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2024年6月の読書メーターまとめ

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1294ナイス

2024年6月に読んだ本
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2024年6月のお気に入り登録
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  • 轟直人
  • 杜のカラス

2024年6月のお気に入られ登録
3

  • naniwoyomu
  • 杜のカラス
  • 轟直人

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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ミステリーの形態をとりながら描いているのは介護にまつわる日本の構造的欠陥だ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年6月の感想・レビュー一覧
17

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第一部で語られた理性に対する批判は何やら高尚なものに思えたけど、それとは対照的に二部で語られる男の行動は極めてみっともなく、第一部の議論を滑稽に見せている。娼婦に説教をかます場面などずっと苦笑い。肥大化した自意識、無根拠に他者を見下す姿勢など、こういう人間の傾向というのは普遍的なのだなと。
が「ナイス!」と言っています。
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下級役人マカールと身寄りのない少女ワーレンカの往復書簡。貧しさはさらなる貧しさを生む。貧しい人たちは追い詰められ、彼らが真剣にもがけばもがくほど、はたから見ると滑稽だ。金は力を持ち、金を持たない人たちは惨めな存在に貶められる。ワーレンカは幸福なマカールとの関係性を断ち切り、自ら進んで嫌いな人物の元へと嫁いでいく。資本主義への嫌悪感。幸福は金では買えないが、それを真向から否定するには金の力が強すぎる。
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サードウェーブとは2003年頃から始まった動き。ファーストウェーブ=コモディティコーヒー、セカンドウェーブ=スペシャルティコーヒー=スターバックスコーヒーに続く第三の波だ。スタバのアンチテーゼとして登場したこの動きは、反画一、手作り感を共通のキーワードとする。
が「ナイス!」と言っています。
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人民は動物的欲望を差し出し社会契約を結ぶ。社会から受け取るメリットは常に動物的欲望を上回る。
が「ナイス!」と言っています。
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オタク文化は極めてポストモダン的現象だ。大きな物語を放棄し、小さな物語をもすっ飛ばし、データベース化されたキャラクターを消費する。公式の製作者ですら自ら二次創作を行う。これは物語の背景(=大きな物語)、物語の筋道(=小さな物語)をも犠牲にすることがままある。そうした環境で生み出される作品は、オタク受けの要素をちりばめた、模倣的で記号的なモノとなる。
が「ナイス!」と言っています。
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中国の古典。処世の道を説いた哲学書。儒教、仏教、道教の教えを基にしたもので17世紀明朝に書かれた。菜根とは粗末な食事のこと。苦しい境遇に耐えたものだけが大事を成し遂げることが出来る、という意味がタイトルには込められている。古臭く説教臭く、趣味じゃない。
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ミステリーの形態をとりながら描いているのは介護にまつわる日本の構造的欠陥だ。
が「ナイス!」と言っています。
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1972年以降新左翼勢力は衰退。社会党、共産党の組織化された旧左翼が一時勢いを取り戻すも、高度経済成長、ソ連の崩壊など歴史の波に押され衰退していく。社会主義革命といった大きな物語が力を失っていき、浅田彰を代表とするポストモダニズムが席巻。小さな物語が大きな物語を飲み込んでいく。新自由主義的価値観が勝利する。
が「ナイス!」と言っています。
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従来の共産党系、社会党系から独立して発展した学生を中心とした新左翼の動きは当初大衆の支持を得たが、その先鋭化していく暴力性から支持を失っていった。学生運動が国家権力と対峙するというのは到底勝ちの見えないある種のロマン主義だ。しかしそのロマンに、高度な知的水準にある頭脳がその身を捧げたのは事実であり興味深い。
が「ナイス!」と言っています。
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核戦争によって動物が死に絶え、アンドロイドが一般的になった世界。アンドロイドは人間との識別が難しい。共感性を図る特殊な識別方法によってアンドロイドと人間を区別するが、アンドロイドの性能の進化によってその判断は非常に曖昧だ。職人芸のような些末な違いを見出し、アンドロイドを見つけなければならない。アンドロイドの中には自らを人間と思い込む者も。人間であることの本質とは何なのかという疑問を投げかける。リック自ら自分は本当はアンドロイドなのではないか、と自らに共感性テストを行うことを提案する流れは極めて自然だ。
が「ナイス!」と言っています。
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年収443万とは2021年時点の平均年収。世帯年収が1000万を超える世帯、平均に大きく届かない世帯の具体的な生活モデルから、不安感を書き立てる内容か。世帯年収が1000万を超える生活においてスタバのフラペチーノを買うのに躊躇するストーリーが印象的に語られる。そりゃそうだろ、という感じ。何かを我慢する生活は当たり前な気もするが。
が「ナイス!」と言っています。
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カラマーゾフの兄弟の解説本。カラマーゾフの兄弟は父親殺しを巡るミステリーエンターテイメントとして読むことが出来るが、神学的要素も含み、それが物語全体を難解なものに見せている。キリスト教、正教の解説がカラマーゾフの理解を助け、読書をより楽しませることが出来る。
が「ナイス!」と言っています。
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知らない男の日記。当然面白くはない。
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全体を読み終わった。1部と2部は非常に重厚。1部では物語の前提知識や登場人物のインプットで頭を使う。2部では神学、哲学など難解なテーマがちりばめられている。かの有名な大審問官は深入りしすぎると頭がおかしくなってしまいそうなテーマだ。3部と4部は疾走感のあるエンターテイメント。フュードル殺害を巡り、これまで登場した魅力的なキャラクター達が悲喜交々のドラマを演じる。読み通してみると、訳のせいか、事前に構えていたほどの難解さはなかった。ミステリー、エンターテイメントとして割り切れば案外読めてしまう。
が「ナイス!」と言っています。
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急にエンターテイメント感を増す。普通に読み物として面白く、一気に読める。
が「ナイス!」と言っています。
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第三部のテーマは父親殺しと聖人(ゾシマ)の遺体の腐敗について。 ロシア正教では伝統的に聖人は腐敗しないとされている。レーニンのミイラが飾られているのも、彼が正しい人であったことを示すためだ。多くの人からの尊敬を集めていたゾシマ長老に、周囲の人たちは奇跡を期待した。しかし棺からは腐臭がしはじめる。アレクセイもショックを隠せない。
が「ナイス!」と言っています。
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有名な大審問官この2巻。無神論者のイワンが語るフィクションだ。カトリック組織の維持防衛という組織論として読んだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/06/24(8日経過)
記録初日
2021/11/30(945日経過)
読んだ本
412冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
141789ページ(1日平均150ページ)
感想・レビュー
375件(投稿率91.0%)
本棚
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性別
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自己紹介

Kindle Unlimitedヘビーユーザー

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