
夏になると読みたくなる木皿泉さん。一体何年積んでいるんだ状態の「昨夜のカレー、明日のパン」をとうとう。今一章を読み終わったところで、もう最高やないか!と改めて木皿さんの素晴らしさを実感。勿体ないと積んでたのが勿体ない。続きが楽しみだけど早くも読み終わるのが寂しい。
ちびあんすもさん、おはようございます✧本当に素敵なドラマでしたよね〜♡杏ちゃんの天真爛漫な明るさで私も毎朝楽しみでした♪この時代のレトロなかわいさ最高ですよね。ドラマと一緒に当時のことを思い出せる読書タイムでした✿
アオキさん☆詳しいご紹介までありがとうございます!紙吹雪のシーン、すごくすごく素敵そうですね。儚さと優しさが溶け合うような場面なのかなあ、是非見られるように検討してみます✨大好きな物語の世界をこうして共有できてとても幸せです。本当にありがとうございます(*^-^*)
古代ギリシャ・ローマ時代から食されてきたサラダの正式な食べ方は、メイン料理が終わりフロマージュの前に頂くのがマナーというのも初めて知った。今ではオードヴルと共にか、その後の2品目として出てくるイメージだったので不思議な感じがしたけれど、サラダの消化作用が重視されていたみたいなので、メインまでの料理の消化を一旦促して口の中もリセットしてチーズとともにワインなどを楽しみ、その後のデザートという感じなのかな。調べてみると、今でも格式の高いフルコースではこの順番とか。(⇒)
品数が多いとその分サプライズも多くなりそうでロマンチックだなあと、格式が高いものには縁がないので妄想は美しく脳内で育つ。「ステーキとフレンチフライ」では大好きなヘミングウェイの「移動祝祭」に纏わる話も読めてとても楽しかった。生きていく上で切り離せない食。日本の事でも知らないことが多いけれど、海外は更に未知なので、これからもいろんな本で初めての世界と出会いたいと思った。
一番好きなエピソードは、初めて髪をカラーリングし、インナーカラーがいい感じに色落ちして馴染み気に入っていたところ、その光浦さんをテレビで見た森三中の黒沢さんが、北大路欣也さんの如くもみあげ白髪の銀行頭取スタイルになっていることに気付かぬままテレビに出てしまっていると思い、気を使いながら送ってくれたラインの話。光浦さんの話の膨らませ方もすごく面白いけれど、気を使いながらも吹っ飛んだ方向性に勘違いしている黒沢さんの可愛らしさが堪らない。(⇒)
大久保さんとの関係性も照れを隠し切れないもののかなり赤裸々に書かれてあるのかなという印象で、これからも家族のような関係性でずっとコンビでいてほしいと改めて思った。めちゃイケが大好きなので白鳥さんと仲良しなのもすごく嬉しい。7月にリトライされるはずの光浦さんのカナダ留学。今度こそ無事に留学生活が始まり、その地が素晴らしいガンダーラであることを心から願いながら本を閉じた。光浦さんのはにかんだ笑顔が大好きです。どうか留学を楽しんで、元気に日本に帰ってきてください。
人は常に迷い、間違い、現れた岐路の眼前で踠き続ける。罪を正当に償うことで起きる悲劇、隠し通すことで生涯纏う地獄。もうひとつの罪の形を描いたリアルな心理描写が素晴らしく、蟻地獄へと沈んでいくような真っ暗な静寂に悪寒すら覚えた。冷静なる観察者・ルメートルならではの新境地。フランスでは既に映画化されたという本書。日本でも是非公開されてほしい。
芯はとても温かな人でありながらも、頑固で我儘で偏屈な自由人であり、王様然としている印象も強いが、相手が亡くなると途端にデレる。ツンデレならぬ死後デレなのが可笑しく、素直じゃない百閒らしさが可愛らしい。阿房列車に纏わる話も多く、百閒の教え子であり旅のお供「ヒマラヤ山系くん」こと平山三郎との旅の話がとても面白い。阿房列車の系譜となる阿川弘之、宮脇俊三、そして最近では女流阿房列車として大好きな酒井順子さんへと脈々と受け継がれている阿房列車の血脈もこれからどんどん辿っていきたい。(⇒)
