主人公を可哀想と思う人と、しっかりしろと思う人で意見が分かれそうだなと思った。私は後者。姉が「頑張ってるなんて言わないで」と話した気持ちが凄くわかる。努力している人よりも努力していない人が優しくされるといたたまれない気持ちになる。 自分の人生よりも他人の人生を大事にすると良い結果にならないので自分自身を推してほしい。 また、全体の文の書き方が綺麗で中だるみせずにスラスラ読めた。流石芥川賞受賞作品。

村田沙耶香さんの書評集。私もよく読む島本理生さんの小説の書評がありテンションが上がったが、なるほど、確かにお二方は仲が良いと見受けられる。（今回の書評集を読んで、点と点が繋がった感覚になりました。） 個人的に読んでみたいと思った小説は、「ポケットの中のレワニワ」「寒灯・腐泥の果実」「部屋」「迷宮」「ヒーロー！」の5小説。書評とは別に、村田さんのエッセイも収録されていて贅沢な本だと思った。「発光する夜」に書かれている混沌とした光の空間は私も大好きです。

密室殺人が好きな方におすすめ。正直私は雰囲気で読んだ。（トリックの内容を見てもふーんと思ってしまった） ドラマにもなったらしい？ので、もしかしたら原作よりも映像の方が視覚的に理解できて面白いかも？

主人公を可哀想と思う人と、しっかりしろと思う人で意見が分かれそうだなと思った。私は後者。姉が「頑張ってるなんて言わないで」と話した気持ちが凄くわかる。努力している人よりも努力していない人が優しくされるといたたまれない気持ちになる。 自分の人生よりも他人の人生を大事にすると良い結果にならないので自分自身を推してほしい。 また、全体の文の書き方が綺麗で中だるみせずにスラスラ読めた。流石芥川賞受賞作品。

全部で12編の短編集。 個人的に「パズル」と「孵化」の話が面白かった。 「コンビニ人間」が好きな方は「パズル」が好きだと思う。 自分や他人を臓物に見立てて織り成すストーリーは圧巻。よくこんな視点の物語を思いつくなぁと村田沙耶香さんの秀才ぶりがわかる。（「生命式」の物語も発想が凄い、というか凄まじい） 「孵化」は主人公の様な極端な人はいないと思うが、場面ごとに仮面を使い分けることは誰にでもあると思う。どの仮面が本当の自分なのか？ではなく、全てが自分自身だと私は思うようにしている。