夜毎に繰り広げられる、やけに
はっきりとした奇妙な夢の数々、
それに伴う日中の憂鬱。
君に訪れた異変は、初めは
気のせいですませられるような、
ほんの些細なことだった。
だがやがて、夜になると
君が床につくのを待たずに
小人が腕を這い回り。
書斎のランプが親しげに声を
掛けてくるようになると、
君はようやく、
自らに訪れた事態が
思っていたよりずっと
深刻なものだと気付く。
君に贈るホラー
『天幕街と幻の夜』より
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