今までとはやや毛色が異なる展開。時間軸が現在と過去を行ったり来たりしつつ、智恵子、栞子、扉子の3世代にまたがる謎解き物語が語られる。壮大な回顧録あるいは回想録のようでもあり、従来のようなキャラ立ちしたラノベ的色合いはかなり薄まった気がする。

今までとはやや毛色が異なる展開。時間軸が現在と過去を行ったり来たりしつつ、智恵子、栞子、扉子の3世代にまたがる謎解き物語が語られる。壮大な回顧録あるいは回想録のようでもあり、従来のようなキャラ立ちしたラノベ的色合いはかなり薄まった気がする。

「父親はなぜ失踪したのか」という謎が最後まで残るという点ではミステリーかもしれないが、それよりも母と息子の成長物語、親子の絆の物語だと思う。四万十も別府も旅行したことがあり、仙台にも少しだけ住んでいたことがあるので、呼んでいてとても親近感を感じた。

そろそろ潮時か？全体的に散漫な印象。Dの凄みが薄れてきた。一億光年の彼方から、いったいどうやって帰還した？