読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

シュテッケン
読んだ本
8
読んだページ
2717ページ
感想・レビュー
8
ナイス
136ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • ありす

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シュテッケン
ネタバレ先日『兇人邸の殺人』を出版から3年も経っているのに「文庫化を待てず」に単行本を買って読んだのは、ひとえにこれを読みたかったから!この本では『屍人荘〜』で鮮烈な印象を遺した明智さんの、切なくも微笑ましい在りし日の姿が見られます。とは言えセンチな気分になるのはその後を知る我々読者のみであって、作中の人物たちは彼の持ち味である空気の読めなさによって翻弄され、物語は動きます。葉村君も出演する “ひでえバカミス" である「泥酔肌着引き裂き事件」などは、しょーもないながらも後につながる一文があったりしてグッときます。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

シュテッケン

2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2167ページ ナイス数:110ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1407782/summary/monthly/2024/9

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

シュテッケン
ネタバレ短編集。表題作はパラドックスのひとつ「テセウスの船」を人体に当てはめた話。人間に他種族の臓器などを移植するのは今後起こり得るであろうし人類にとって病や怪我を克服する手段として有効であろうが、『史記』の戚夫人のエピソードを絡ませることで禍々しさに転じさせるのは秀逸。しかしオチは読めてたというかコレだったら陳腐だなと思っていたものだったので残念。『吸血狩り』は子供目線だからこその読後感。『本』は読者の混乱を誘う意図的な構成なのだろうけど、ホラーだからいいとは言えスッキリ解決して欲しいのはミステリファンの性かw
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレ若狭湾に面した小浜を中心に、土地の由来や神事などの紹介もあるトラベルミステリの趣きがある今作。2時間ドラマにもなりそう(なってるかな?)。さて、アリスと同業の推理作家にして友人でもある赤星氏が取材旅行の最中に殺害され、事件解決及び彼の小説の構想を探るべく火村と共に文字通りの東奔西走。編集の片桐氏も活躍します。しかしロジカルなことに定評のある有栖川有栖先生なのに、トリックのひとつにサブ〇〇〇〇があるのは不確定要素が過ぎるように感じます。発表された30年前だとそうでもないのかな……いや、ソンナコトナイヨー!
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレ結論から言うと、期待外れでした。斜線堂作品はいくつか読んでいて割と好きな作家なだけに、かなり残念です。設定はいいのにそれを活かしきれていないプロットと人物の配置が勿体ないし、なにより何度読んでも理解できない文章がいくつかあったのには幻滅でした(私の読解力の問題?いやいや)。作為的にミスリードを誘う部分でもないし、単に状況が見えない表現だったと記しておきます。地の文も一人称と三人称が微妙に混じったような変な感じだったし。あと物語の導入部のキモとなる設定を、唐突にオカルトにしてぼやかしたのは良くないと思うな。
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレ現在編と、その20年ほど前の過去編が交互に描かれ、それぞれ葵と小夜子が主人公。だが葵はどちらにも登場する。過去の葵と現在の葵とでは、本当に同一人物なのかと疑ってしまうほど性格が違いますが、それはこの作品が云う成長によるものなのでしょう。学生時代の仲良しグループや会社での人間関係、既婚・未婚、子持ちなどそれぞれの状況における立場からなんやら云々と論ずることはできるけれど、私に言わせれば「己自身と他人とには、合う・合わないがあります」なだけの話でした。直木賞受賞作だそうですが、そっちより芥川賞ぽい気がします。
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレ道尾作品3冊目。はじめに『いけない』を読んで落胆し、次いで『向日葵の咲かない夏』で感心し、道尾秀介の評価が私の中でどちらかに傾くのか決め兼ねていたが、本棚の整理中になんとなく手に取ったらあっという間に一気読み。特に終盤での畳み掛けは圧巻である。単に「どんでん返し」とか「反転」などの言葉では足りないくらいの怒涛の展開が待っていた。23年前の「事故」と現在の「事故」、この2つに翻弄された主人公・姫川。今回の事故の真相を知った彼の心情を慮ればこれほどのイヤミスはないが、最後に彼(と母親)を救いが待つのであった。
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレ先日『兇人邸の殺人』を出版から3年も経っているのに「文庫化を待てず」に単行本を買って読んだのは、ひとえにこれを読みたかったから!この本では『屍人荘〜』で鮮烈な印象を遺した明智さんの、切なくも微笑ましい在りし日の姿が見られます。とは言えセンチな気分になるのはその後を知る我々読者のみであって、作中の人物たちは彼の持ち味である空気の読めなさによって翻弄され、物語は動きます。葉村君も出演する “ひでえバカミス" である「泥酔肌着引き裂き事件」などは、しょーもないながらも後につながる一文があったりしてグッときます。
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレシリーズ3作目。文庫化が待ちきれなくてハードカバー嫌いながら単行本に手を出しました。客で溢れる遊園地内の邸に閉じ込められた主人公たち。中では殺人が起き、邸内を徘徊し殺戮を縦にする自我のない巨人から逃亡しつつ、分断された仲間との合流を図り、またその巨人が園内に出ることも防がねばならない。相変わらず極端な設定のクローズドサークルですが、手に汗を握るサバイバルスリラーと、ロジックを緻密に重ねた本格ミステリの融合は今回も冴えておりました。班目機関の非倫理的な研究が齎した今作の事件も、哀しく切ない幕切れを迎えます。
が「ナイス!」と言っています。
シュテッケン
ネタバレドラマ版で鈴木杏が演じた印象的な主人公は、実は原作には登場していないということに興味を持ち、また同作では曖昧に終わった物語を補完したくて読みましたが、モヤモヤが深まっただけでした。謎を残しても余韻として味わえる作品もありますが、これは消化不良を強く感じます。ジャンル的にはホラー風味をまぶした青春小説なのでしょうが、そのホラー風味が蛇足に感じる場面の多さがその理由でしょうか。津村沙世子をそのイメージにドンピシャな栗山千明という美貌と神秘性を併せ持つ女優が演じたことで完成した、ドラマ版あっての作品という印象。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/04/09(598日経過)
記録初日
2022/06/14(897日経過)
読んだ本
448冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
156299ページ(1日平均174ページ)
感想・レビュー
176件(投稿率39.3%)
本棚
0棚
性別
年齢
124歳
血液型
A型
職業
アーティスト
現住所
神奈川県
自己紹介

本格ミステリと、中国および日本の歴史時代小説(楚漢戦争、三国志、水滸伝、赤穂事件、南総里見八犬伝など)が好きです。

自分が読みたい本だけを選んでいくとどうしても偏ってしまうので、私が興味のある有名人たちが紹介した本には積極的に手を出すようにしています。

既に一定の評価がある作家や作品を手放しで誉めそやす、権威主義の犬のような真似はしません。
どれだけ評価の高いものでも、私が良いと思わなければそういう評価をくだします。
音楽や絵画もそうですが、芸術は飽くまでも己の感性で味わうものですから。
「良いか悪いか、好きか嫌いか、判断基準はそれしかねぇ!」by森純太

読んだ感想にはその時に自分がどう感じたかを記すことに重きを置き、ググればわかるあらすじは基本的には書きません。
字数制限めいっぱいまで書くことにしているので、敢えてあらすじを書いてある場合はそれで文字数を稼いでいるということです。笑。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう