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2025年12月の読書メーターまとめ

とおいかさめつらくだ
読んだ本
11
読んだページ
2516ページ
感想・レビュー
11
ナイス
27ナイス
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2025年12月に読んだ本
11

2025年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

とおいかさめつらくだ
結合双生児として生まれてきた杏と瞬のキャラクターに分かり易い違いがなく、どっちの視点の文体も同じであることが変な感じがした。もっと違う人が書いているみたいになるはずだと思う。また、相手の見ている夢を見る場面があったが、これは脳に共有部分があるからだとすれば、起きている場面でも相手の思考が混線するんじゃないかと思ったが、そんなことはあまりなく、設定ほどには変な小説ではないのが残念だった。作者が思いついた順にエピソードを羅列しているような、あえてドラマを作らないすごい雑な構成は作為性を感じず好ましく思った。
が「ナイス!」と言っています。

2025年12月の感想・レビュー一覧
11

とおいかさめつらくだ
同じ場面を何人もの人が違う視点で書いていて、その間に切れ目がなく、一文ごとに書いている人が違うのかもしれず、時間軸も入れ替わり続け、その間にアンネの日記や白鯨等の文学作品についての考察が挟み込まれていて、まとめると、私が読んだことがある中で最も混乱した小説だった。全てを整理して読み解くことも出来るのかもしれないが、そんなことする気にならず、雰囲気だけを感じながら読んだが、割と軽快で楽しい本だった。俳優は脳の働きを止めないといけないという何だかよく分からない理論が述べられるところが一番好きだった。
とおいかさめつらくだ
パク・ソルメの小説には、何か物を食べる場面が多くでてくるのだが、そのどれもが全くおいしそうではない。~を食べた。と書いてあるぐらいで、それを書いて何か意味があるのか、何を読者に伝えたいのかよく分からない。こんなにもおいしそうではない食事の描写をする人は他にいないのではないか。他のさまざまなことも全部こういう感じで、こういう読者に何も伝えようとしない感じがパク・ソルメの特徴であって、こういう小説はパク・ソルメの小説以外にないような気がする。
が「ナイス!」と言っています。
とおいかさめつらくだ
この話は基本的にリアリズムなのだが一か所だけ理由なく犬が生き返る所がある。登場人物は漏れなく不幸な目に遭うのに、犬が死ぬ場面はちゃんと書けないところに作者の人間味を感じた。私は犬や猫が無駄に死ぬ話は大嫌いなので、この点で作者に好感を持った。全体的な内容としては、小説としての新しさみたいなものは皆無だが、よくある人間賛歌的な群像劇としての質がとても高く、文章もポルトガルの詩的な感じで良かった。こういうものは既にたくさんあるような気がするという点が気にかかるが傑作、何回も読める本だと思う。
が「ナイス!」と言っています。
とおいかさめつらくだ
川端康成とカフカに影響を受けた作家と書いてあったが、不条理ではなく理不尽という印象を受ける話が多く、これは中国社会の実情を表しているのかもしれない。一番最悪だった「名前のない男」はIQが平均よりかなり低いと思われる男性をみんなで苛める話ですごく嫌な気持ちになった。別に復讐したりすることもないので、ただただ暗い、人間という存在のおぞましさが強調されていた。救いはなかった。
とおいかさめつらくだ
短編「終わり」を読んだ。この小説は施設から追い出された老人が何も上手く行かず死ぬという物語で、かなり普通の小説に近いと思った。しかしベケットの小説を分析するほどの能力は私には無いから、全然普通の小説ではないのかもしれない。面白いか面白くないかで言うと面白かった。具体的には、状況が最悪になっていく中で、語り手が何も感じていないかのように客観的な描写を続けていくところが変でユーモアを感じた。
とおいかさめつらくだ
2023と比べると2024は刺さらなかった。謎解き主体の作品が多く、斬新な作品が多かった2023から新しさという点で後退した印象を受けた。個々の作品では、荒木あかねさんの作品が一番文章がうまかったが、2023に載っていた作品の方が面白かった。東川篤哉さんは読者を爆笑させるミステリーを書きたいと述べていたが、少しも爆笑できず困惑した。現実の出来事ではないから爆笑することもあるとは思うが、殺人事件の話で爆笑するのは基本的に無理ではないかと思った。
とおいかさめつらくだ
結合双生児として生まれてきた杏と瞬のキャラクターに分かり易い違いがなく、どっちの視点の文体も同じであることが変な感じがした。もっと違う人が書いているみたいになるはずだと思う。また、相手の見ている夢を見る場面があったが、これは脳に共有部分があるからだとすれば、起きている場面でも相手の思考が混線するんじゃないかと思ったが、そんなことはあまりなく、設定ほどには変な小説ではないのが残念だった。作者が思いついた順にエピソードを羅列しているような、あえてドラマを作らないすごい雑な構成は作為性を感じず好ましく思った。
が「ナイス!」と言っています。
とおいかさめつらくだ
カレン・ラッセルの「お国のために糸を繰り」を読んだ。資本主義社会において搾取される労働者の反逆の物語に神秘のお茶の力により内臓を作り変えられ蚕人間にされるという不思議要素がプラスされている。この話を性差という観点から見ると、圧政に憤り一揆に参加して自殺した主人公の祖父と、製糸工場で奴隷的労働を強いられる女である主人公という対比が目につくが、主人公はもはや人間ではなく、ただ搾取されるだけの存在ではなかった。考えれば考えるほど、蚕人間の部分がこの話に必要ないような気がするが、クソ映画みたいで好きである。
とおいかさめつらくだ
ポルトガルで殺人を犯しイギリスに逃亡した男が、妻と息子と共にイギリスの街で道に迷う話で、特徴的なのは、全く不条理感がないことである。主人公は頭が致命的なまでに悪く、すべての判断を間違えるから、必然的に何も良いことが起こらない。他の作家が書いたら何らかの不条理な感じが出ると思うが、この小説は極めて滑らかに最悪の結末へと至る。まあそうなるよな、という感じでこの点はリアリスティックだが、反面、こんなに何の良い所もない男本当にいるのか?という疑問も湧いた。それと主人公は逃亡者なので厳密には移民の話ではないと思う。
とおいかさめつらくだ
龍山惨事と呼ばれる事件を前提とした小説で、この事件をよく知らないので、感想を述べるのが難しい。事件を前提とせずに、小説としてだけ考えると、それほど好きな作品ではなかったが、別につまらなくもなかった。つるつるとした手触りで取っ掛かりとなるものが見つからなかった。2000年代の韓国で一番美しい小説と言われていると書いてあったが、これなら汚い小説の方が好きかもと思った。
とおいかさめつらくだ
よく分からなくて申し訳ない、私の能力が低いせいで、という気持ちが半分ぐらいあるが、ストーリーを語ることではなく、言語による空間の創出を目的としているようなこれらの小説群は、摑みどころがないままジワジワと広がっていて、私はこれを電子音を使ったアンビエント音楽を聴くみたいな気持ちで読んだ。「移動そのもの」等の肉体的に主人公が移動するタイプの小説、「本汚し皿割り」や、口内炎の痛みから始まり赤ちゃんとのキスで終わる「人々の大いなる口」が面白く、逆にすべてが頭の中で進行するような「軽薄」等はあまり好みではなかった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2025/07/28(177日経過)
記録初日
2025/08/13(161日経過)
読んだ本
103冊(1日平均0.64冊)
読んだページ
30535ページ(1日平均189ページ)
感想・レビュー
103件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
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