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2021年6月の読書メーターまとめ

吉田あや
読んだ本
24
読んだページ
3879ページ
感想・レビュー
24
ナイス
4919ナイス
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2021年6月に読んだ本
24

2021年6月のお気に入り登録
4

  • バニラ味
  • 夏夏
  • 柊渚
  • 篠崎

2021年6月のお気に入られ登録
3

  • バニラ味
  • 柊渚
  • 篠崎

2021年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

吉田あや
なんて愛おしい物語だろう。木皿さんの著作「すいか」の物語が、それを象る人達が、いつまでも胸に残り幾度となく会いに行きたくなるように、この物語は幼い頃近所から漂ってきた幸せなカレーの香りに似て、明日を灯し「生きる」ということを鷹揚に包み込んでいく。7年前に亡くなった夫の実家で義父と共に住んでいる主人公のテツコ。義父のことを「ギフ」と呼ぶ一見淡々とした距離感が、家族を呪縛へと変えない心地よさに繋がり、大人同士の自立した優しさで結びつく幸せを描いていく。(⇒)
アキオ
2023/03/16 16:19

好きな話なので、つい熱く語ってしまいました。失礼しました(笑)

吉田あや
2023/03/16 16:40

アオキさん☆詳しいご紹介までありがとうございます!紙吹雪のシーン、すごくすごく素敵そうですね。儚さと優しさが溶け合うような場面なのかなあ、是非見られるように検討してみます✨大好きな物語の世界をこうして共有できてとても幸せです。本当にありがとうございます(*^-^*)

が「ナイス!」と言っています。

2021年6月にナイスが最も多かったつぶやき

吉田あや

夏になると読みたくなる木皿泉さん。一体何年積んでいるんだ状態の「昨夜のカレー、明日のパン」をとうとう。今一章を読み終わったところで、もう最高やないか!と改めて木皿さんの素晴らしさを実感。勿体ないと積んでたのが勿体ない。続きが楽しみだけど早くも読み終わるのが寂しい。

夏になると読みたくなる木皿泉さん。一体何年積んでいるんだ状態の「昨夜のカレー、明日のパン」をとうとう。今一章を読み終わったところで、もう最高やないか!と改めて木皿さんの素晴らしさを実感。勿体ないと積んでたのが勿体ない。続きが楽しみだけど早くも読み終わるのが寂しい。
が「ナイス!」と言っています。

2021年6月の感想・レビュー一覧
24

吉田あや
豊嶋花ちゃんが演じため以子の子供時代の写真が見たくて久しぶりの再読。明治の終わりから昭和へと3つの時代をまたいで描かれた「ごちそうさん」の物語。懐かしい洋食屋「開明軒」の料理に記憶が次々に蘇る。飯島奈美さんのレシピ付きで、ぬか床の作り方は完成後のメンテナンスの悩みなどにも丁寧に対応してくれているのも嬉しい。うちではお出汁は煮干しと鰹で作るけれど、奈美さんの昆布・鰹のお出汁を今度ひいてみよう。うどん入りの茶碗蒸し「小田巻蒸し」も美味しそう。
吉田あや
2021/06/28 10:21

ちびあんすもさん、おはようございます✧本当に素敵なドラマでしたよね〜♡杏ちゃんの天真爛漫な明るさで私も毎朝楽しみでした♪この時代のレトロなかわいさ最高ですよね。ドラマと一緒に当時のことを思い出せる読書タイムでした✿

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
なんて愛おしい物語だろう。木皿さんの著作「すいか」の物語が、それを象る人達が、いつまでも胸に残り幾度となく会いに行きたくなるように、この物語は幼い頃近所から漂ってきた幸せなカレーの香りに似て、明日を灯し「生きる」ということを鷹揚に包み込んでいく。7年前に亡くなった夫の実家で義父と共に住んでいる主人公のテツコ。義父のことを「ギフ」と呼ぶ一見淡々とした距離感が、家族を呪縛へと変えない心地よさに繋がり、大人同士の自立した優しさで結びつく幸せを描いていく。(⇒)
アキオ
2023/03/16 16:19

好きな話なので、つい熱く語ってしまいました。失礼しました(笑)

