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2024年2月の読書メーターまとめ

あり
読んだ本
10
読んだページ
2513ページ
感想・レビュー
10
ナイス
46ナイス

2024年2月に読んだ本
10

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

あり
ネタバレいつかわたしが母になる日は来るのだろうか?もしそんな日が来るのなら、さきちゃんとお母さんのような関係でありたいと思う。子どもと大人、子と親。見ているものは同じでも、見えるものは違う。見えなかったり、見えすぎたり、見えないからこそ見えたり。立場も経験値も違う。だから目線を合わせて、向かい合って会話をする。友人のよう。なんて愛情深く、さっぱりと幸福なのだろう。北村薫さんの本ははじめて?読み始めてすぐにこの小説のファンになってしまいました。おーなりさんの挿絵も、とっても良かった。いつまでも手元に置いておきたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
10

あり
ネタバレ寺山修司。わたしは彼のエッセイよりも、詩のほうが圧倒的に好きである。心地の良いことばとリズム。あるものをあるがままに、ないものをないがままに、たっぷりと自由に、空想と遊ぶ。なんて幸福。「人生はいつでも 詩より少しみじかい のですから」(351) 「時は春 日は朝 すべて世はこともなし。」(286) 「少女は ぼんやりと立っていた まだ人生が かなしみを教えてくれる前 だったから」(343)
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレ寺山流、家出のすすめ。内容に共感するか否か、正しいか正しくないかとかそういった次元の話ではなく、物事をこうやって考えて、言語化して、議論して、突き詰めてゆく過程の濃さが、その生活・時間の使い方が、遊び心が、このうえなく贅沢だなあと思う。あははめんどくさい!と思ったり、極端だよ!と突っ込んだり、なるほどなあと唸ったりしながら、大変面白く読みました。「地方の若者たちはすべて家出すべきです。そして、自分自身を独創的に『作りあげてゆく』ことに賭けてみなければいけない。」(21)
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレ短編集。体のなかを循環するささやかな物語たち。澱みが流れる。心にぐっと近づける。お気に入りは、「みどりのゆび」「田所さん」「小さな魚」。「必要以上のことはしない、しかし逃げもしない、他のいろいろな味付けでごまかさない。私はその性質をその強さも弱さも含めて一言で言いあらわせるように思う。彼女は、気高い人だ。」(119) 「自分の中の深いところに押し殺されてきた気持ちをわかると言うことが、何よりも大切」(136) 「私は自分の決断を悔いたことない。」(187)
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレテーマ別にまとめられた、寺山作品からの引用の数々。こうしてみると、また違った面白さがある。一体何が彼の血肉であったか。何にとらわれ、何と向き合い、何を深めていたか。一人の人間を完全にわかることなんて不可能、でも、寺山さん、わたしにもひとりぼっちの夜がある。生きるっていいですね。「旅をしてみる、新しい歌をおぼえてみる、ちょっと風変わりなドレスを着てみる、気に入った男の子とキスしてみる、寝てみる、失恋もしてみる、詩もかいてみる 一つ一つを大げさに考えすぎず、しかし一つ一つを粗末にしすぎない。」(28)
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレ日生劇場で上演中の『テラヤマキャバレー』を観た帰りに。言葉も、視点も、良くも悪くもちょっぴり面倒くさい、それでもどうしてもときめいてしまう。さよなら、愛、夢、海、母、春、孤独、さみしさ、青。本のなかで紡がれている言葉の数々が、観てきたそれらと繋がって、はああと声が出る。二度目の観劇ではまた違った享受ができそう、たのしみ。「青春というのは、幻滅の甘やかさを知るために準備された一つの暗い橋なのだ。」(23) 「ひとはだれでも、実際に起こらなかったことを思い出にすることも、できるものなのです。」(281)
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレ川上さんらしい21の掌篇。こういう不思議なことは、きっとあるのだろう。あってほしいと思うし、あるかもしれないからこそ現実の日々に奥行きが生まれる。恋とは言い切れない淡い気持ちの数々もよかった。「誕生日の夜」、「真面目な二人」、「九月の精霊」がお気に入り。
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレいつかわたしが母になる日は来るのだろうか?もしそんな日が来るのなら、さきちゃんとお母さんのような関係でありたいと思う。子どもと大人、子と親。見ているものは同じでも、見えるものは違う。見えなかったり、見えすぎたり、見えないからこそ見えたり。立場も経験値も違う。だから目線を合わせて、向かい合って会話をする。友人のよう。なんて愛情深く、さっぱりと幸福なのだろう。北村薫さんの本ははじめて?読み始めてすぐにこの小説のファンになってしまいました。おーなりさんの挿絵も、とっても良かった。いつまでも手元に置いておきたい。
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレ表題作、「姉さんと僕」、「銀の月の下で」、「波ーあとがきとして」を含む短編集。どれもハワイが舞台。私はハワイに行ったことはないけれど、読んでいる間、とても自然に日差しを浴び、波の音を聞き、風をまとい、自分の感情に正直に、その大らかな時間のなかにいた。日々の躓きをちっぽけなものと思わせてくれるような、そんな力のある一冊。今、生まれて初めてハワイに行ってみたいと思っている。「この世のみにくいことたまらないことが外側にあっても、自分の内側が大丈夫だったら大丈夫、そういう気持ちになる声だった。」(69)
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレ川上さんの掌編。不思議なことがごく当たり前に描写されている、”このあたりの人たち”の生活の一部。こんなふうに穏やかに、受け入れながら、でも決して執着することなく、関わって過ごしていくことの心地よさ。ちょうど良い距離感。
が「ナイス!」と言っています。
あり
ネタバレ性、と一言にいっても、色々な要素が含まれていて、個人の体、心、だけではなく、社会、さらにその内外を細分化していけば、キリがない。それぞれの起因も程度も違う。それなのに、私たちは自分で選んだわけでもない男・女に振り分けられてしまう。ひとつひとつの出来事と感情の動きを、投げ出すことなく突き詰めて、自己分析しているひらりささんは凄い。とんでもなく覚悟のいることだ。私は自分のことに関しては、ざっくりと定義づけて向き合うことをやめてしまったところがある。鈍感にならないために、考えることをやめない自分でありたい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/04/16(3734日経過)
記録初日
2010/04/03(5208日経過)
読んだ本
642冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
173326ページ(1日平均33ページ)
感想・レビュー
476件(投稿率74.1%)
本棚
1棚
年齢
30歳
職業
営業・企画系
現住所
東京都
自己紹介

面倒でとても面白いので来世も人間にしてください
好き >>> 演劇 文学 短歌 言葉 アート着物 雨 チャイ 花 歩くこと 手紙

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