読書メーター KADOKAWA Group

2025年11月の読書メーターまとめ

PapaShinya
読んだ本
12
読んだページ
2500ページ
感想・レビュー
12
ナイス
43ナイス
  • Xでシェア
  • facebookでシェア

2025年11月に読んだ本
12

2025年11月のお気に入られ登録
1

  • 明るい表通りで🎶

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

PapaShinya
小説の神様・・・誰が言い出したのか知らないけれど、そういうあだ名がついているので、昔、新潮文庫から出ているものは全部読んでみた。が、どれ一つとして面白いと思ったものはなく、以後、全く無視していた。が、年を取ったからか、最近、志賀直哉を読んでみたくなった。志賀というより、若いころは全く興味を持てなかったものに再挑戦してみたいと。きっかけは、志賀の解説本だが、それが志賀の小説より面白かったので、解説されている以外の作品も読んでみたくなった。不倫小説以外は何となく面白いと感じた。ハイドンのピアノソナタみたいかな
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
12

PapaShinya
こじつけ深読み論の島村センセの小林多喜二代表作の解説。意外に普通。深読みしようにも、小説としての深さが足りなかったのか。しかし、本書でプロレタリア文学というものの読み方がわかった。不在地主の後半、小作争議が労農団結で勝利に向かう過程が創作メモみたいな書き方で雑。ここ、中央公論から掲載拒否されて、別小説として戦旗に掲載された部分。治安維持法弾圧下でギリギリの表現を追求していくとこんな不完全な形になってしまう。ここは、読者の想像力で補って読まねば。カニコーもそう。弾圧との闘いの中で生まれた表現で、虐殺と不可分
PapaShinya
同じ小作争議を題材にした兄弟小説みたいな感じ。防雪林の方が不在地主の下書きみたいに思われているが、小説的には防雪林の方が完成度が高いと思う。カニコーより前に書かれた防雪林の文体の完成度から考えると、カニコーの中学生のような文体は、多喜二が狙って書いた、あるいは”ブルジョア作家”の文体から抜け出ようと試みたものだったとわかる。防雪林が個人テロによる結末であったのに対し、不在地主は労農団結による勝利!で終わる。が、このプロパガンダ的な終わり方に、小説家としての迷いがあったろうと思えるスケッチ的な後半。雑。
が「ナイス!」と言っています。
PapaShinya
和解って、こんな小説だったっけ?中二病をこじらせたおじさんが、これまた中二病をこじらせた爺さんと不仲になり、家族親戚一同が迷惑していたが、ばあさんが危篤になり、ばあさんに心配かけないよう、ちょっとだけ休戦しようかと思った二人が、一気に全面和解。文章は簡潔で過不足なく、読みやすい。中二病おじさんの子細な心の動きも、まぁ、よくわかる。が、この小説のどこが面白い?父子が、不仲になるところも和解するところも、全然、感情移入できないし、関係ないことダラダラ書きすぎ。ホントに、これ傑作なの?この人、ホントに神様なの?
が「ナイス!」と言っています。
PapaShinya
島村さんのこじつけ解説を読む前に原作を読んだ。志賀直哉の後に読んだが、正直言って中学生の作文みたい。中学生のころ、この文体に挫折してカニコーも不在地主なんかも挫折した。以後、プロレタリア文学は受け付けなくなった。が、再読してみると、志賀直哉の小説がハイドンなら多喜二のは、初期ベートーヴェンのピアノソナタみたいな感じ。整ってはいないが、志賀にはない才能を感じさせる。カニコーは、最後のストライキの部分をもっと大胆に疾走感を持って書いて欲しかった。最後の勝利のための敗北で、新たな決意を誓う、いつものパターンだが
が「ナイス!」と言っています。
PapaShinya
小説の神様・・・誰が言い出したのか知らないけれど、そういうあだ名がついているので、昔、新潮文庫から出ているものは全部読んでみた。が、どれ一つとして面白いと思ったものはなく、以後、全く無視していた。が、年を取ったからか、最近、志賀直哉を読んでみたくなった。志賀というより、若いころは全く興味を持てなかったものに再挑戦してみたいと。きっかけは、志賀の解説本だが、それが志賀の小説より面白かったので、解説されている以外の作品も読んでみたくなった。不倫小説以外は何となく面白いと感じた。ハイドンのピアノソナタみたいかな
が「ナイス!」と言っています。
PapaShinya
ここまで深読みしないと小説も読めんのか!とも思ったが、この深読み、なかなか説得力があります。志賀の小説よりも、この解説の方が楽しい。この深読み、どこかで出会ったような気がしたと思ったら、高校の国語教師の解説に似ていた。その教師は、宗教にハマっていて、授業中はほとんど宗教とは何か?人はなぜ生きる?みたいな話を延々としていたが、時々、5回分の授業を30分くらいでやった。早口でまくしたて、めっちゃ小さい字で板書。それらの解説が、この本みたいな深読みというかこじつけ。それに付き合うだけで国語力がついていく不思議。
penginpapa
2025/11/14 11:16

志賀直哉と言えば私等の昭和世代にとって、短編小説の達人、小説の神様等という敬称を欲しいままにした作家ではあるのだが、その神髄を語っているのでしょうか?

