読書メーター KADOKAWA Group

2026年6月の読書メーターまとめ

nyaro61
読んだ本
13
読んだページ
4496ページ
感想・レビュー
13
ナイス
104ナイス
  • Xでシェア
  • facebookでシェア

2026年6月に読んだ本
13

2026年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

nyaro61
ネタバレモキュメンタリーホラーです。「変な家」などの系譜です。話はリングっぽい伝播系です。始めは話がコマ切れで読みづらかったけど、各話に関連性があってすぐに入り込めました。なかなか面白くて、途中からページを戻り前の話を参照しながら読みました。未解決事件の謎を暴く的な臨場感の味わいが肝です。シールは某ビニール紐事件を参考にしてそうです。この辺の現実にありそうな話なのも上手いですね。結論めいたものはそれ自体は大した真相ではないですが、後に残る嫌な感じはあります。袋とじは本を売りたいなら開けるほどの中身ではないです。
が「ナイス!」と言っています。

2026年6月の感想・レビュー一覧
13

nyaro61
ゲーム自体はあまり面白くない。話的に幽鬼は生き残る前提だし、身体が壊れても破綻ではない。他のキャラは全員やられキャラ化している。もう幽鬼がどう壊れるのかにしか興味が向かないし、肉体の失われ方がテーマになっている。そしてキャンドルウッズと逆に幽鬼が殺戮マシーンになる。幽鬼の内面が描かれず、他者から見た幽鬼がメイン。それは内面が消えてゆくことか。身体性を失いリョナ的なエロスが薄れている。それは幽鬼が人間でなくなることか、逆に究極の人間性なのか。結末では心が壊れるのか、安寧を得るのか、悟るのか死ぬのか。
が「ナイス!」と言っています。
nyaro61
ネタバレ後半事故の連続で冗長だったと思います。ロッキーが水を必要としない生物だったのがグレースの論文と上手く絡んでなかったし、同じアストロファージに苦しむエリディアンとは遺伝子・ミトコンドリアが共通という話にしないと世界観を損なう気がする。生物の進化における行動の類似性が、子供への愛と命と利他の問題や、ファーストコンタクトともっと上手く絡めなかったか。搭乗者の事故の場面だけ急に組織が間抜けになるのはどうなのか。エンタメとして面白いけどハードSFで始まったのに後半はSFロマンになりよれてしまった。映画向けなのかな。
が「ナイス!」と言っています。
nyaro61
ネタバレ非常に面白い。興味と娯楽の両面から優れた作品です。テンポ良く話が進むし、記憶がないところか思い出すところがそのまま状況説明になる構成も上手い。最近のSFは科学の予想ではなく、大きなフィクションを1つ作ってシミュレートする話が多いしそれが面白い。その点でアストロファージが非常に良く作り込まれている。ただ欠点というより疑問が上巻の時点だとある。教師で子供のためというのは後に活きるのか。異星人とのコミュニケーションはそんなにサクサク進むのか。異星人がAIを持たないとか天体の知識が少なすぎる理由が弱いかも。
が「ナイス!」と言っています。
nyaro61
扉子を登場させる必然性が全く感じられません。「王様の背中」では事件そのものに絡みますがとるに足りません。その他の話も、雪の断章はキャラの使い方が無理やりで話に興味が持ちづらい。やっぱり栞子の本性と母の思惑、太宰のアンカットという緊張感がないので余計冗長に感じます。扉子に世代交代してjk探偵にしたい?だったら先に活躍させてから過去回想でしょう。扉子に背景やテーマが無いと内容が散漫になります。家族の風景が見えて楽しめる層も想像できますが…話のキレも内容もトリビアも何より緊張感が落ちているな、という印象です。
が「ナイス!」と言っています。
nyaro61
障碍者作品と銘打つなら社会的意義はあっても文学としては凡作。文学としては人間の本質に迫った部分が評価できる。人はルサンチマンと性欲に生きるしかないのか。自分の障碍者としてのランキングを無意識にしてしまう、人権や社会について無駄に知識をつける。エロ小説投稿サイトで毒を吐き出す。性を金で買う。一度は妊娠を経験してみたい。障碍者のリアル云々でなく障碍者も一般人と変わらない部分が面白い。結婚をあきらめた中高年ですね、まるで。人間の平等性を感じてしまいした。しかし、この掌編小説を1冊で出版するな、と思わなくはない。
が「ナイス!」と言っています。
nyaro61
デスゲーム物の構造で超マイルド版。勝負への導入、ルール、ゲームの展開が不自然すぎ。ルール説明は結果から逆算の言葉遊びだし、審判は話に都合のいい判断ばかり。なのでコアなゲーム部分で感動がない。内容では社会の規則の不完全さのメタファでもない。真兎その人の特異性と孤独、生きづらさを描いてもいない。話の幹の真兎の怒りも、試験の件も勉強はしないで情報を信じるとかありえないし、絵空の推薦の話も星越学園のSチップの意味の説明不足で話が弱い。語り部が移動するので鉱田の存在が希薄。新本格に有り勝ちなパズル推理の変形かな。
