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静かに心に染みて、心を優しく温めてくれる本書。「カフネ」･･･愛する人の髪にそっと指を通す仕草(ポルトガル語)。テーマが｢食事」と｢家族｣で、ヒューマンドラマ小説の二転三転する物語。離婚と愛する弟の春彦の急死から酒に溺れていた野宮薫子と弟の元恋人である小野寺せつなが、「カフネ」でボランティア活動を通して距離を縮めていく。「家族」と「愛」についてよく考えさせられる。また、「食事」が如何に大事なことを再認識させてくれる。最後に、誰かと一緒に生きることってどんなに幸せなことなんだね。

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言葉の力の凄さを実感できる1冊。本書にも出ている通り「言葉は魔物」、どう操るかその人である。相手を励ますのも傷づけるのもたった一言(その魔物)を操る自分次第である。また、言葉には時に世界を変えることすることもできるほど力を秘めている。だからこそ、その魔物を操る際には、しっかりと責任を持つことが必要なのである。そのことを本書では選挙を中心に、また結婚式の描写で表していたと思う。こと葉を始めとしたメインキャストそれぞれに華があった。最後に、心に響く言葉が沢山散りばめているので、何度も再読していきたい。

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)原田マハ

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あらすじ・内容

ナイス ★38

コメント(0)2025/03/17

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小さなお花屋さんが舞台の連続短篇集。現実の中に少しファンタジー要素が添えられており、題目の花言葉に添って展開するハートフルなお仕事ものがたり。ブラック企業から抜け出してお花屋さんに転職し、そこでの出逢いや仕事をしながら諦めていたデザイナーの夢に向けて再び歩き出していく姿に元気を貰える。また、お花屋さんはお客さんに届ける仕事であり、自分にも届ける仕事でもあると思った。そして、まだまだ登場する魅力的なキャラクターを深掘りしていけると思うので、続編も出て欲しい。

花屋さんが言うことには (ポプラ文庫や 2-9)山本　幸久

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あらすじ・内容

ナイス ★1

コメント(0)2025/02/27

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ネタバレ全四篇の短篇集！「丸の内魔法少女ミラクリーナ」は、魔法のコンパクトで変身して嫌な仕事も乗り越える。気持ちを切り替えるアイテムってこのストレスフルな社会にとって必要な物であると言える。ヒーローマインドが魅力的であり、好き。「秘密の花園」は、蛙化現象の話。初恋したのは理想の彼であり、現実の彼ではない。「無性教室」はジェンダレスの話で最近の学校で普及している。好きって気持ちに性別は関係ない。「変容」は現代の話にも通じる。数年前では考えれなかったことも今では当たり前に。どれも現代に通じる話である。

丸の内魔法少女ミラクリーナ (角川文庫)村田沙耶香

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あらすじ・内容

ナイス ★4

コメント(0)2025/02/14

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読んでいるとお米を味わって食べたくなる。本書は心温まる物語。本書は正に「お米一粒の中には七人の神様が宿っている」を体現していると言える。米作りを通して沢山の人に支えられていき、人間として成長していった人生とつぼみ。自然の田んぼが生み出す生きているお米は格別であり、色々な思いが伝える品物であるだろう。そして、生きる糧になったり、希望を持てて前向きになれる品物でもある。

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極限状態の人がどのように行動するのかを通して、もし自分が同じ状況に陥ったらどのようになってしまうのかと考えさせられた。スピーディーな展開とリアルな描写がより一層と恐怖を植え付けていった。読んでいて辛くなって途中で挫折してしまいたくなったが、作中のキャラクターが個性的で、この人は次に何をしてくれるだと思わせてくれたおかげで最後まで読み切ることができた。

バトル・ロワイアル下幻冬舎文庫た 18-2 高見広春

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あらすじ・内容

ナイス ★3

コメント(0)2025/02/12

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生き残る為に親しい友人も、仲間もやらないといけないのが読んでいて辛い。昨日まではクラスメイトであった人たちが豹変してしまうのが恐ろしいが、冷静になっている人たちが己の能力や知識といったものを生かして生き延びようとしているのがいい。このプロジェクト(バトルロワイヤル)で生き残っても、その後の人生は生きた感覚はしないと思う。

バトル・ロワイアル上幻冬舎文庫た 18-1 高見広春

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あらすじ・内容

ナイス ★1

コメント(0)2025/02/10

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言葉を喋れるジンベイザメと運営スタッフが心温まる物語。水族館という場所があった人たちの癒しの場となっていくのがいい。主人公の芽衣も夢を叶えられていなかったが、ジンベイザメのミスターと出会い、徐々に前向きな気分に。本書のように水族館が、うまくいかないことで悩んでいる人の背中を押してくれる(きっかけ)になると素敵だと思う。