PapaShinya
2025/11/14 11:54

学生時代、小説の神様という敬称に惹かれて志賀直哉を読み始めたものの、何を読んでも一体どこが面白いのかさっぱりわかりませんでした。島村さんの解説は、地名や主人公の名前、出てくるモノなど、小説に使われている言葉の背景を神話や宗教、伝説などと関連付けていくもので、小説を題材にした謎解きみたいな楽しさがあります。その論理や結果を受け入れるかどうかは、読者の判断ですが。

が「ナイス!」と言っています。
PapaShinya
男も女も、ある程度の年齢になれば、多少腹が出ていてもいいじゃないか!と思えるようになった。だけど、加齢とともに筋肉が減って筋力が衰え、腹筋運動がほとんどできなくなっている自分は情けなく感じた。ので、ここに出ている腹筋を鍛えるエクササイズを少しやってみることにした。が、問題の本質は、腹筋運動が足りないんじゃなくて、椅子に座った姿勢がダメで、長時間ソレなので体全体が歪んでいることだと気付いた。結局、歪みを治さないで筋トレだけやってもダメってことみたい。
が「ナイス!」と言っています。
PapaShinya
秋山先生もついに終活本か?ローリング・ストーンズのようでもあり、ビートルズのようでもある感じ。秋山が売り出し中の頃、友達はみんな秋山の本を読んでテレビを観てた。自分は、本物なら変な恰好しないで研究の話だけしてろよとうそぶいてた。が、数年前週刊誌のゴシップ記事で、由美かおるにとことん嫌われていて、グッと好感度が上がった。今更ですが、秋山の本を読んでみようと思います。先生もミックジャガーなみに突っ走りたいなら、経済数学を使い物になるまで鍛えて、東京を救ってください。このままじゃ若者が住めない街になってしまう。
が「ナイス!」と言っています。
PapaShinya
著者が問題作ってるのかと思って読んだら、どこかで見たような問題ばかり・・・・そういえば、中学への算数という雑誌にこういう問題が毎回出ていたよね。最後の石像の問題も。算数オリンピックのキャッチコピー”大人が解けないのに子供が解ける!”、アレを大人も解けるに緩和した問題を集めて並べた感じ。易しいのしかやってませんが、頭の体操には良いと思いました。算数オリンピックの問題を喜んでやっていたウチの子は、小学校、中学校、高校と学年が上がるにつれ、数学嫌いになり、ついに文系進学。日本の数学教育、恐るべし。
が「ナイス!」と言っています。
PapaShinya
広瀬すずの映画から来ました~。映画を観ても、なんで小林秀雄がこの女に惹かれたのか、なぜ同棲したのか?さっぱりわからなかったので、原作読んでみた・・・が、やっぱり謎。小林が、Xへの手紙という文章しか残していなくて、この件に関して全く語らず、その後すずとはほとんど会っていないため、別れた後も未練がましく会いに来ていた中原とは対照的。この本では、すずの方が小林に未練たらたらなのは、中原かわいそう。映画はいろいろ改変されており、この本読むのも面白い。文壇ゴシップ好きには。まぁ、そのゴシップがエネルギー源だからね。
が「ナイス!」と言っています。
PapaShinya
進化論の研究者で、『種の起源』を読んだことがない人・・・なんていっぱいいますよ。というか、それがデフォ。相対論を勉強するのに、アインシュタインの論文から入る人はいない。秀逸な解説書というか、教科書があるのに、なぜ原論文に?進化論も一緒。でも、有名な本だから、岩波文庫にもあるし、一度くらいは手に取った人も多い。が、すぐにあきらめた人がほとんどだと思う。だって、読みにくいし、なんか胡散臭い。そういう人が、念のためにもう一回”読んだふり”するには楽しい本。でも、読んだふりすらする必要もない。
が「ナイス!」と言っています。
PapaShinya
まぁ、言いたいことはわかる。余白がないとバカになる。音楽がいい例だと思うが、すべての時空間を音で埋めてしまったら、音楽ではなく騒音。マイルスもコルトレーンに、お前の演奏は音が多すぎる!とお𠮟りだったとか。でも、ミニマル・ミュージックって飽きない?少なくとも、そればっかりは聴きたくない。もっと濃厚な音楽が欲しくなる。複雑なリズムの嵐が欲しくなる。モノがあふれている時代なら、ミニマルに過ごしてみるのもいいかも。何が欲しくなるか、自分で実験できる。が、一生ミニマルで居たいか?NO!でも、最後には老子一冊でよい

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/09(3936日経過)
記録初日
2015/03/19(3926日経過)
読んだ本
2001冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
191520ページ(1日平均48ページ)
感想・レビュー
2001件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
URL/ブログ
https://eiga-log.appspot.com/home/
自己紹介

中学生の子どもと一緒に英語絵本の多読を継続中。発音とリスニング・速読は、あっという間に子どもに追い越されました。が、持久力で勝負してみます・・・・。映画ログ始めました(https://eiga-log.appspot.com/home/)。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう