ネタバレとても読みごたえがありましたし、亮くんの空白の３年は特に胸が痛みました。絶望の渦中にある写実画家と天才少年の亮くんが、誘拐という犯罪を通して出会い、親子のような絆を深めてしまう心苦しい物語でした。新聞記者目線と亮くんの友人目線で真相に迫っていく展開は、非常に重厚感がありました。塩田さんの作品、全部読もうと思いました。大変面白かったです。

ネタバレ何の事前知識もなく読みましたが、何とも心温まる物語でした。非行少年を受け入れた南部鉄器の工房での人間ドラマで、全体的に起伏が少ないものの、読者を飽きさせません。なかなか人間同士、ちゃんと言葉にして話し合わなければ、家族でも本当に理解し合うのは難しいものですね。

ネタバレライトに読み進められるのに、根底に深いテーマが横たわっていて、裁判に、特に判決文の作成にAIを活用することの是非を読者に問いかけてきます。AIが人間を裁くことに直感的な拒否感があるのですが、終盤でとある判事が言っていたように、人の人生を左右する判決を書く際は、裁判官もまた極限の苦悶や懊悩を抱えて被告人に向き合うべきではないかと思いました。タイパが叫ばれて久しいですが、何でも合理化すれば良いわけではない、ということですね。まずはNetflixを1.5倍速で観るのをやめ、標準速度で作品を味わうことにします。

ネタバレとても読みごたえがありましたし、亮くんの空白の３年は特に胸が痛みました。絶望の渦中にある写実画家と天才少年の亮くんが、誘拐という犯罪を通して出会い、親子のような絆を深めてしまう心苦しい物語でした。新聞記者目線と亮くんの友人目線で真相に迫っていく展開は、非常に重厚感がありました。塩田さんの作品、全部読もうと思いました。大変面白かったです。

ネタバレどうにも翻訳本は入り込めず、読みにくさを感じてしまいました。とはいえ、実はワトソン役が犯人という意表をついた結末で、約100年前の物語とは思えない新鮮さもありました。

ネタバレ死者の人生を辿るという取材過程は非常に興味深かったです。分かりそうで分からない、分かったと思ったらまた新たな謎が出てくるという、世の中そんなうまくいかない現実を垣間見ることができました。ＪＴの資料に沖宗千津子さんの名前が出て来た時には記者が感じたであろうゾワゾワを追体験した気がしました。何かこういうのって、探偵ナイトスクープにも似ていますね。

ネタバレ友人から薦められて読みましたが、なかなかストーリーが頭に入ってきませんでした。翻訳本だからか、改行がかなり少なく、一面びっしり文字が詰まっているページもあって少し読みにくく感じました。月面で見つかった死体が、5万年前のヒトだったという設定だけは大好物な感じだったのですが、イマイチ入り込めませんでした。残念。