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らくらもふ
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ネタバレ人狼シリーズ3冊目。自分を押し殺して責任のために生きようとするオーブリーの生き方が苦しくて読むのがしんどい一方、天真爛漫と言っていいマットの生き方の対比が鮮やかで補い合っているのがとても良い。最終的に自分の幸せをつかんだオーブリーだけど、それすらもマットを傷つけたくないという利他的な動機も多分にあったことを考えると、これからオーブリーはもっともっと柔らかく、人として成長していくんだろうなと思う。一方で1冊目の事件が深く絡んできて、その結末が苦しくてハッピーな読後感からはちょっとずれた気がする。
0255文字
らくらもふ
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ネタバレ前作「狼を狩る法則」で脇役だったジェイクとレミのストーリー。ホモフォビアで性格のきつい嫌な奴、という描写だったレミがそうせざるを得なかった過去の事件を解き明かしつつ、ジェイクと惹かれ合っていく過程が描かれる。嫌な奴という態度の裏側に潜んでいた過去から現在に続く家庭内暴力(というには余りにも凄惨)を知るにつれ、レミにはこれから幸せをつかんで欲しいと切に願った。エロティックはやはり濃厚。上下逆転はないもののSM要素があるので苦手な人は注意かも。新たなカプ、リースとスターリングの話も楽しみです。
0255文字
らくらもふ
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ネタバレラングレーさんの人狼シリーズ1冊目。人狼というファンタジー要素の強いBLだけども、そういう存在が日常のすぐとなりで重なり合った日常を送っているという世界観がまず楽しい。魂の伴侶を見つけると逃れられない吸引力に引き寄せられ、それでも自分を律して抗おうとしたり、だんだんとお互いに受け入れていく恋愛要素の家庭と、ややミステリー色のある事件絡みの進行が絡み合って進むので飽きさせません。そういうシーンもエロティックで素敵。一瞬リバるので完全上下固定が良い方は気をつけたほうがよいかも。
0255文字
らくらもふ
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ネタバレ怪異は得てして広がっていく。現代から時代を遡り、その発端までを辿ろうとするドキュメントタッチのホラー。怪異事態は淡々とした描写も相まってそれほどの怖さはないが、本当の肝は「伝染」する怪異だ。怪異がどこから来てどこへ行くのか、それが分からなければ近付かないという唯一の防護策さえ取れない。怪異はどこに潜むかわからない、わからないから怖い。
0255文字
らくらもふ
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ネタバレ5つの別々に伝わる恐ろしい話から怪異の中心を読み解こうとするノンフィクション風ホラー。主人公とその相棒は共通点を見出してその謎に迫ろうとするが、正直同じような感覚は得られず、終始没入はしづらかった。怪異と言うよりも3つ目の恐ろしい話から受ける「何事かにのめり込んだ人間の恐ろしさ」が際立っていた気がする。最終的な結論がはっきりせず、もやもやしたものが残る、払い落とせない怖さが作者の持ち味かなと思った。
0255文字
らくらもふ
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ネタバレ「長い腕」シリーズ3作目。前作に引き続き、時代を隔てて二つの物語が並行して進む構成は、時代が近しくなったためか、更に緊張感が強い。トリック的な意味での種明かしよりも、過去の因縁を踏まえて人間関係がどう昇華していくかが見もの。個人的にはシリーズの集大成にして最もミステリーらしく、その中にふわりと浮かぶホラーテイストという配分がたまらなかった。1作めから出ているとある登場人物の結末が物悲しい。夏の夜にふさわしいシリーズ。
0255文字
らくらもふ
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ネタバレ前作「長い腕」の続編。前作に比べ構成や物語の流れが更に自然に、無駄が削ぎ落とされて、ミステリーでありながらホラー的であるという作風が強調されていたように思う。江戸末期の物語と現代の物語が交互に紡がれることで、どちらの事件にも引き込まれ、それが一つの罠の謎に収斂していくのがとても気持ちよかった。
0255文字
らくらもふ
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実話の体で進む怪談集。一つ一つのエピソードは短く、人から収集した形なので、オチも曖昧で怪異の謎が解かれることもない。しかし、そのうっすらとした怖さが降り積もってしんしんと肝が冷える。著者の他作品に生かされた怪談もあるのかな、と思わされるエピソードもいくつかあり、これを読んだ後で「残穢」を読むのが個人的にはいい流れだと思っている。
0255文字

読んだ本
15

読んでる本
1

読みたい本
7

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/06(4034日経過)
記録初日
2018/08/08(2359日経過)
読んだ本
15冊(1日平均0.01冊)
読んだページ
5327ページ(1日平均2ページ)
感想・レビュー
14件(投稿率93.3%)
本棚
3棚
性別
外部サイト
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