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2024年11月の読書メーターまとめ

みこ
読んだ本
4
読んだページ
1286ページ
感想・レビュー
4
ナイス
9ナイス

2024年11月に読んだ本
4

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みこ
かつては皆が生きるために必死だったので、男も女も関係なく漁に出ていたが、近代化によって社会・経済の変化によって男女間の役割が現れ始め、また船の構造の変化やなにより女性に対する意識の変化により、女たちは船から離れていった しかし、そのような環境下でも、お金のためはもちろん、海に出たいという強い思いから実力でなんとか仕事を勝ち取る女たちが現代にも続いている こういった近現代の変化はこのようにかつてあった原風景を、意図せず破壊してしまうこともある、その事を忘れてはならない

2024年11月の感想・レビュー一覧
4

みこ
かつては皆が生きるために必死だったので、男も女も関係なく漁に出ていたが、近代化によって社会・経済の変化によって男女間の役割が現れ始め、また船の構造の変化やなにより女性に対する意識の変化により、女たちは船から離れていった しかし、そのような環境下でも、お金のためはもちろん、海に出たいという強い思いから実力でなんとか仕事を勝ち取る女たちが現代にも続いている こういった近現代の変化はこのようにかつてあった原風景を、意図せず破壊してしまうこともある、その事を忘れてはならない
みこ
最初はノルウェー王の支配から逃れてかつての生活を継続しようとした人がアイスランドに住み着き、厳しい環境ながらそれなりに安定した生活をしていたが、ノルウェーから今度はキリスト教がやってきて、その教えによって島が分断されようとしたところを、全員が洗礼を受けることが議会で決まった しかし、キリスト教の受容はヴァイキングの衰退を意味し、資源の乏しいアイスランドは徐々に力を失い、ノルウェーやデンマークの傘下で孤立することになる しかし、その黄金期に育まれた文学は現代まで残されており、当時を色鮮やかに現代に伝えている
みこ
一般的なヴァイキングのイメージは、乱暴で粗野で、戦って略奪することを喜びとする野蛮な人々というようになっている もちろん、イングランドなどを征服するなどの組織だった乱暴な行為があったのも事実で、そうした姿はヨーロッパ世界に恐怖を与え、そのように記録されてしまっているが、その実態は世界初の民主議会を行っているほど法律や秩序を重視し、なにより商人としての側面が強く、略奪行為はあくまで一つの手段でしかなかった そのヴァイキングらしさはキリスト教の受容によって消えていったことも、現代に生活に伝わらない一因であろう
みこ
北欧神話を色濃く残すエッダはもちろんのこと、主にアイスランド入植初期の頃の動乱をサガという形で残されているのは大変興味深い サガからは、ヴァイキングは非常に名誉などを重んじること、その名誉を守るために復讐は辞さないこと、そして個人の復讐とは別に民会という枠組みもあり、一方で民会の決定が気に食わなければそのまま復讐を行う、などということが読み取れる アイスランドは人類初の民会が行われた場所であるが、それは民主主義が成立したわけではなく、王や族長をもたない独自の体制が築かれていた、という解釈が適切なように思う

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/06/22(4194日経過)
記録初日
2013/06/22(4194日経過)
読んだ本
731冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
213558ページ(1日平均50ページ)
感想・レビュー
244件(投稿率33.4%)
本棚
0棚
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