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2023年12月の読書メーターまとめ

シュテッケン
読んだ本
5
読んだページ
2152ページ
感想・レビュー
5
ナイス
106ナイス

2023年12月に読んだ本
5

2023年12月のお気に入られ登録
1

  • めめめ

2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シュテッケン
ネタバレ一見、罪を持つ者が相応の報いを受けてめでたしめでたし、のようだがその実はバッドエンド。佐村恭介という男のために人生を狂わされた純一と友里(とその家族)。破壊された社会的評価・財産・精神・人間関係は、真相が明らかになったとて元には戻らない。高額な報酬のために命懸けで奔走した純一だが、それすら手に入らない。そして南郷が仮に無実を勝ち得たとしても、犯した罪や失った家族・夢は罪悪感と虚無感となり、綯い交ぜになって彼の心中に永遠に蟠るのであろう。死刑制度・冤罪への問題提起にもなる骨太な作品。力作です。
が「ナイス!」と言っています。

2023年12月の感想・レビュー一覧
5

シュテッケン
ネタバレ一見、罪を持つ者が相応の報いを受けてめでたしめでたし、のようだがその実はバッドエンド。佐村恭介という男のために人生を狂わされた純一と友里(とその家族)。破壊された社会的評価・財産・精神・人間関係は、真相が明らかになったとて元には戻らない。高額な報酬のために命懸けで奔走した純一だが、それすら手に入らない。そして南郷が仮に無実を勝ち得たとしても、犯した罪や失った家族・夢は罪悪感と虚無感となり、綯い交ぜになって彼の心中に永遠に蟠るのであろう。死刑制度・冤罪への問題提起にもなる骨太な作品。力作です。
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレ警察を想起させるものとして「ダイヤルの0」や「赤と青の光」が描かれており、海外を連想したのに途中から忘れていた私…。310ページからの「向かって左手」「向かって右」の記述は逆じゃない?と思っていたらそれも伏線で、トリックに気付くヒントを得ていたにも関わらず綾辻先生と編集のミスじゃないかと疑った私のバカ!w。「館シリーズ」はその作品ごとに物理トリックだったり叙述トリックだったりと趣向を変えてくるのが面白いですね。ただ「テレヴィ」や「オーヴァー」のような「ヴ」の多用は気になるからア・プリオリに否定したい!w
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレ時間のトリックが暴かれた時の衝撃と言ったら!「え?そんな力技、アリ?」と脱力してしまいました……それでもエピローグまで読み、様々な伏線と必然性とを張り巡らせた構成を顧みるとこのトリックでさえピースの一つに過ぎず、そう思えばこそ「げに恐るべし綾辻行人!」ということになるんだろうなぁ、と(納得はしていないw)。オカルト好きとしては、オカルトと本格の真の意味での融合を読みたいものです。余談ですが、後書きで『人形館〜』がシリーズ最終巻の予定だったことを知り、それだったらばあのトリックもアリかもなぁと思い直したり。
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレ中村青司設計の館に閉じ込められた出版社の人間と学生たち。ひとりの失踪を皮切りに勃発する殺人事件、そして参加者の中には例の十角館と縁の深い江南孝明の姿もあった…ということで、かの名作『十角館の殺人』直系の続編といった趣きの作品。閉鎖空間内で事件が起き、外から探偵役の鹿谷門実(島田潔)が推理を行うという点から、セルフオマージュと呼べるかもしれない。上巻では、持ち込んだ酒には薬が混入している?伊波紗世子の補聴器は、実は外部からの指令を聞くイヤホンなのでは?野之宮泰斉の耄碌は偽装なのでは?この辺が引っ掛かるかな。
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレこれはもう、序盤から犯人はこいつしかなかろうという所から逸脱しなかったですね。綾辻先生のことだから二転三転するだろうと思っていたが、いや、実際するのだが、元の位置に戻ってきただけだという…。やっぱね、この「トリック」はダメですよ。面白味に欠けます。島田荘司の『占星術殺人事件』が物語中では史実であり、マネキンをアゾートになぞらえるところなんかはわくわくしたんですけどね。余談ですが、島田潔が『スーパーくいしん坊』の香介で脳内再生されるのは私だけですかねw 「推理?出来らぁ!」
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/04/09(450日経過)
記録初日
2022/06/14(749日経過)
読んだ本
410冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
143396ページ(1日平均191ページ)
感想・レビュー
138件(投稿率33.7%)
本棚
0棚
性別
年齢
123歳
血液型
A型
職業
アーティスト
現住所
神奈川県
自己紹介

本格ミステリと、中国および日本の歴史時代小説(楚漢戦争、三国志、水滸伝、赤穂事件、南総里見八犬伝など)が好きです。

自分が読みたい本だけを選んでいくとどうしても偏ってしまうので、私が興味のある有名人たちが紹介した本には積極的に手を出すようにしています。

既に一定の評価がある作家や作品を手放しで誉めそやす、権威主義の犬のような真似はしません。
どれだけ評価の高いものでも、私が良いと思わなければそういう評価をくだします。
音楽や絵画もそうですが、芸術は飽くまでも己の感性で味わうものですから。
「良いか悪いか、好きか嫌いか、判断基準はそれしかねぇ!」by森純太

読んだ感想にはその時に自分がどう感じたかを記すことに重きを置き、ググればわかるあらすじは基本的には書きません。
字数制限めいっぱいまで書くことにしているので、敢えてあらすじを書いてある場合はそれで文字数を稼いでいるということです。笑。

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