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2025年1月の読書メーターまとめ

うたまる
読んだ本
9
読んだページ
2860ページ
感想・レビュー
8
ナイス
42ナイス

2025年1月に読んだ本
9

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

うたまる
「笑ってしまうようなバカバカしさをある程度容認しなければ、われわれは真にオリジナルな洞察や、さらには進歩まで失ってしまう――」……科学史上における著名な論争を紹介するポピュラーサイエンス本。一応両陣営とも最初は実験結果というエビデンスをもって自説を推し進めるのだが、対立が深まるとそこに科学者らしい合理性や良心はほとんど見当たらなくなる。党派という数の力、権力者の後援という政治圧力、信念というただの信仰、こんなもので押し切ろうとする者ばかり。科学を題材にしてはいるが、やたら人間臭い話だった。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
8

うたまる
「笑ってしまうようなバカバカしさをある程度容認しなければ、われわれは真にオリジナルな洞察や、さらには進歩まで失ってしまう――」……科学史上における著名な論争を紹介するポピュラーサイエンス本。一応両陣営とも最初は実験結果というエビデンスをもって自説を推し進めるのだが、対立が深まるとそこに科学者らしい合理性や良心はほとんど見当たらなくなる。党派という数の力、権力者の後援という政治圧力、信念というただの信仰、こんなもので押し切ろうとする者ばかり。科学を題材にしてはいるが、やたら人間臭い話だった。
が「ナイス!」と言っています。
うたまる
「おれはメッツァボックだ!ケツァルコアトルの分身、ジャングルの神、森の精霊――それがおれだ!」……散々勿体つけていた竹島の記憶は、これまでに仄めかされていた内容を超えるものではなかった。予想通りのクズ人間。しかし、だとしたらおかしくないか。人間時代がとんでもない外道で、独覚菌を注入され獣に変じたら理性的で道徳的な振る舞いを始めたということ?……ご都合主義と安直な展開のまま物語の幕は閉じた。いつも熱のこもったあとがきを記す著者が、今回ばかりは気抜けしたようなものであっさり済ませている。まあ、そういうことか。
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うたまる
「ゲームは終わったのだ。もし、終わってないものがあるとするなら、久能くん、チム、それは、私ときみたちとの間にあるプライベートなことだけだ。もう一度言おう。ゲームは終わった」……いつ終わっても不思議でないほど佳境に入った第4巻。あと語られていないことと言えば竹島時代の記憶だが、これで何か大きなどんでん返しでもあるのだろうか。これまでのところは正直今一つ。『餓狼伝』のような強さの探求、『キマイラ』のような異形変化、『魔獣狩り』のようなサイコダイビングをぶち込んで尚、それでも盛り上がりに欠けるのは何故だろう。
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うたまる
「メッツァボックの真の敵は、文明だよ。いや、ある意味では人類そのものと言ってもいい。彼らは、文明に敗北する運命なのだ」……格闘メインの小説からいよいよ伝奇色が強くなってきた第3巻。マヤ文明って知識上のエアポケットみたいに空白の部分が多いので、今後の展開が大いに愉しみだ。ところで、物語はもう半ばを過ぎたのに未だに誤読してしまう漢字がある。それは主人公の名前である「御門(みかど)」。人生では蛤御門の変で初めてこの漢字に出会ったので、字面を見るたび「ごもん」と読んでしまう。慣れない。ずっと慣れそうにない。
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うたまる
「そうか、きみはまだ、記憶がもどってないので、チプカラを知らなかったのだな。チプカラというのは、言うなれば、チプカ族の神だよ」……薬師如来を守護する十二神将の名を冠した獣化兵。全5巻を通して御門周平が彼らを倒していく物語だと思っていたのに、あっという間に半数以上が消えてしまった。書き始めから20年が経過し、異形のモンスター同士の戦いだけでは芸がないと思ったのだろうか、代わって幾人もの魅力的な人物が登場した。彼らが獣化兵と対等以上に渡り合うたび、雑魚キャラに転落した獣化兵を想いむせび泣いてしまう。
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うたまる
「やがて、きみの身体を、高熱が襲うことになる――。そのままでは、きみの生命は、あと1年ももたない」……夢枕獏初期の伝奇バイオレンスもの。正月にまとめて読もうと準備していたが結局間に合わず、年始休暇が終わってからのスタートとなってしまった。さて、本作。本筋は人造人間仮面ライダーのようだが、初期ならではのエログロ押しで、そこはかとなく漂うチープ感が懐かしい。死体の描写は悪趣味なほどねちっこく、10ページに及ぶ濡れ場も必要だったとはとても思えない。そうそう、こんなだったなと、著者との付き合いの長さを偲んでいる。
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うたまる
「これらの文明には、私たちの文明観を大きく揺り動かす新たな発見に満ちている。ヨーロッパ文明だけが文明でないことを十分認識させてくれるだろう」……メソアメリカ文明についての入門書。ご指摘通りマヤ文明、アステカ文明、インカ文明の違いなんて全く理解していなかったので、大変勉強になった。「紀元前1500年辺りが文明の起こり」「ゼロの概念発見はインドより先」「メキシコはメシカ(アステカ人)が語源」「国旗は流浪時の予言を図案化」など。調査のたびに興味深い新発見があるようで、今後もちょくちょくチェックが必要みたい。
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うたまる
週刊新潮連載の激辛コラム集第8弾。わが国のメディアで海外情報を得ようとしても、質的量的ともに左側の比重が大きくバランスが悪いことこの上ない。隣国の無法行為に迷惑を蒙っている際にも「(日本側に)冷静さが必要だ」とか「日本も昔はこうだった」と上から目線で謎の説教をしてくるので常に消化不良となる。その点、本書は違う。読者が引くほどのレベルで物申すのだ。「はっきり言おう。日本に来るな」「松岡に倣って潔く己を清算したらどうか」など、怯まずそこまで言い切れるのは、自分の意見に揺るぎない自信と覚悟があるからだろう。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/26(5501日経過)
記録初日
2009/12/10(5548日経過)
読んだ本
2749冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
881991ページ(1日平均158ページ)
感想・レビュー
2643件(投稿率96.1%)
本棚
0棚
性別
年齢
54歳
血液型
O型
現住所
大阪府
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