鎌倉幕府の有力な御家人の庶子として育った尊氏とその弟の物語です。尊氏は自らの出自によって支配欲などの欲を持たず、周囲の人々を大切に生きています。彼はこれと言って優れた能力は持ちませんがその人柄は魅力に溢れています。一方、弟の直義は庶子として生き延びるため、勉学に励み、権謀術数を駆使して兄と自らの地位を守ろうと奮闘し、足利幕府を樹立するに至ります。 その後、周囲の人々の対立に巻き込まれ、兄弟は何度も対立しますが、お互いへの深い信頼が揺るぎません。彼らの兄弟愛が物語の最後まで重要な要素として描かれています。

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