
2025年11月の読書メーター 読んだ本の数:1冊 読んだページ数:264ページ ナイス数:49ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/383213/summary/monthly/2025/11
以下、個人的な思い出話。私は中国で暮らしていた頃、回族・ウイグル族など中国ムスリムたちに非常に親切にしてもらった思い出があり、青海出身の回族が経営する牛肉麺の店に一週間に一度のペースで通っていた。本書を読んでいて、彼ら彼女らのことを思い出した。思えば、それが私にとって初めてのムスリム社会との本格的な接触だったかもしれない。
私の広岡達朗イメージはやはり西武黄金時代の「管理野球」と『がんばれ!! タブチくん!!』だろうか。お堅い人だなというイメージで確かにそういう面もあるが、本作を読み、情やユーモアもある人なんだなあと思った。そして野球人としてはやはり「本物」だと思った。著者の綿密な取材には敬服。
ただ、「認知戦」と『孫子』を結びつけるのは半分賛成、半分反対。『孫子』は人間集団の運動の性質を最小限簡潔に記し、具体的な内容や必勝法が書かれているわけではない。そのため、古今東西のどのような物事にも適用できてしまう面がある(「古典」というものの持つ性質であろうが)。確かに古代以来中国の軍事において『孫子』は常に重視され、現在でもそうであろうが、それを強調しすぎるのもどうかと思う。『孫子』のような古代以来の思考法の伝統もあれば、サイバー時代の新しい戦略・作戦・戦術の要素もあるということだと思う。
あくまで基本に忠実な練習をひたすら積み重ねるというのは、まさにアスリートたちが自分の種目でやってきたことなのかもしれない。まあ、スポーツにしても語学にしても、凡人にはそれがなかなか続けられないのだけど。
電羊齋と申します。
清朝史と阪神タイガースをこよなく愛する大阪のオッサンです。
主な読書ジャンルは歴史、野球とノンフィクションです。
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ただ、「認知戦」と『孫子』を結びつけるのは半分賛成、半分反対。『孫子』は人間集団の運動の性質を最小限簡潔に記し、具体的な内容や必勝法が書かれているわけではない。そのため、古今東西のどのような物事にも適用できてしまう面がある(「古典」というものの持つ性質であろうが)。確かに古代以来中国の軍事において『孫子』は常に重視され、現在でもそうであろうが、それを強調しすぎるのもどうかと思う。『孫子』のような古代以来の思考法の伝統もあれば、サイバー時代の新しい戦略・作戦・戦術の要素もあるということだと思う。