が「ナイス!」と言っています。
nyaro61
西洋的な中島敦の名人伝ですね。技を極めたい、という意志により高次の精神的存在に進化する。実存主義的な投企ともいえまし、師匠が「張さん」ですから東洋にも見える。どちらにせよ自己鍛錬の尊さですね。表現としては、時空間を超越したテレポートまで可能になるのはまるでSFですが、描きたいのは宇宙との合一により抽象的存在になる、つまり仙人思想です。しかし、結局西洋から抜け出せず、結論が愛なのでそこは捻じれです。つまりは共同体と愛、キリスト的で70年ウッドストック的です。独りよがりな精神論とも言えるので名作とは言うには…
が「ナイス!」と言っています。
nyaro61
ネタバレ旅館とともにつぐみの命が終わる。ひと夏のきらめき、短い命を燃やし尽くす様に恋と青春を駆け抜けた少女の話。まとめればそうなりますが、印象的なのは穴を掘る場面。つぐみは本気で怒る。生命を蔑ろにしたのが許せないのか。命を燃やし尽くしても掘る。穴から狭い空を見上げている。死の疑似体験。人生のメタファ。そこでつぐみは何を思ったのか。話は、まるでつぐみやまりあと夏を経験したような生々しさがある。この淡々とした情景描写の味わいがすごい作品でした。結末に生死の明言はないですが、それでいいんだという納得感がありました。
nyaro61
ネタバレ男女の欲望と遺伝子のつながり。そして戦争。我々は時間の積み重ねの果てにいる存在。個人は世界とつながっているし過去が無ければここにはいない。ただ、言語を持ったことでそれを忘れてしまった。男も女も片割れを失い、猫としゃべれなくなり、森が怖くなる。図書館という文字の世界の中で絵画と音楽により時間が巻き戻る。父殺し母姉との姦淫は大人になることか。森の村は時間も文字も模様も無い世界で本質に触れられるけど、個人ではなくなってしまう。故に母と話し少年は帰還を決める。石は意思。白くて丸いは無垢のことか可能性のことか。
が「ナイス!」と言っています。
nyaro61
春樹の中で一番面白いです。思春期の内面をものすごく精密に物語にしている気がします。読んでいるとキャラ達が時空を超えてお互いが溶け出すような感覚になり、境界が曖昧になってくる。複数の話が平行している展開なのに、ああ全部同じことを違う視点でみているだけだなと感じ、自然に物語として読めてしまう不思議さ。内容はラカン、フロイト、ユングのメタファだと説明できる。ただ、そうやって解説を始めると何かがほどけていってしまう。我々は言語があるので何も見れない。図書館と森でカフカは何を見たのか。ナカタには何が見えていたのか。
が「ナイス!」と言っています。
nyaro61
ネタバレ本当に書評家?と思った作者です。他作で「考察」の定義をパズル遊びみたいな矮小化するし、仕事をしても読書なんて普通にできます。読まない人は読まないだけです。そしてこの作品の中身、正直ひどいと思います。「老人と海」の読み方を「自然を楽しむ」「癒される」ですよ?いや自然は老人の人生のメタファでしょう。「三体」は難しいところを飛ばしたら読めません。一番ひどいのが「オドラデク」です。あれは「分類不能の気持ち悪さ」で意味やラベルを拒絶しながらも存在する気持ち悪さです。「人間の孤独や寂しさ」って…全体がこんな感じです。
が「ナイス!」と言っています。
nyaro61
ネタバレモキュメンタリーホラーです。「変な家」などの系譜です。話はリングっぽい伝播系です。始めは話がコマ切れで読みづらかったけど、各話に関連性があってすぐに入り込めました。なかなか面白くて、途中からページを戻り前の話を参照しながら読みました。未解決事件の謎を暴く的な臨場感の味わいが肝です。シールは某ビニール紐事件を参考にしてそうです。この辺の現実にありそうな話なのも上手いですね。結論めいたものはそれ自体は大した真相ではないですが、後に残る嫌な感じはあります。袋とじは本を売りたいなら開けるほどの中身ではないです。
が「ナイス!」と言っています。
nyaro61
ネタバレ額縁構造は視点がメタで没入感が減るので好きではないです。本作は、扉子と智恵子の待ち合わせから入り、そこに五浦の記録なるものを持ち出すので非常に説明的な構造です。智恵子が何か謎を残すんだろうな、と予想もついてしまいます。内容は家族というテーマに雪割草、時代を超えた解決に獄門島の執筆の経緯を重ね、さらに智恵子が孫に裏を読ませる。この構成は良いです。でも計算されすぎて展開が読め面白さを減じたような。額縁構造は諸刃で今平和に暮らしている扉子がいると、栞子と五浦の間に緊張感が無いということが分かってしまいます。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2026/03/25(111日経過)
記録初日
2024/05/13(792日経過)
読んだ本
91冊(1日平均0.11冊)
読んだページ
33100ページ(1日平均41ページ)
感想・レビュー
91件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう