この巻のラスト、不意にピークを持ってきた。カラーで登場する、かつての仲間たち。フリーレンが後悔してから「初めて」出会ったヒンメルだもの。

タテマエとしての死刑停止と、ホンネとしての死刑執行。家政機関内での私刑による殺害はこの期間行われており、ただ天皇摂関が「直接」決定を下さないことで当代の政治が運営されてきたものと理解する。儒教・穢の観念と、実際の治安維持を両立させる上で機能すべくして機能したダブルスタンダードか。院政期に私刑は復活するが、以前、個人的には「聖域」の存在である為に穢れに触れられない天皇に代わり、「世俗」の存在の院が死刑に乗り気になったかと思っていたが、後白河自体はやはり死刑に躊躇っていたらしく、認識が違っていた様だ。

フリーレンのバックトゥザフューチャー編、開幕。

大河ドラマで注目を集めるクリエイターズファイル…もとい、藤原実資『小右記』に関する論考本。史学専攻とはいえ日本古代史は門外漢の私には？？？な点も多いが、『小右記』自体の史学史をざっと纏めてくれているので、初心者の入口として内容が浅く広く分かり易し。 典拠引用の方法から読み解く平安貴族の重要性認識や、唐物の扱われ方、災害記録に関心を持った。「愛子」としての家族生活、政治史についても言及あり。個人的にはそちら方面を難しく感じるも、それは東洋史でも比較的そうなので、結局は自分の関心か。

この巻のラスト、不意にピークを持ってきた。カラーで登場する、かつての仲間たち。フリーレンが後悔してから「初めて」出会ったヒンメルだもの。