
また後半の半藤一利との対談も読み応えあった。両名とも同じ時代に中学生として軍事教練や勤労動員をしていた模様。対談の中では栗田建男のレイテ沖反転に対して半藤一利が「(重油の中漂流していたこともあって)疲れていたそうだ」との話もあった。真偽は分からないが、耳にするべき話題ではあろう。また栗田校長が終戦時に訓示した「日本は科学力で敗北した。これからは技術の時代だ」という言葉も感慨深い
最後のページ、井上校長の語る「敗戦後にも向けて教育しなければならない」という趣旨の言葉にはやはり先見の明への畏敬と感動がある。著者も語っていたが、軍事教練よりも普通の学問が中心だったと語る。周りの中学生は勤労動員等で学問にさえ触れられないのとは対照的に...
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