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2023年の読書メーターまとめ

電羊齋
読んだ本
39
読んだページ
10134ページ
感想・レビュー
39
ナイス
567ナイス
月間平均冊数
3.3
月間平均ページ数
845ページ

年間・読書メーターまとめ

年間でナイスが多かった感想・レビュー

電羊齋
「あらゆるものへのアンチテーゼのようなその存在が、世の中の欺瞞や不合理を照らし出してしまう」落合。合理性とプロフェッショナリズムに徹し、「勝つことが最大のファンサービス」と唱える落合が選手たちや周囲を変えていく。落合と選手、コーチ、関係者たちの群像劇であると同時に、記者として落合という存在と格闘し続けた著者の成長物語としても読めた。自分もこれまで生きてきて、時には「欺瞞や不合理」に折り合いを付けざるを得ないことがあり、落合の生き方にはまぶしさを感じるが、同時にそれが孤独でつらい道であることも感じ取れた。
電羊齋
2023/09/18 02:17

また、川崎憲次郎が開幕投手に選ばれた経緯、日本シリーズでの完全試合目前での山井の交代、アライバのコンバートなどの舞台裏も興味深い。

電羊齋
2023/09/18 02:31

契約によりプロとして全力を尽くし、かつ合理的に行動するという落合の姿勢には学ぶべきところが多いと思った。

が「ナイス!」と言っています。
電羊齋
とにかくたくましくて図太い菖蒲(あやめ)さんが北京を行く。自分としては菖蒲さんの性格にはちょっとついていけないかな(苦笑)。ただ、菖蒲さんもその危うさに気がついているような節もあった。「精神勝利法」への視点は少し面白く感じる。北京の街と人々への観察が細かく、かつ生き生きしていて面白く、中国で暮らした者としてはうなずける描写が多かった。
が「ナイス!」と言っています。
電羊齋
ナチスの「良いこと」とされがちな政策について検証し、わかりやすく解説している。第一にナチスのオリジナルといえる政策はなく、それらはナチスにより「功績」として誇大に宣伝されたものであること。第二にそれらは戦争のための「民族共同体」構築という目的によるものであり、またそれはユダヤ人、政治的敵対者、障害者や「反社会的分子」の排除と表裏一体であったこと。第三に「良いこと」とされている政策も結局約束倒れで、ナチスが喧伝するような大きな成果は上がっていないこと。ナチスの政策を一覧する概説書としてよくまとまっている。
電羊齋
2023/09/03 17:00

印象的だったのは「はじめに」の以下の箇所。「善悪を持ち込まず、どのような時代にも適用できる無色透明な尺度によって、あたかも「神」の視点から超越的に叙述することが歴史学の使命だと誤解している向きは多い。端的に言ってそれは間違いだし、そもそも不可能である。」(本書p5)。SNSにはそんな方が多い。そしてまたそういう人ほど、自分が「相対的」な立場に立っていると思い込み、自分が行っている過去への「切り取り」の気ままさへの自覚的なチェックを怠っているように思える。

が「ナイス!」と言っています。
電羊齋
鮮卑・拓跋部の歴史を概説。拓跋部の起源に関する近年の研究も取り上げ、拓跋部が元来「鮮卑」であったかについて再検討している。また代国、北魏の諸改革、漢化政策については、枠組みとしては中華王朝の制度を導入しつつ、実態としては遊牧社会のルールを少なからず残していることを指摘している。全体的感想としては、中華文明の破壊か、中華文明への同化かという二者択一的な議論、または中国本土(China Proper)の農耕世界視点と東ユーラシアの遊牧世界視点のどちらにも偏ることなく、胡漢の融合をバランス良く描けていると思う。
が「ナイス!」と言っています。

年間でナイスが多かったつぶやき

電羊齋

2022年おすすめランキング 2022年に読んだ本のランキングですので、2021年までに出版された本も含まれています。 https://bookmeter.com/users/383213/bookcases

が「ナイス!」と言っています。

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