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2025年11月の読書メーターまとめ

麦藁球少尉
読んだ本
5
読んだページ
1650ページ
感想・レビュー
5
ナイス
27ナイス
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2025年11月に読んだ本
5

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

麦藁球少尉
ネタバレ正直、3部作の最終巻1000ページを乗り越えたオチとして納得いかない人もいると思う。けれども自分はかなり好き。1人の(平々凡々無力そうに見えてしまう&そのような自己自認)男の壮絶な戦いの記録、クロニクルだった。作中でも言及されていたが主人公とシンクロするような満州国の動物園の#8の「ねじまき鳥クロニクル」というあまりにも幻想的で地に足ついた話から壮絶な精神世界(?)の戦いとトオルの守りたいものの結果。最後現実世界では再会出来なかった主人公夫婦、結局何かの縛りから解放されることはあるのだろうか。幸せを祈る。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
5

麦藁球少尉
ネタバレ正直、3部作の最終巻1000ページを乗り越えたオチとして納得いかない人もいると思う。けれども自分はかなり好き。1人の(平々凡々無力そうに見えてしまう&そのような自己自認)男の壮絶な戦いの記録、クロニクルだった。作中でも言及されていたが主人公とシンクロするような満州国の動物園の#8の「ねじまき鳥クロニクル」というあまりにも幻想的で地に足ついた話から壮絶な精神世界(?)の戦いとトオルの守りたいものの結果。最後現実世界では再会出来なかった主人公夫婦、結局何かの縛りから解放されることはあるのだろうか。幸せを祈る。
が「ナイス!」と言っています。
麦藁球少尉
非常に読みやすい良書。海軍兵学校(海兵隊とは違って「海軍兵学校」と言うことが推奨されていたのだとか)の概要の把握に役立つ一書ではないか。77期生の著者は主に海軍兵学校の教育と井上成美との関係性について深掘りしていた印象(実際著者の時期の校長は栗田建男)。著者はカッター等運動系は得意だった模様(そのためか記述は薄め?)それよりも海軍兵学校の「紳士タレ」のバックボーンを丁寧に説きほぐしていた。疑問だったのは井上校長は思考力を鍛えるために麻雀やポーカーを推奨との話だが、麻雀は海軍では禁止のはずではなかったか。
麦藁球少尉
2025/11/20 03:25

また後半の半藤一利との対談も読み応えあった。両名とも同じ時代に中学生として軍事教練や勤労動員をしていた模様。対談の中では栗田建男のレイテ沖反転に対して半藤一利が「(重油の中漂流していたこともあって)疲れていたそうだ」との話もあった。真偽は分からないが、耳にするべき話題ではあろう。また栗田校長が終戦時に訓示した「日本は科学力で敗北した。これからは技術の時代だ」という言葉も感慨深い

麦藁球少尉
2025/11/20 03:28

最後のページ、井上校長の語る「敗戦後にも向けて教育しなければならない」という趣旨の言葉にはやはり先見の明への畏敬と感動がある。著者も語っていたが、軍事教練よりも普通の学問が中心だったと語る。周りの中学生は勤労動員等で学問にさえ触れられないのとは対照的に...

麦藁球少尉
ネタバレいや途中までずっと動きがなくてウジウジしてナヨナヨ射精を繰り返すだけで退屈だったが、主人公が「逃げられない」とガンギマリになった瞬間から文章全て面白くなってくる。まず布石の回収。「日蝕で死ぬ馬」と「良いニュースは小さな声で聞こえる」という布石を掛け合わせた幻想的でミステリアスな世界観。そしてナヨナヨして射精ばかり繰り返す主人公のバイオレンスなシーンもあってそこから身体性を得たような解放感がある。上中下モノは中が面白くなくて脱落することあるが、ワクワクさせる終わり方。
が「ナイス!」と言っています。
麦藁球少尉
あまりにもあまりにも好きな小説。すべての青春の人間関係と自意識がここにある
麦藁帽子
麦藁球少尉
ネタバレいやまぁ主人公の揺れ動きや夫人の感情はもんのすごく伝わるし、面白いけれども...結局のところ恋愛に対する姿勢の違いというのをまざまざと見せつけられた気分。解説にもあったけれども欲しい恋愛の型を満足させるために人を使うところが嫌悪感。夫人への恋慕と女中への性欲。まだ初期の新海誠やヘッセの恋愛小説でシコってた方がマシと思うのはオレだけだろうか。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2025/07/22(159日経過)
記録初日
2025/07/22(159日経過)
読んだ本
23冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
6473ページ(1日平均40ページ)
感想・レビュー
23件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
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