吉田あや
2023/03/16 16:40

アオキさん☆詳しいご紹介までありがとうございます!紙吹雪のシーン、すごくすごく素敵そうですね。儚さと優しさが溶け合うような場面なのかなあ、是非見られるように検討してみます✨大好きな物語の世界をこうして共有できてとても幸せです。本当にありがとうございます(*^-^*)

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
フランスで長く愛され続けているものが、どのようにして生まれ暮らしを豊かにし今へと続いているか。100%ORANGEさんのカバーイラストの可愛らしさが表すようにクールなパリではなく、マミーの温かさが感じられるぽってりと優しいフランスが香ってくる。バゲット、ミネラルウォーター、タルトなど沢山のカテゴリーの中でも特に興味深かったのが「サラダ」。フランスでは17世紀頃からサラダの葉物野菜を栽培するようになり、その理由は当時の農業大臣スュリが野菜作りの重要性をいち早く認識したからとか。(⇒)
吉田あや
2021/06/26 16:21

古代ギリシャ・ローマ時代から食されてきたサラダの正式な食べ方は、メイン料理が終わりフロマージュの前に頂くのがマナーというのも初めて知った。今ではオードヴルと共にか、その後の2品目として出てくるイメージだったので不思議な感じがしたけれど、サラダの消化作用が重視されていたみたいなので、メインまでの料理の消化を一旦促して口の中もリセットしてチーズとともにワインなどを楽しみ、その後のデザートという感じなのかな。調べてみると、今でも格式の高いフルコースではこの順番とか。(⇒)

吉田あや
2021/06/26 16:21

品数が多いとその分サプライズも多くなりそうでロマンチックだなあと、格式が高いものには縁がないので妄想は美しく脳内で育つ。「ステーキとフレンチフライ」では大好きなヘミングウェイの「移動祝祭」に纏わる話も読めてとても楽しかった。生きていく上で切り離せない食。日本の事でも知らないことが多いけれど、海外は更に未知なので、これからもいろんな本で初めての世界と出会いたいと思った。

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
イギリス、イタリア、オランダ、ベルギー、フランス、スペイン、ドイツ、7つの国を巡るお茶の時間。紅茶に緑茶、コーヒー、ハーブティー、ショコラショー、国ごとの作法や濃度、飲み方、茶器、テーブルコーディネートの違いも興味深い。ティータイムに欠かせないお菓子も沢山。コロンとかわいい苺のグミ、バラのピアスみたいな小さなキャンディ、タルト・タタン、スコーン、ガレット、カトンカール、甘い物の誘惑大会状態。お茶巡り旅なんてできたら贅沢で素敵だなあ。
が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
「バッグは自分の家のようなもの」たしかに、バッグの中は必要最低限を詰め込んだ持ち運び可能な家のような存在かもしれない。お気に入りのバッグと中身から垣間見えるその人を想像しながらページを進めると、その人の住む部屋はバッグの印象と延長線上にあり、冒頭のバッグは自分の家という言葉がすっかりと腑に落ちる。財布や携帯、カメラ、文房具、メイク道具、統一感がある人もいれば、いろんなテイストを楽しんでいる人、職業がそのまま反映されたバッグなど、バッグ周辺に漂う物語性を堪能できる。
が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
パリで人気のフローリストたちそれぞれのブーケや花への想いが堪能できる。自然で美しい田園風景を込めたブーケ、バラ・カシス・フランボワーズをまとめたロマンチックなブーケ、個性豊かなブーケたちが目に愉しくアレンジメントのヒントがいっぱいなのも嬉しい。オペラ座やパレロワイヤルに近い場所で18世紀や19世紀に生まれた貴重なオールドローズを蘇らせているマルクが農家さんと一緒にバラを育てているバラ園も是非見てみたい。パリの街を彩る花たちの景色をいつか実際に眺めたい。
が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
「日常を楽しむこと」をキーワードに、食べ物・雑貨・空間などの物作りを展開している料理創作ユニットGoma。友だちに赤ちゃんが生まれたことで始まった「BABY ATTITUDE 0.1.2.3」展や、おもちゃ箱みたいにカラフルで、楽しいが飛び出してくるような冷蔵庫の中をアートする「Fridge」展の会場の様子などを中心に、Gomaならではの可愛い視点で覗くPari。パリガイドのページにはマルシェやセーヌ河沿いに小さな本屋さんがズラリと並ぶ「ブキニスト」の写真も。買った本を河沿いカフェで読む旅とか素敵だなあ。
が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
どこを切り取っても絵になるパリの街並み、細部まで美しいパティスリーに並ぶ目に愉しいスイーツたち。こんな夢のような景色があるんだなあとページを開く度うっとりとしてしまう。店舗の佇まい、マカロン、パッケージデザイン、全てに抜かりなしなラデュレ。パリでいちばんの老舗と云われ、宮廷で愛された味の並ぶ「ストレー」。バラ、ライチ、フランボワーズが絶妙に組み合わされた大好きな逸品イスパハンが神々しい「ピエール・エルメ」。いつかパリに行けたら、ルリジューズが並んでいる所を時間を忘れて眺めたい。
が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
♪そこに行けば どんな夢もかなうというよ♪一大決心で決めたカナダ留学がコロナで延期となった光浦さん。仕事は休業し、家は解約手続きをした後のこのコロナ。希望と期待を胸にしながらもどれ程の不安や葛藤の末に決めた留学だったのか、それを思うだけで胸を締め付けられるように辛い。そんなコロナ過の日々の中で人生を振り返り語られていく光浦さんの誠実な言葉たち。不器用でも真っ直ぐで可愛らしい人柄が伝わり、思わず笑顔が零れる。(⇒)
吉田あや
2021/06/23 14:20

