普段ミステリー全然読まないから新鮮。でも月と蟹にめちゃめちゃ感動した人だからこれは自分にはあまり合わなかったかも。ページ数にしてはとても読みやすくすいすい読めた。

めちゃめちゃオモロすぎて通勤電車で読むと不意打ち喰らって超満員の中笑ってしまうほど。ルーキーのツッコミどころ多すぎて本当に「静かにしなければいけないのに、うるさくなってしまってこまる」。ステルスが色々盗んできたくだりの「ボルシチもですか？」ワリダカ社長と走行しながらの「ふと横を見るとチェロキーの姿がない。なんてこった。とおもったらあった。」キョリスと飛行機の中での「冗談いうなよ。木の実なら木から落ちてもぜんぜん平気だろ」「わたしは木の実じゃないよ…」 一條ワールド最強。

まだまだ子どもの翔也の言うことが的確すぎて読んでいて学ばせられる。健夫のよくできた人格がちゃんと翔也に受け継がれていた。「僕、おばあちゃんがテンコ先生っていうひとにどんな話をするのか、聞きたい」この文章からアンミツ先生と翔也の関係性が家族という枠を超えて、1人の"人"として翔也がアンミツ先生を知りたがっているように思えて好きな1文。

普段ミステリー全然読まないから新鮮。でも月と蟹にめちゃめちゃ感動した人だからこれは自分にはあまり合わなかったかも。ページ数にしてはとても読みやすくすいすい読めた。