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2026年3月の読書メーターまとめ

まりき
読んだ本
8
読んだページ
2074ページ
感想・レビュー
8
ナイス
276ナイス
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2026年3月に読んだ本
8

2026年3月のお気に入られ登録
2

  • 湖
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2026年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まりき
ネタバレシリーズ完結編。「生きてるだけでいい」という成瀬の言葉は太宰の『ヴィヨンの妻』を彷彿とさせるが、彼女の存在感はより力強く響く。 この全肯定の源泉は周囲の理解ではなく、自身の変人性を自覚しつつ、地域への愛着や「やってみる」を積み重ねる彼女自身の生への姿勢にある。ゴリオ爺さんや尾崎豊的な自己の揺らぎとは対照的だ。 地域愛と自己肯定が循環し、輝き続ける成瀬の姿は、破滅へ向かう既存の文学や芸術に対する、爽快で力強いアンサーだと感じた
が「ナイス!」と言っています。

2026年3月の感想・レビュー一覧
8

まりき
ネタバレ辞書を作る話。各人物がニヒルな態度から、辞書や仕事に真剣な姿勢に切り換わる様子が気持ちが良かった。辞書作りというニッチな仕事を作中の長い時間経過と共に軽やかに書いた作品。楽しく読めました。
が「ナイス!」と言っています。
まりき
ネタバレ大きな帯に「わたしってだれ?じぶんってなに?」とある 口の中のつばを飲む コップ1杯の水を飲む コップの中につばをはき、つばと水を一緒に飲む 人の口にはつばがあるのだから、どれもやっていることはほとんど同じだ でも3つめの行動は気持ち悪いと感じる 身体の中からでたつばが外にでて、身体の内と外の境界線があいまいになり、<わたし>の存在の輪郭が侵されるのを恐れるのでは?という考察が面白い 「わたしってだれ?じぶんってなに?」という1度は思う難解な問いに様々な例え話と哲学で切り込む読みやすい本だった
が「ナイス!」と言っています。
まりき
ネタバレ小鳥の小父さんの死から始まるのは、一人の男の静かな一生の記録だ。彼には人の言葉を話さず、小鳥の言葉で語る兄がいた。小父さんは兄の言葉を聞き取れても、自ら話すことはできない。 社会と接点を持ちつつも、どこか異質で浮世離れした変わった小父さん。繰り返されるルーティンの中で、小さな変化や出会いが静かに重なっていく。その人生が詰まった物語には、底知れない純粋さと、張り詰めたような緊張感が同居している。一人の人間が静かに生きた軌跡が、そこには確かに刻まれている。
が「ナイス!」と言っています。
まりき
著者曰く、日本は経済という部分を極端に優遇したために社会という全体が壊れているそうだ。 経済を優遇すると、効率性が大事になる。すると、社会的弱者の居場所や子どもたちを見守るセーフティネット崩れてしまう。 昔に戻るのか?そんなことは無理だ。経済的合理性を手放すことはできないし、地縁血族的社会は厚かましく息苦しい。 無職でも美術館に堂々と行ける。子ども育てていても映画を見に行ける。芸術がみんなの居場所をつくり、孤独を分かち合うことで孤立しない。芸術が社会つなぎとめるイメージができた。
が「ナイス!」と言っています。
まりき
ネタバレ村田沙耶香『コンビニ人間』の主人公・恵子が、バイトを通じて「世界の部品」になれたと安堵する姿に、かつての自分の社会貢献への憧れが重なりました。 36歳未婚・無職の彼女を「普通」の枠に収めようとする周囲の圧力に対し、彼女はコンビニのマニュアルを武器に、自ら「店員」を演じることで自分を定義していきます。個性を奪うはずのマニュアルが、空っぽな彼女に存在感を与える逆転の発想が鮮烈です。 何が正常で何が異常なのか。いっそ世の中すべてが異常だと思えたほうが、案外自由に生きられるのかもしれません。
が「ナイス!」と言っています。
まりき
ネタバレシリーズ完結編。「生きてるだけでいい」という成瀬の言葉は太宰の『ヴィヨンの妻』を彷彿とさせるが、彼女の存在感はより力強く響く。 この全肯定の源泉は周囲の理解ではなく、自身の変人性を自覚しつつ、地域への愛着や「やってみる」を積み重ねる彼女自身の生への姿勢にある。ゴリオ爺さんや尾崎豊的な自己の揺らぎとは対照的だ。 地域愛と自己肯定が循環し、輝き続ける成瀬の姿は、破滅へ向かう既存の文学や芸術に対する、爽快で力強いアンサーだと感じた
が「ナイス!」と言っています。
まりき
ネタバレサリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』を読んだ。主人公ホールデンの乱暴な若者言葉や振る舞いに、大人としては「落ち着け」と言いたくなるが、その裏には完璧な美しさを求める危うい純粋さが透けて見える。 アントリーニ先生の助言も虚しく、理想と現実のギャップに自分をすり減らす彼。しかし、回転木馬に乗る妹フィービーを見つめる場面で、彼は世界を肯定する糸口を掴んだのではないか。 不完全な世界を丸ごと抱え込むような、不器用で切実な魂の叫び。読み終えた今、彼の無謀なまでの純真さが胸に刺さっている。
が「ナイス!」と言っています。
まりき
『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』を読んだ。小説と新書を交互に読む習慣の一環だ。 共和党を支持し、政治に強い影響力を持つ保守的グループ「福音派」。教科書的な知識ではピンときていなかったが、本書を通じてその歴史や他宗派との違い、米国社会の不安から生まれた存在理由が腑に落ちた。 遠い国の宗教現象だと思っていたものが、歴史的背景を知ることで自分と世界との関わり方や認識をクリアにしてくれる。知識が実感を伴ってつながる感覚を得られた一冊だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2026/01/18(76日経過)
記録初日
2025/12/24(101日経過)
読んだ本
23冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
6614ページ(1日平均65ページ)
感想・レビュー
23件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
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