一番好きなエピソードは、初めて髪をカラーリングし、インナーカラーがいい感じに色落ちして馴染み気に入っていたところ、その光浦さんをテレビで見た森三中の黒沢さんが、北大路欣也さんの如くもみあげ白髪の銀行頭取スタイルになっていることに気付かぬままテレビに出てしまっていると思い、気を使いながら送ってくれたラインの話。光浦さんの話の膨らませ方もすごく面白いけれど、気を使いながらも吹っ飛んだ方向性に勘違いしている黒沢さんの可愛らしさが堪らない。(⇒)

吉田あや
2021/06/23 14:20

大久保さんとの関係性も照れを隠し切れないもののかなり赤裸々に書かれてあるのかなという印象で、これからも家族のような関係性でずっとコンビでいてほしいと改めて思った。めちゃイケが大好きなので白鳥さんと仲良しなのもすごく嬉しい。7月にリトライされるはずの光浦さんのカナダ留学。今度こそ無事に留学生活が始まり、その地が素晴らしいガンダーラであることを心から願いながら本を閉じた。光浦さんのはにかんだ笑顔が大好きです。どうか留学を楽しんで、元気に日本に帰ってきてください。

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
村一体が顔見知りの小さなボーヴァル村で起きた6歳の少年の失踪事件。ツリーハウス作りに夢中になった少年の煌めくような日々はこの日を境に人生に暗い影を落としていく。冒頭から犯人である少年は明かされ、ここから一体どんな展開になるのか予想もつかないまま共謀者になったかのように見えない追手に怯え、ページを必死で捲ることになる。ルメートル版罪と罰のようなこの物語は大人にしか分からない恐怖に満ちており、「罪」を背負った時点で答えがどちらでも形の違う地獄であることを重く描く。(⇒)
吉田あや
2021/06/22 22:46

人は常に迷い、間違い、現れた岐路の眼前で踠き続ける。罪を正当に償うことで起きる悲劇、隠し通すことで生涯纏う地獄。もうひとつの罪の形を描いたリアルな心理描写が素晴らしく、蟻地獄へと沈んでいくような真っ暗な静寂に悪寒すら覚えた。冷静なる観察者・ルメートルならではの新境地。フランスでは既に映画化されたという本書。日本でも是非公開されてほしい。

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
因縁物件を曳家する隠温羅流導師に懸かった呪いの「因」を探る為、「温羅」という名の鬼が鎮まる岡山県吉備津神社へと向かい、来たる最終決戦への準備が整い始める今巻。嫉妬深い女神・金屋子神は死を好む。鍛冶屋に信仰される金屋子神を裏切ることで生まれた穢れは、ぬるぬると纏わりつくような怨嗟となり、かつては人であった人物を鬼へと変えていく。長きに渡る因縁を振り払うための戦いを前に、幸せな展開と哀しみの予感が同時進行で、最終巻を読むのが怖いけれど早く読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
表紙カバーをはずすと、鳥籠、ビール、山高帽、ノラや、冥途、ステッキ、琴、ゲラ、鉄道と、百閒的宇宙が広がるまさにヒャッケンマワリ。百閒先生と言えば鉄道の話は勿論、教え子とのやりとり、木曜会でのこと、創作秘話など人となりが存分に楽しめる。芥川龍之介とのやりとりは意固地な少年のようでもあり、素直になれない百閒ににんまりしてしまう。頑固で自由なあらゆるエピソードから、百閒の妄想しているであろう事柄を思い描くのもまた楽しい。(⇒)
吉田あや
2021/06/18 06:39

