ネタバレ過去の過ちが40年後に大きな悲劇を生んでしまう…。書きようでは令和版「こころ」になりそうでしたが、そこまで重くはならずに肩透かしというか、安心できたというか。つまり、そこまで重い話に、もう、私の「こころ」が耐えられない気がするのだ。刑事視点の捜査状況は、素人の私でさえも徒労感を感じ、手応えがないと思わされ、幽霊を追っているという表現に頷いてしまいました。動機もトリックも分からないけれど、犯人は分かってしまい、後は答え合わせだ！と読んでいたけれどまさかまさかのラストでした。さすが東野圭吾！

ネタバレ過去の過ちが40年後に大きな悲劇を生んでしまう…。書きようでは令和版「こころ」になりそうでしたが、そこまで重くはならずに肩透かしというか、安心できたというか。つまり、そこまで重い話に、もう、私の「こころ」が耐えられない気がするのだ。刑事視点の捜査状況は、素人の私でさえも徒労感を感じ、手応えがないと思わされ、幽霊を追っているという表現に頷いてしまいました。動機もトリックも分からないけれど、犯人は分かってしまい、後は答え合わせだ！と読んでいたけれどまさかまさかのラストでした。さすが東野圭吾！

ネタバレ成瀬ほど強烈ではないけれど、婚活マエストロ鏡原奈緒子も潔い素敵な女性でした。語り手のケンティこと猪名川健人も基本もだもだしているけれど時々頼りがいを見せ、まあ、この2人が仲良くなるんだろうなと想像しつつ、その過程を楽しみました。なんと言っても婚活パーティーに出席する皆が真面目に出会いを捉えていて、そこがとても心地よかったです。結婚に繋がらなくても、色んな方とお話して、自分のことも見直し、これはもう、成長物語じゃないか！しかし勿体ない、こうなったら2人で企業するのはいかがでしょうか。

ネタバレ第一話は、おたまの非人情、お染の運命、小悪党の小賢しさにモヤモヤ、第二話は、おとよの不幸、犯人のサイコパスにゾクゾクでした。決着がついたようでついていず、北一の表情の強張りぶりにダメダメ、元に戻ってと懸命に応援、元に戻してくれた何気ない一言に、私まで感動…（小悪党のくせに！）誰かの一言って大切だよね。そして最後に出てきた人物に、その人となりにとうとう涙。さすが宮部みゆきの一冊でした。