢さと分析力には思わず唸ってしまいます。人間と猫との良好な関係を維持するために、猫達もしたたかな戦略をもっているのかもしれないと思いました。猫達からみた人間社会への鋭い指摘もあり、人間の傲慢さに気づかされます。現実世界の猫達の井戸端会議の内容が気になりますね。
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「アルケミスト」のコミカライズ作品。行動して状況を変えていくことの大切さと重要性を理解することができました。示唆に富む内容で人生の可能性は無限大なんだと気づかせてくれます。自分の行動を縛っているのは、結局は自分自身だと痛感しました。優しいタッチの漫画のおかげでテンポ良く読み進めることができ、さらに随所に名言も散りばめられていて、色々と発見のある物語でした。人生において何か大事なことを忘れているのではないかと感じた時に、本書を読んでみると新たな気づきが得られるのではないかと思いました。人生は旅なんですね。
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「遠野物語」を漫画で楽しめるとのことで読んでみました。柔らかいタッチの絵のおかげで東野物語を身近に感じることができました。自然の豊かさ、人間の営み、馬や狼や河童達の息遣いなど、想像力を掻き立ててくれました。読書後に、さらに東野のことを知りたくなり、東野の写真をインターネットで探してみました。鬱蒼とした自然の雰囲気が素敵で、本書の内容をより立体的に捉えることができました。科学が発達した現代だからこそ、こういった不思議な物語の魅力は増すのではないかと思いました。物語が生まれた背景を考えるとワクワクします。
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優しい文体のおかげで和やかな気持ちにさせてくれる高校生青春恋愛小説。まったく住む世界が異なるオタク地味系眼鏡男子と陽キャ美少女がちょっとしたきっかけで接点をもち、徐々に交流を重ねることでお互いを意識し始め、両者の気持ちが揺れ動く心理描写が絶妙でした。相手に対する勘違いや学内での噂話など、恋愛におけるもどかしい雰囲気が程よく醸し出されていて、読書中は心がくすぐられました。相手のことを意識しているからこそ真正面から聞けないことは確かにありますよね。そして、続刊を読まずにはいられない最後の終わり方が絶妙でした!
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高校生達のeスポーツ青春小説。登場人物達のゲームに賭ける想いはさまざまで、ゲームへの関わり方も多種多様。でも、根底には「ゲームが好き」という気持ちがある。ゲームで繋がった薄い人間関係が、やがて共通の目的を持つことで強固な繋がりになり、最後は一致団結して全国高校対抗eスポーツ大会「STAGE:0」に挑んでいく過程が丁寧に紡がれていた。登場人物達は自身の性格や家庭事情など悩みや葛藤を抱えているけれど、仲間達と心を通じ合わせることで徐々に自分の中で打開策を見つけ出し成長していく様子が素敵でした。
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剣客小説の短編集。「秘伝」や「秘剣」という言葉から豪快な剣の使い手を想像していたけれど、本書の使い手達はどちらかというと質素倹約で何かと気苦労している人物が多く、そこに好感が持てました。日々の慎ましい生活の描写が良くて、人間の普通の営みが丁寧に紡がれており味わい深かった。「秘伝」というキーワードは共通しているけれど、どの物語も展開が巧みで、人情を感じさせる内容であった。登場人物達の生き様にふれることで、読了後にはずっしりと重くのしかかる内容もあり、感情を揺さぶられた。剣客の息遣いが感じられ大満足でした。
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本書を読み終えた後に世界地図を改めて眺めてみると、今まで気づかなかった地政学的な国と国との駆け引きに思いを馳せることができました。世界中の国家が地政学的な戦略に基づいた「世界観」を持って行動しているというのは興味深かったです。物流網の中の「チョーク・ポイント」をおさえること、「ランドパワー」と「シーパワー」との国家では根底にある発想が異なること、地球上の領域には「ハートランド」と「リムランド」という概念があること、などなど多くのことを学ばせて頂きました。図解が多くて短時間で概念を把握でき助かりました。
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社会の仕組みの中で違和感と生きづらさを感じている40代キャリアウーマンの主人公が、新宿トー横で出会った少女と関わることで、「不条理」に満ちた世界に対して徐々に折り合いをつけていく物語。恋愛、結婚、就職など既存社会の仕組みの中で「幸福」とされる道から外れてしまった人の不安定感と内面の葛藤が良く描写されていました。自分だけ「幸福」には辿り着けないと気づいた時に、人は一体何を思うのだろうか。登場人物たちが社会に対してどう適合していけばよいのか悩み抜く姿は「生き方」に直結する根源的な問いで興味深かったです。
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小説の「作り方」と「書き方」とは異なる技術であり、本書は「小説の作り方」へのアドバイス本である。また、著者が記載している通り、本書はルールブックではなく、マニュアル本である。だから、気に入った部分を自分の中に取り入れていくのが良いと思う。本書は「小説」の考え方の根本的な部分を丁寧に解説されているので、私にとっては大変有益であった。シーンの描き方と並べ方や、ある事象を説明する場合と描写する場合で表現方法が変わってくる、など小説を書く上で躓きそうな箇所を予め知ることができ、大変勉強になりました。良書です!

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/03/21(660日経過)
記録初日
2023/03/21(660日経過)
読んだ本
96冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
27843ページ(1日平均42ページ)
感想・レビュー
96件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
自己紹介

読書メーターの使い方がよくわからず苦戦しています。でも、とりあえず感想は書きます。

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