芯はとても温かな人でありながらも、頑固で我儘で偏屈な自由人であり、王様然としている印象も強いが、相手が亡くなると途端にデレる。ツンデレならぬ死後デレなのが可笑しく、素直じゃない百閒らしさが可愛らしい。阿房列車に纏わる話も多く、百閒の教え子であり旅のお供「ヒマラヤ山系くん」こと平山三郎との旅の話がとても面白い。阿房列車の系譜となる阿川弘之、宮脇俊三、そして最近では女流阿房列車として大好きな酒井順子さんへと脈々と受け継がれている阿房列車の血脈もこれからどんどん辿っていきたい。(⇒)

吉田あや
2021/06/18 06:39

ペットに対するアンケートで「文字口の鶯が一羽居リマスガ ペットナドト申スモノデハナク 私共ト対等デス」と答えるなど、真っ直ぐな気性である所も愛おしい。気難しくも優しく、怒りんぼでありながらも情に厚く繊細な一面を持ち合わし、なんとも憎めない百閒先生。竹田さんの描くエピソードたちは百閒の短篇と同じ様に余韻深く、ユーモアに飛んでいながらも語りすぎず胸にしんと降り積もる。百閒愛に満ちているが故に百閒の欠点すらも愛おしく感じられ、すっかり魅了された。是非続刊も刊行してほしい。

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
百閒の物語る幻想怪奇は柳田國男の民俗学に通じるものがあり、自然への畏怖、闇に思う不気味さ、人間の感知する恐怖を巧みに描き、静かに肌を粟立たせ戦慄せしめる。「冥途」や「件」「尽頭子」などの名作を陰鬱とした美しさで惑わせる金井田英津子さんの版画の数々がどれも素晴らしく、新たなる内田百閒の魅力へと導いてくれる。表紙を開いて最初に読者を待ち受けるページは、厚口トレーシングペーパーに印刷された百閒と思しき後ろ姿。山高帽を被ったその姿は、読者を静かに冥途へと誘う。(⇒)
吉田あや
2021/06/16 12:29

恐ろしくも抗えない魅力を放つ境界線を照らし、入江へと落ちて行く幾つもの大きな花火が呪詛のように身に纏わる「花火」。百閒の描く土手は彼岸と此岸の境界線であり、警告とも誘惑とも思える。怪異の中に美しい哀しみやユーモアも忘れず、読む程に味わいを増す宝箱のような、パンドラの箱のような。暗がりで1本だけ灯された蠟燭に浮かぶ百閒の傍に侍り、無表情に怪異を語る密やかな百物語に参加しているような仄暗い愉悦に包まれる。

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
内田百閒の世界を小川洋子さんが編む。この幸せなアンソロジーの各短篇に添えられた小川さんの想いが余韻を深め、最高の夢心地へと導いてくれる。大好きな「冥途」「件」を久しぶりに再読し、内田百閒の魅力の再認識に心愉しくなった。初めて読んだ、上野から急行に乗り北海道を旅する「旅愁」。山や畑の青々とした風景が車窓一杯に広がる幼少期の思い出が蘇る。東北への旅の食堂車での食事の感動、寝台車に寝ころび見た流れゆく景色を内田百閒の文章と重ね合わせる幸せに包まれた。(⇒)
吉田あや
2021/06/15 13:47

夜の中を走る土手の黒い腹に、潤んだように提灯を灯す一膳飯屋。その腰掛であの世とこの世が混ざり合う一瞬。ほんの短い物語の中に、沢山の人生のひとこまが浮かび上がる大好きな「冥途」。体が牛で顔が人間の姿となり、何処とも知れぬ場所で呆然と立ち尽くすカフカの世界のような場面から始まる「件」。残月に寄せる恋心の名残りが波紋のように広がり胸を打つ「柳検校の小閑」。桃太郎が主役ではなく、桃が主役の「桃太郎」。物で組し、略奪と成敗にドヤ顔の桃太郎ではない優しさが可笑しみに変わる。(⇒)

