ネタバレさきっぽ岬のさきっちょにあるみさき食堂には、食べたいものがあるけど、訳があって食べられない人が、不思議な風に乗ってやってきます。主人のハルさんとその孫のたまみちゃんが、不思議なお客さんを優しく迎えます。食べたいものと一緒に出される飲み物からたちのぼる湯気の中に映しだされるものが、お客さんの気持ちを後押ししてくれます。もえちゃん、美織ちゃん、林田さんの3人の未来、それを信じて自分の気持ちに素直に一歩を踏み出す林田さんが良かった。

ネタバレ冬の近づく秋の日、山の小学校の図書館に子ギツネのリンがやってくる。図書の貸し出しに使うバーコードリーダーの音がお友達のことりちゃんの声にそっくりだと言って何度もバーコードを読み取るリンを見て、司書のかえでさんは図書委員にならないかと誘う。かえでさん、校長先生、小学校の子どもたちがリンを迎え入れる優しさがよい。リンはキツネだから冬には山に帰らないといけなくて、みんなと一緒に居られる時間はわずかだったけど、みんなの記憶に残ることでしょう。ふんわりしたイラストも優しい感じ。

ネタバレ4年生になったはるは、どっちがいいか決められなくて、口ぐせのように「どっちでもいい」と答えてしまう子。人前で話すのが苦手だし、静かにだまって考えすぎてしまうからか影が薄い。クラス替えの日、女子たちがはるのことを「いてもいなくても、どっちでもいい子」と言っているのを聞いてショックを受ける。そんなはるが、ヒップホップダンスとの出会いや、幼なじみの颯太や友達になった玲奈からの言葉により、少しずつ変わっていく。同じクラスでダンス教室でも一緒の杏とのイザコザを、話し合いによって解決できた事に、成長が見られて嬉しい。

ネタバレ「ぼく」は友達の家から帰る途中、火星人のおじさんに出会った。火星人は地球に修行に来ていて、修行の期間が終わったから火星に帰してほしいという。火星人は人をまるまる信じて嘘をつけない。地球人は騙したり争ったりしてばかり。修行というのはまったく性質の異なる火星人と地球人が仲良くなるための準備で、地球人が火星人のことをまるまる信じて帰れるように願うことで修行が完了する。文章はひらがなだけなので、低学年から読めるが、大人が読んでも考えさせられる本だと思いました。

ネタバレさきっぽ岬のさきっちょにあるみさき食堂には、食べたいものがあるけど、訳があって食べられない人が、不思議な風に乗ってやってきます。主人のハルさんとその孫のたまみちゃんが、不思議なお客さんを優しく迎えます。食べたいものと一緒に出される飲み物からたちのぼる湯気の中に映しだされるものが、お客さんの気持ちを後押ししてくれます。もえちゃん、美織ちゃん、林田さんの3人の未来、それを信じて自分の気持ちに素直に一歩を踏み出す林田さんが良かった。