ペットに対するアンケートで「文字口の鶯が一羽居リマスガ ペットナドト申スモノデハナク 私共ト対等デス」と答えるなど、真っ直ぐな気性である所も愛おしい。気難しくも優しく、怒りんぼでありながらも情に厚く繊細な一面を持ち合わし、なんとも憎めない百閒先生。竹田さんの描くエピソードたちは百閒の短篇と同じ様に余韻深く、ユーモアに飛んでいながらも語りすぎず胸にしんと降り積もる。百閒愛に満ちているが故に百閒の欠点すらも愛おしく感じられ、すっかり魅了された。是非続刊も刊行してほしい。
恐ろしくも抗えない魅力を放つ境界線を照らし、入江へと落ちて行く幾つもの大きな花火が呪詛のように身に纏わる「花火」。百閒の描く土手は彼岸と此岸の境界線であり、警告とも誘惑とも思える。怪異の中に美しい哀しみやユーモアも忘れず、読む程に味わいを増す宝箱のような、パンドラの箱のような。暗がりで1本だけ灯された蠟燭に浮かぶ百閒の傍に侍り、無表情に怪異を語る密やかな百物語に参加しているような仄暗い愉悦に包まれる。
夜の中を走る土手の黒い腹に、潤んだように提灯を灯す一膳飯屋。その腰掛であの世とこの世が混ざり合う一瞬。ほんの短い物語の中に、沢山の人生のひとこまが浮かび上がる大好きな「冥途」。体が牛で顔が人間の姿となり、何処とも知れぬ場所で呆然と立ち尽くすカフカの世界のような場面から始まる「件」。残月に寄せる恋心の名残りが波紋のように広がり胸を打つ「柳検校の小閑」。桃太郎が主役ではなく、桃が主役の「桃太郎」。物で組し、略奪と成敗にドヤ顔の桃太郎ではない優しさが可笑しみに変わる。(⇒)
彼岸と此岸、夢と現実、闇と光。相反する世界を事も無げに並列世界へと導き、小説と随筆を隔てる境界線すら軽やかに消し去り、その区切りを容易く行き来する。閉ざされた真暗な世界に視界は開け、死んでいても生きており、生きていても死んでいる。人の感知する境界線の全てを朧に包んでいく百閒の物語に身を委ね、惑う幸せ。懐深く開かれた作品を、小川洋子さんに朗読してもらうような贅沢な時間を味わった。
恋するような華やかなときめきは何度読んでも色褪せることなく、今回も懐かしさと更なる花への愛おしさと共に本を閉じた。高田賢三さんの素敵なパリの家の話は、賢三さんが亡くなられた今読み返すと寂しさでいっぱいになった。全てが美しく調和したあの部屋が、今は世界中に散らばってしまったことがとても寂しい。賢三さんのお家には一週間に一度、すべての花を任されて生ける方がいたとか。部屋を彩る花たちの写真集なども見て見たかったな。
かわいいお人形がなぜか突然しゃべり出し、海へ行く「海と人形」もシュールで大好き。波打ち際ではしゃぐ彼女に大きな波が迫り、ザパーンと流されながら放つ「えーん、でも人形だからヘイキよー」の言葉は前に読んでからかなりの時間がたった今も鮮明に覚えていたので懐かしい。続編の事は忘れていたけれど、ヘイキよーと彼女は笑ってくれそう。一番大好きなのは、女の子がただブランコを漕いでいるページ。今回もなんとも心地いい風に包まれて最高の気分に。銀色さんが運んでくれる若草の風がとても好き。
「すみれとあり」の絵本で見た蟻とのお話がこのハンドブックでも語られ、より詳しくその仕組みを知ることができたことも嬉しい。蟻が食べる為に運んでいるのは種子の付属物(エライソオーム)が目当てで、運んでいる途中で種だけが付属物から零れ落ちたり、いらない物である種は巣から棄てられ岩場や不思議な位置からも発芽し、咲いていた所から遠くへと運ばれその種を広く増やしていく。昆虫や植物など感情をあまり感じない種族の生存戦略は見事な策が沢山あるので他の植物の生態もますます知りたくなった。