吉田あや
2021/06/15 13:47

彼岸と此岸、夢と現実、闇と光。相反する世界を事も無げに並列世界へと導き、小説と随筆を隔てる境界線すら軽やかに消し去り、その区切りを容易く行き来する。閉ざされた真暗な世界に視界は開け、死んでいても生きており、生きていても死んでいる。人の感知する境界線の全てを朧に包んでいく百閒の物語に身を委ね、惑う幸せ。懐深く開かれた作品を、小川洋子さんに朗読してもらうような贅沢な時間を味わった。

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
「メンテナンスはつきものですが、それも庭づくりの醍醐味」。そう、手間いらずと銘打たれようとも手間なくして美しい庭は生まれず。しかしもう、辛い。雑草がとにかく辛い。そんな悩ましい雑草問題を少しでも解決に導いてもらえたり、美しい保ち方が勉強できるといいなあと手を伸ばした本書。「土の面積を少なくして雑草が生えない工夫」やはりこれだ!と、熟読。切り戻しのコツや、土のお手入れや育て方など、基礎的な事を丁寧に掲載してくれているのも親切で嬉しい。「無理なく土や植物をふれあえる場所」を目指して、が、がんばろう。
が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
最近特に花のことばかり考えていて、ふと再読したくなった西村玲子さん。花に纏わるエピソードが集められていて、花テンションがますます沸騰していく。チュイルリー公園の大観覧車から見る広大な芝生、高さが統一された並木、丸い池、白い道、ルーブルにオルセー美術館。パリの街並みと花、もう活字で読んでいるだけで幸せ。いつかフランスやイギリス、ドイツの庭園とお城を巡る旅してみたいなあ。ライラックや壁を伝う藤の花、クレマチス、至る所に咲くデイジーにブルーベル。(⇒)
吉田あや
2021/06/08 10:21

恋するような華やかなときめきは何度読んでも色褪せることなく、今回も懐かしさと更なる花への愛おしさと共に本を閉じた。高田賢三さんの素敵なパリの家の話は、賢三さんが亡くなられた今読み返すと寂しさでいっぱいになった。全てが美しく調和したあの部屋が、今は世界中に散らばってしまったことがとても寂しい。賢三さんのお家には一週間に一度、すべての花を任されて生ける方がいたとか。部屋を彩る花たちの写真集なども見て見たかったな。

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
マイケル・ジャクソンにウゴウゴルーガ、高校教師と懐かしい時代が蘇る2冊目。あーぼうちゃんが生まれたばかりの日々は新しい生命の光が満ち溢れていて、読んでいてわくわくする。笑ってる顔、眠そうな顔、写真つきで読めるので、読者も親戚になったかのような気持ちでひとつひとつの出来事が思い出になっていく。道が柔らかいゴムだったらという想像を広げていく短篇「かわる、かわる」もすごく好き。子供の頃私もよく友だちと理想のお菓子の家設計や、銀色さんと同じく星はこんぺい糖と想像していたので小さな符合が嬉しい。
が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
なんでもないような、その先で意味を持つような、でもやっぱりなんでもないような。そんなとりとめのない日常のひとこまを自分だけに分かるアルバムにしたような、銀色夏生さんの漫画の素朴な清涼感が好き。さくらももこさんの漫画やエッセイとも相通じる、さっぱりとして突き放すような、少しだけ共感してもいいよと開いてくれるような、絶妙の距離感と温度具合がいい。子どもの分断されながら連続していく感情の流れを描くトメちゃんの、恋と日常のシンプルな可笑しみが可愛らしい。(⇒)
吉田あや
2021/06/06 15:23

かわいいお人形がなぜか突然しゃべり出し、海へ行く「海と人形」もシュールで大好き。波打ち際ではしゃぐ彼女に大きな波が迫り、ザパーンと流されながら放つ「えーん、でも人形だからヘイキよー」の言葉は前に読んでからかなりの時間がたった今も鮮明に覚えていたので懐かしい。続編の事は忘れていたけれど、ヘイキよーと彼女は笑ってくれそう。一番大好きなのは、女の子がただブランコを漕いでいるページ。今回もなんとも心地いい風に包まれて最高の気分に。銀色さんが運んでくれる若草の風がとても好き。

