大好きな作品。3度目の読書。予選が終るまで爆速で読んでしまう。クラシックに詳しくないので、文章を読んで音楽が聞こえる、っていうのはない。だけど文章を読んでいると自分も観客の一人として音楽を聞いている感覚があり、鳥肌が立つ瞬間がある。音楽を文章で表現する凄さ。天才とされる3人の関係がライバルとして対立してるのではなく、認めあい、高めあっている。天才がゆえにか、どこかズレててほのぼのとしているのが良い。

3読目。「蜂蜜と遠雷」を読むと、こちらも読みたくなる。どれも良作。

大好きな作品。3度目の読書。予選が終るまで爆速で読んでしまう。クラシックに詳しくないので、文章を読んで音楽が聞こえる、っていうのはない。だけど文章を読んでいると自分も観客の一人として音楽を聞いている感覚があり、鳥肌が立つ瞬間がある。音楽を文章で表現する凄さ。天才とされる3人の関係がライバルとして対立してるのではなく、認めあい、高めあっている。天才がゆえにか、どこかズレててほのぼのとしているのが良い。

面白かった。登場人物が多いいが混乱することなく、一気に読んでしまった。上等のエンターテイメント作品。登場人物が多いが混乱せずに読めた。蓮見は二度殺人がスムーズに行かないことがあったが、この時にその理由をもっと深く考えたら違う生き方があったのではないかな？この２人は蓮見にとって特別な人だったのではないかな。

面白くて怖い話だった。お金には力があるから、使い方を間違えると怖い。主人公はたまたまお金を操れる環境だったから巨額の横領になった。主人公の知人である3人は横領はしてないが、それぞれお金が原因で問題が起きる。お金はないと困るし、誰だって沢山欲しいだろう。でもお金に振り回されないように気をつけないといくないなぁ。

中盤をすぎるまで、主人公に共感できず、ちっともページが進まなかった。主人公よりも祖父や友達の玲のエピソードが良い。特に祖父の人生が波乱に満ちていて最後に感動を呼ぶ。

誘拐して母親になった女がその子に注ぐ愛は本物だったかもしれない。本物の親の元で暮らすより幸せだったかもしれない。それでも、本物の親を子から奪ってしまったことは許されない。たとえ本物の親のほうが愛情が少なかったとしても。家族だからこそ割り切れない思いがあったり、時には憎んでしまうこともあるけれど、それを含めて家族だから。

村田作品は常識というものを揺さぶって壊そうとしてくる。不安になるし、鬱になるが、中毒性がある。

軽やかで機知に富んだ文章。留学先での出来事、女王ならではのエピソード、女王としてではなく一留学生としての生活。どれもとても興味深かった。彬子女王の人柄が文章を通して伝ってくる。皇室はやはり一般人には遠い存在だけれど、彬子女王の喜怒哀楽を見て、親しみがわく。

各章についている副題を読むだけで、わくわくする。 スナフキンが旅立ってしまって寂しい。ムーミンママの懐の深さともてなしが凄い。

プロローグと9つの章に分かれた構成。9つの短編を読んだ、という感覚だが、最後の章を読んで、これは一つの大きな物語なんだなと感じた。 第四夜の冬眠中のヤマネと、第六夜の槍投げの青年が良かった。

静寂と孤独の中で、唯一鳥の存在とその囀りに救われる話しだった。