幸福で一杯のレストランの物語を彩るアン・アーノルドのイラストがとにかく素敵で、野菜にハーブ、テーブルの楽し気な光景、いい香りが漂ってきそうなパン、全てのページが抱きしめたい程魅力的。ポム・ダムール(愛のリンゴ)という名の夏のトマトや、宝石のように鮮やかでピッカピカのチノ・ファームのお野菜たちを食べてみたいなあ。本の後半はイラスト満載の楽しいレシピがたっぷりと収録されているのでいろいろと作ってみたい。まずはじっくりと時間をかけて極上のチキンブロスから作ろうかな。
近く再読しようと思っていたリルケの話や、長く積読していた福永武彦「愛の試み」と嬉しい重なりもあり、小説を再読することとはまた違った喜びが沢山で新鮮な気持ちになった。自分だけの意識で思い出す記憶では再生されることのなかった出来事や、取るに足らない些細な事が沢山こぼれ落ちてきたきたことも不思議な愛おしさでいっぱいになり、日記というものの奥深さに高揚した。シリーズ再読だけでなく、14,5冊目で止まっているので最新刊までゆっくりと楽しんでいきたい。
その葛藤や苦しみ、それぞれの人生と並行しながら揺れ動く曖昧模糊とした不安と、底知れぬ物だった胃袋の全貌が見えそうな恐怖。見えなかったものが姿を現しそうになった反転の瞬間の複雑な揺らぎに立ち向かい、限界を越えて踏み出す精神力に圧倒される。再現される大会会場の映像は今までに魅了されてきた数々のフードファイターと登場人物と重なり、過去の試合と小説が混ざり合っていくのも面白かった。細かな食レポが司会者や大会出場者を通して見事に描かれ、口の中には次々にその味や食感が再現されていくが、(⇒)
お腹が空くどころか満腹を越え、ハンバーグに仕込まれたチーズは爆弾のように読み手の胃袋に襲い掛かってくる。ただ欲しいだけを楽しく食事するだけでは感じることのなかった「食べる」という行為の一連の流れを意識させられ、その複雑な流れをいかに効率よく冷静に素早く処理し対処していくか、フードファイターの戦いを違った角度から視覚として捉え、破裂しそうな熱量と興奮を体感できる稀有な体験型文学。血管が切れそうにエキサイティングでした。膨満感!
その抗議文を送ったとすれ違いに大杉が保釈され、実質その抗議文は意味をなさなかったけれど、野枝としてはもう保釈されたし、まいっか。ぐらいでするっと忘れてしまったんだろう。そんな大雑把さが目立つ野枝らしすぎるエピソードのとどめが「お墓」だ。国賊と謂れのない汚名からそのお墓は頻繁にイタズラされ、引っこ抜かれたという。その繰り返しに怒り心頭の野枝父は、どこから運んできたのか謎の大きな大きな岩のようなごつごつした自然石を置き、墓石としたのが凄い。(⇒)
なんの権利もなかった女性の一生に光を齎し、愛する人と共に短くも濃密な人生を閉じた伊藤野枝。我儘で、奔放で、愛らしく、温かい。いつも心に伊藤野枝を。勿論私の心にも、もう野枝はしっかりと根を降ろし豪快に笑っている。なんと力強い友人だろうか。
いろんな本を読みますが幻想怪奇系が特に好きです。
大好きな本の世界を一緒に楽しめたら嬉しいです。
よろしくお願いします ◡̈
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好きな話なので、つい熱く語ってしまいました。失礼しました(笑)
アオキさん☆詳しいご紹介までありがとうございます!紙吹雪のシーン、すごくすごく素敵そうですね。儚さと優しさが溶け合うような場面なのかなあ、是非見られるように検討してみます✨大好きな物語の世界をこうして共有できてとても幸せです。本当にありがとうございます(*^-^*)