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
スミレ科には23属約800種もが存在し、その大半の約500種が木本であり、草本を含む属は僅か3種とか。多くは南アンデス山麓に分布が集中し、属レベルの文化の中心と見られている。北半球に進出する為に寒さ対策で木から草になったという説もあり、それを立証するかのように日本では多年草しか分布しておらず、60種(細かく品種まで見ると220種)が自生している。このハンドブックには日本全国で見られる自生するスミレ全種と、ほぼ全ての亜種・変種など107種類が掲載されている。(⇒)
吉田あや
2021/06/06 13:45

「すみれとあり」の絵本で見た蟻とのお話がこのハンドブックでも語られ、より詳しくその仕組みを知ることができたことも嬉しい。蟻が食べる為に運んでいるのは種子の付属物(エライソオーム)が目当てで、運んでいる途中で種だけが付属物から零れ落ちたり、いらない物である種は巣から棄てられ岩場や不思議な位置からも発芽し、咲いていた所から遠くへと運ばれその種を広く増やしていく。昆虫や植物など感情をあまり感じない種族の生存戦略は見事な策が沢山あるので他の植物の生態もますます知りたくなった。

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
春の道端を彩る可憐な花、菫。蒲公英と同じ様にコンクリートの割れ目からも石垣の隙間にも力強く根を伸ばしては咲き、儚げな姿とは反対にとても逞しい。やがて花開き、蜂が蜜に吸い寄せられ、花が終わり、実をつけ、明るい方に向かって種を飛ばす。その種を蟻が運び、菫の仲間は広く、遠く、その種を増やしていく。蟻と菫のお互いの命を繋ぐ幸せな循環が微笑ましい。人間が存在しなかった頃の自然の循環のみで回っていた地球はどんな景色だったんだろうかと想像して楽しくなった。
が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
スロー・フードの母・アリス・ウォータースがカルフォルニア・バークレーで友人たちと営むレストラン「シェ・パニース」。地元で採れた食材をとびきり美味しく調理し、温かなテーブルでもてなす幸せな様子が本の全てのページに満ち満ちている。レンガ造りのオーブン、12個の鍋がいちどに火にかけられる大きなガス台、笑顔の絶えない幸せなホール。裏庭には茶色の猫「ママ・キャット」が住み、マグロや鳩のレバー、カニのすり身のお団子など、ミャーと鳴けば美味しい物がママ・キャットの口に運ばれる。(⇒)
吉田あや
2021/06/05 10:38

幸福で一杯のレストランの物語を彩るアン・アーノルドのイラストがとにかく素敵で、野菜にハーブ、テーブルの楽し気な光景、いい香りが漂ってきそうなパン、全てのページが抱きしめたい程魅力的。ポム・ダムール(愛のリンゴ)という名の夏のトマトや、宝石のように鮮やかでピッカピカのチノ・ファームのお野菜たちを食べてみたいなあ。本の後半はイラスト満載の楽しいレシピがたっぷりと収録されているのでいろいろと作ってみたい。まずはじっくりと時間をかけて極上のチキンブロスから作ろうかな。

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
「今日から日記を書くことにしました。」と始まる銀色さんのエッセイシリーズ・つれづれノート1冊目。この本を最初に読んだのは確か高校生の頃。夢と恋で毎日が楽しくて仕方なく、足元はきっと地面から浮いていたであろう頃の私には随分と落ち着いた大人の世界に見えた記憶があるのに、なんとかわいらしい日々の日記だろうかと、すっかりと印象が変わったことに驚いた。書いたご本人だけでなく読者もこうして過去の時間との記憶を並べて、途方もない時間経過を感じられることがとても楽しかった。(⇒)
吉田あや
2021/06/04 16:56

近く再読しようと思っていたリルケの話や、長く積読していた福永武彦「愛の試み」と嬉しい重なりもあり、小説を再読することとはまた違った喜びが沢山で新鮮な気持ちになった。自分だけの意識で思い出す記憶では再生されることのなかった出来事や、取るに足らない些細な事が沢山こぼれ落ちてきたきたことも不思議な愛おしさでいっぱいになり、日記というものの奥深さに高揚した。シリーズ再読だけでなく、14,5冊目で止まっているので最新刊までゆっくりと楽しんでいきたい。

