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2025年1月の読書メーターまとめ

あり
読んだ本
7
読んだページ
1939ページ
感想・レビュー
7
ナイス
32ナイス

2025年1月に読んだ本
7

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

あり
ネタバレ川上さんの小説だ、と思う。失踪した夫、母と娘との生活、恋人、ついてくるものたち。境界線の溶けた現実と幻想を揺蕩う。自分と自分以外。そして、真鶴。鮮やかではないが、とても色濃く感じる。真鶴。近いうちに行ってみたい。「関係があっても、なくても、かならず少しだけ、へだたっている。」(13) 「青茲をすきになりそう、と感じたときに、それではすきになろう、と思った。」(30) 「『あなたといると、眠くなる』」(53) 「でも、人は、そんなにかんたんに、人にふれさせてもらえないのよね。」(169)
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
7

あり
ネタバレ川上さんの小説だ、と思う。失踪した夫、母と娘との生活、恋人、ついてくるものたち。境界線の溶けた現実と幻想を揺蕩う。自分と自分以外。そして、真鶴。鮮やかではないが、とても色濃く感じる。真鶴。近いうちに行ってみたい。「関係があっても、なくても、かならず少しだけ、へだたっている。」(13) 「青茲をすきになりそう、と感じたときに、それではすきになろう、と思った。」(30) 「『あなたといると、眠くなる』」(53) 「でも、人は、そんなにかんたんに、人にふれさせてもらえないのよね。」(169)
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレ思春期、初めての恋。恋だけではない自分の感情と一生懸命向き合う14歳の夕子はもちろんなのですが、登場する大人がそれぞれとびっきりに素敵。今日はどういうわけか、いろんなひとの〈人間のちょっとした嫌な面〉みたいなものをたくさん垣間見て参っていたので、救われた。夕子の母、キュウ母のような目線をもった大人でありたいと思う。さっぱりとはっきりと。「私が私であることで、たまらなくなって泣いたたくさんの夜のこと」(190)
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレ小川洋子さんのエッセイ。読み進めていると「...とうとう三十歳になってしまった。」(85) とあり、今の私と同じ年齢での作品であることに驚く。滲み出るやわらかさと落ち着き。そのなかに確固としてある「書きたい」という気持ち。かっこいいがすぎます。自分でも理由がよくわからないのだけれど涙がぶわっと溢れた一文を引用。 「短い期間に一生分の幸運を使い果たしてしまったような、空白感が残った。これからはたとえ運が味方してくれなくても、自分できちんと苦労して、その空白を埋めていかなければいけませんよ...」(143)
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレカメラ業界、親会社と下請け会社の闇にうずまく個々の思惑、熱情。さすが松本清張、とても面白く読んだ。物語が進むにつれて、人間の浅ましさの増すこと増すこと。多摩子と弓島の身勝手さに辟易し、加須子と倉橋が不憫でならない。『湖底の光芒』という題と最後の場面が秀逸。レンズの煌めきのなかに、その要素となった数えきれぬ人間のどろどろした血と汗がみえる。
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレ江國さんの、愛犬アメリカンコッカスパニエルの雨とふたりで音楽を聴きながら共有する時間を記したエッセイ。私は音楽には明るくなくて挙げられた曲の数々は知らないものがほとんどだけれど、江國さんの文章からにじみでる気配だけでもう満ち足りてしまう。読み終えてからSpotifyでプレイリストをつくって聴いている。各々にメランコリックで美しくて力強くて、聴きながらまたさらに満ちていく。そして江國さんは憧れの女性だなあと思う。よい読書だった。「それは存在の不在ではなく、不在の存在だ。」(140)
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレナーちゃんに恋をする現代を生きる梨子は、江戸時代の春月、平安時代の女房の半生を夢のなかで生きる。女であること、女と男、だれかを愛おしいと感じる心と身体。むかしむかしの記憶。高丘さんの存在。それぞれの時代でオーバーラップする出来事の縁、感情の機微、川上さんの小説らしいたゆたいとよるべなさが素晴らしい、このうえなく贅沢な読書だった。好き。「人が人を好くとは、考えてみれば、あやういことです。」(352) 「だって、あなたのことを、ぼくは少し恋しているもの。」(418) 「愛(かな)しい。」(448)
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレ今夜から月がふたつになるような気がしませんか 気がしませんか/笹井宏之(17) 月の夜に友達が減る帰り道 帰りの電車代が足りない/仲田有里(78) 見上げたらすごい満月だったみたいにいま気づいてるわたしの答え/伊藤紺(82) ただの道 ただのあなたが振り返る 月明かりいまかたむいていく/阿波野巧也(83) もう十分自分を責めたひとの眼にだけ映り込む新月のひかり/寺井奈緒美(93) 淡水パールはずした胸をしんみりと真水にさらす 月はきれいね/東直子(95)
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/04/16(3961日経過)
記録初日
2010/04/03(5435日経過)
読んだ本
677冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
182287ページ(1日平均33ページ)
感想・レビュー
511件(投稿率75.5%)
本棚
1棚
年齢
30歳
職業
営業・企画系
現住所
東京都
自己紹介

面倒でとても面白いので来世も人間にしてください
好き >>> 演劇 文学 短歌 言葉 アート着物 雨 チャイ 花 歩くこと 手紙

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