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
「底が見えた気がした」。フードファイターにとって一番恐ろしい瞬間ではないだろうかと思われる場面から幕を開ける。口内に溜まった唾液、強く波打つ喉仏、食物が口の粘膜に触れ、歯が裂き砕き、咀嚼され、体内で分解される。食物が消えていくかのように見事な咀嚼力で飲み込んでいくフードファイターの活躍するテレビが好きで、昔からいろんな選手を応援してきた。それは陸上選手や水泳選手、数多の才能を開花させたアスリートと同じく、フードファイターは沢山食べるという能力に突出しているアスリートだ。(⇒)
吉田あや
2021/06/03 17:10

その葛藤や苦しみ、それぞれの人生と並行しながら揺れ動く曖昧模糊とした不安と、底知れぬ物だった胃袋の全貌が見えそうな恐怖。見えなかったものが姿を現しそうになった反転の瞬間の複雑な揺らぎに立ち向かい、限界を越えて踏み出す精神力に圧倒される。再現される大会会場の映像は今までに魅了されてきた数々のフードファイターと登場人物と重なり、過去の試合と小説が混ざり合っていくのも面白かった。細かな食レポが司会者や大会出場者を通して見事に描かれ、口の中には次々にその味や食感が再現されていくが、(⇒)

吉田あや
2021/06/03 17:10

お腹が空くどころか満腹を越え、ハンバーグに仕込まれたチーズは爆弾のように読み手の胃袋に襲い掛かってくる。ただ欲しいだけを楽しく食事するだけでは感じることのなかった「食べる」という行為の一連の流れを意識させられ、その複雑な流れをいかに効率よく冷静に素早く処理し対処していくか、フードファイターの戦いを違った角度から視覚として捉え、破裂しそうな熱量と興奮を体感できる稀有な体験型文学。血管が切れそうにエキサイティングでした。膨満感!

が「ナイス!」と言っています。
吉田あや
本書を読み通す間、交互に脳内を駆け巡るアナーキー・イン・ザ・UKと監獄ロック。こんなことで負けるかチキショウ!根性で自分の人生を生きた野枝を、これでもかと喝采する栗原氏。最初こそ多様されるひらがなや、手放しの野枝贔屓に戸惑ったものの、巻末の解説でブレディみかこさんが書いているように「鮮やかなまでにいい加減」な野枝の奔放な生き方を肯定し喝采を送る、こんなパンクな著書も楽しい。大杉が読めば呵呵大笑しながら大絶賛の書評を頼まれもしないのに書くんではないだろうか。(⇒)
吉田あや
2021/06/01 17:30

その抗議文を送ったとすれ違いに大杉が保釈され、実質その抗議文は意味をなさなかったけれど、野枝としてはもう保釈されたし、まいっか。ぐらいでするっと忘れてしまったんだろう。そんな大雑把さが目立つ野枝らしすぎるエピソードのとどめが「お墓」だ。国賊と謂れのない汚名からそのお墓は頻繁にイタズラされ、引っこ抜かれたという。その繰り返しに怒り心頭の野枝父は、どこから運んできたのか謎の大きな大きな岩のようなごつごつした自然石を置き、墓石としたのが凄い。(⇒)

吉田あや
2021/06/01 17:30

なんの権利もなかった女性の一生に光を齎し、愛する人と共に短くも濃密な人生を閉じた伊藤野枝。我儘で、奔放で、愛らしく、温かい。いつも心に伊藤野枝を。勿論私の心にも、もう野枝はしっかりと根を降ろし豪快に笑っている。なんと力強い友人だろうか。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/04/19(4733日経過)
記録初日
2012/07/10(5016日経過)
読んだ本
3520冊(1日平均0.70冊)
読んだページ
696075ページ(1日平均138ページ)
感想・レビュー
3520件(投稿率100.0%)
本棚
13棚
性別
年齢
52歳
血液型
A型
職業
専門職
現住所
香川県
外部サイト
URL/ブログ
https://note.com/aya_noote
自己紹介

いろんな本を読みますが幻想怪奇系が特に好きです。

大好きな本の世界を一緒に楽しめたら嬉しいです。
よろしくお願いします ◡̈ 

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